【感想・ネタバレ】ギャルに小判のレビュー

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Posted by ブクログ

初めて読んだ著者さんの本です。
お金に関する話を、「かせぐ・つかう・けちる・ふやす」という4方向で章立てしています。
これ、初版が1997年なんですよね。つまり、今からちょうど20年前。
バブルの時の話は、さすがに時代を感じるところがありますが、著者の考え方としては、なかなかどうして。今の時代の人たちとの考え方と共通してるところが多分にあるという印象でした。

「将来的に、レジが無人化するかも」の著者の予想は、現代、少しずつではありますが、部分的に浸透してきていますし。
「三高」の件も、本来はそういう意味だったんだと分かると、見方が変わりました。
ただ、ハンカチで鼻をかむところは、眉をひそめてしまい、本書の中で、唯一共感は出来ませんでしたが。

そして、言葉こそ出て来ませんでしたが、さりげなーく、今でいう「行動経済学」にも触れられています。「行動経済学」ってここ数年良く聞くようになったイメージがあるのですが、これが書かれた20年前にも「行動経済学」ってあったんでしょうか? 難しい言葉や専門用語など一切出てきませんが、誰にでも「あるある!」というような著者の経験談を交えられると、より一層説得力を増します。

なんとなーく、自分が感じていたことを文章にしてもらうことで、文字通り「可視化」してもらうことで、すっきりしたり、同調したり、「私とおんなじだ!」と思ったり。でも、唯川恵さんの解説を読むと、「これが大きな勘違い」だそうで。「こういうことは酒井さんがちゃんと文字にしてくれているからこそ気がついたことなのです。でなければ、漠然と感じてるだけで、なあんにも考えていないのと同じこと」。と読者にきっぱり頭突きしてきます。

「目からウロコ」まではいきませんが、当たり前のことや漠然としていたことを、肩肘張らずに文字で楽しく読んで、「なんか、すっきりした」というのが、一番の感想です。

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2017年11月09日

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