【感想・ネタバレ】北条氏康 関東に王道楽土を築いた男のレビュー

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氏康を中心に、後北条氏5代についてよくまとまっている。伊勢宗瑞の出自や当時の関東における政治的な権威、北条家の税制改革、三国同盟の評価、祿壽應穩の印判、上杉謙信の越山と収奪、今川氏真と早川殿の消息など、面白い。

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2022年02月06日

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ネタバレ

関東の騒乱は初耳戦国武将が多くて読むのが大変
少しずつ学ぶ
初代伊勢宗瑞1456~1519 
1487備中所領を処分 駿河に人生を賭ける31歳
1500小田原城攻略
1516三浦一族滅亡へ(相模国領有)
此処までしか知らない(´・ω・`)
二代北条氏綱1487~1541 33才領土を倍にした
三代北条氏康1515~1571 27歳 臆病→豪の者
1566最大版図
著者が一番描きたかった人物(人格含めベタ褒め)
業績メモ書き
・税制改革で安定財源(Winwin)
・諸役賦課を平等にする行勢力(検地・所領役帳)
・民の声を吸い上げる目安箱
・民主的裁判制度(評定衆と奉行人体制)
・城郭都市(総構えで囲む)
・民も守る意思(総構で囲む)
・分国統治方式(郡代・代官の不正防止)
・防衛網構築(支城ネットワーク)
・撰銭令(貨幣政策)
・陸運の充実と河川舟運の整備
・職人の地位向上と支配体制組み入れ
・年貢の納法や枡の統一
・商業船航行の安全確保(水軍強化)

著者は北条氏への思い入れが強く、振り向きざまに織田信長に切りかかる(悪口をちょくちょく入れるww)
しかも少し古いパターンの信長像なのは悪意だろう(爆)
配下の武将に足元を巣食われたのだから強弁するのもナニですが、三代目の最大版図は一人で成し遂げました
古いシステムに依存もしましたが、従来無かった形で部下を『配下大名』と成し天下人になったのも評価してほしいなぁ(´・ω・`)

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2021年04月05日

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北条家という、歴史小説ではレアなイメージのある武将および家系がメインの本。

歴史小説でもなく、解説書などでもなく、手軽に読めてなおかつ史実に沿った解説が伝わってくる本でした。

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2018年03月22日

Posted by ブクログ

織田信長、徳川家康、上杉謙信、武田信玄と比べると何となく影が薄いと思ってきたけど、北条氏康の生きざまも好きになりました。

北条氏康よりも北条早雲を思い出しますが、考えてみると、武田信玄、上杉謙信と言った強者たちと互角に渡り合ってきたのだから、優れた武将だと思う。

特に四公六民の民に優しい政治や倹約を重んじたり、合戦への奢りからくる不行儀なことを戒める五ヶ条の遺訓は今にも通じる教義だと思います。

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2017年12月19日

Posted by ブクログ

小説家と歴史ライターの共著なので、研究書ではありません。著者の思いのフィルター通過した後の内容ですが、北条5代の歴史がわかりやすく頭に入ります。織田信長、豊臣秀吉らの富士川の向こう側の武将とは、違うイデオロギーで領国を統治していことは確かなように思います。
家臣たちへ与える土地が不足していた秀吉にとって、「どのように振る舞おうとも、最終的に秀吉は、北条氏を許す気持ちはなかったと言い切れる」という著者の考えにうなずける。北条氏は時代の流れを、確実に捉えていたと思う。

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2017年11月11日

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