【感想・ネタバレ】異説で読み解く明治維新 「あの謎」がすっきり解ける10の物語のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

帯の『本当は幕府を倒す必要はなかった!?』に魅かれて購入。
私もそう思っていたの。
慶喜は元々尊皇派筆頭の水戸家出身なのだから、「大政を奉還せよ」と天皇に言われたら、お返しするでしょう。実際したでしょう?
おとなしくしていた幕府軍を煽って煽って煽って戦いに持ちこんだのは西郷隆盛率いる薩摩軍。

会津憎しの長州をなだめていた仙台藩や米沢藩に、「東北は皆敵」何ぞというから、奥羽越列藩同盟を結ばせることになってしまい、戦うきっかけを作ったのは長州藩。

戊辰戦争って、私怨だよね。

明治維新なんかなくたって、開国してからの幕府は幕臣をヨーロッパに留学させていたし、海外の進んだ技術をどんどん取り入れていたし、官僚制度はしっかりしていたし、末期の幕府は才能ある人物を積極的に登用していたし、付け焼刃の明治政府よりよっぽどしっかりしていたと思う。
本当に明治4年くらいまでの明治政府の迷走っぷりは、公文書を読むだけでよくわかる。

それでも、新政府を支持したいのに、奥羽越の強藩に囲まれてやむを得ず幕府側で戦った小藩があったり、新政府軍を支持する農民一揆が多発していたりなど、知らない出来事もいくつかあって、まだまだ知らないことはたくさんあるなあと思いました。

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2018年04月26日

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