【感想・ネタバレ】投資なんか、おやめなさい(新潮新書)のレビュー

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投資商品を買う場合、パンフレットに書いてある言葉の裏を読んで、そのリスクに自分が耐えられるのかを考えられるか。商品の種類や用語、銀行仕組みや海外モノのカラクリ、これらわかりにくいお金の話を事例や数字を使ってものすごくわかりやすく解説してくれる一冊。勉強になる。

結局のところ、老後までになんとか手持ちのお金を準備しておかなくてはというなら、状況次第ですぐに引き出せる預貯金や、自分で投資方針が決められる株式投資などを選ぶべき、とのこと。

投資商品それぞれの真のリスクの正体がわかって経済初心者が少し賢くなれる本。

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2023年01月19日

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とてもロジカルでわかりやすい。昨今の投資ブームがバブル期に自然発生的に生まれたものではなく、バブル後に意図的に作り出されたものであることも、第2章にわかりやすく述べられている。そして第5章は、投資を始めようと考えている者に、立ち止まって考えることを促す、最良のアドバイスとなっている。ただこの本は、デフレ下の2017年に書かれたもの。円安とインフレ進行の可能性が出てきた今、著者のアドバイスを再度聞いてみたい。

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2022年07月10日

購入済み

初心者にとってのバイブル

 投資経験・知識ともに全く無しの私が相続で投資信託を引き継いだことから、
投資に関わることになったが、どうすれば良いのか分からないまま時間が過ぎていくうちに、少しずつ資産が減っていることに、どうにか独学で気が付き、解約(換金)して、資産を守ったが、そもそも何も分からないままでは何も進まないと悩んでいるときに、テーマも仕組みも、非常に分かりやすく、論理的に解き明かしてくれ、今後の道筋を考える際の参考書になった本。
 私のようにいきなり投資に関わるようになってしまった人に限らず、退職金やちょっとまとまったお金を持ったときに、気が緩んでしまい、結局散財・大損をしないために考える物事の筋道を知りたい人に打って付けの内容だと思う。
 初心者や初めて投資に関わろうとする人にとって、決して読んで損は無いと思う。

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2018年05月26日

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消費者をカモにする投資商品の問題点を解説した書籍。個人年金、純金積み立て、マンション投資、分配型投資信託など、あらゆる投資商品でカモの争奪戦を繰り広げている。『買ってはいけない』とのタイトルの書籍が話題になったが、『投資なんか、おやめなさい』もインパクトのあるタイトルである。
投資商品の問題の多くは、消費者が事前に説明を受けていたら、買わなかった事実が説明されていないことである。悪徳業者は「嘘はついていない」と開き直るかもしれない。しかし、消費者が知っていたら、買わない事実を説明していないことは不誠実である。これは隣地建て替えによる日照・眺望・通風の喪失という不利益事実を説明せずに新築分譲マンションをだまし売りした東急リバブル東急不動産と重なる(林田力『東急不動産だまし売り裁判』)。
本書は「老後のためには投資が必要」が大間違いと断言する。消費者側が「投資をしなければならない」との脅迫観念を持つこと自体が悪徳業者に乗せられている。現実にマンション投資の迷惑勧誘電話は年金の話から入ることが多い(林田力「マンション投資の迷惑勧誘電話と年金2000万円不足」ALIS 2019年7月30日)。本書は金融商品を中心とするが、不動産業者の勧誘電話で始める不動産投資はカモにされやすい投資商品の最右翼である。
節税やマンション投資を語る不審電話に注意を呼びかける。知恵袋やQ&Aサイトには、父親や祖父が投資用マンション業者に美味しい話ばかり吹き込まれ、洗脳状態になっており、どうしたらいいかとの質問がある。父親や祖父ではなく、相続する立場の長男が洗脳されているから助けてくれと他の兄弟姉妹が質問するケースもある。
投資用マンションの利回りが悪くて売るに売れない人が多い。買い手のつかない賃貸物件は多い。買い手のつかいない物件が収益物件サイトに多数掲載されている。買い手がつかなければ差し押さえられて大家は詰む。無理して組んだ住宅ローンは自己破産、競売として再度業者の収益として還元されてしまう。
多くのマンション投資の失敗を見てきた。あっという間に破綻した投資家がいた。ゆっくりと破綻していった投資家もいた。そして、いつも破綻している投資家も。マンション投資破綻のような問題では、決まって「騙された消費者も悪い」という自業自得論が登場する。このような自己責任論は誤りである。自己責任論を唱えるならば悪徳不動産業者らの自己責任を追及すべきである。迷惑電話勧誘で利益をあげる不動産業者の責任を追及すべきである。日本を悪人だけが幸せになる社会にしてはならない。

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2020年11月23日

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1.今投資が叫ばれてる最中でこのようなタイトルは面白そうだと思った

2.目的は2つで、自分の理解を超えるものには手を出さないことと疑いの目を忘れないことです。例えば、外貨建て保険による運用利回りの良さを強調された時には、元本割れの可能性はあるので、電卓を叩いてしっかり計算した方が良い。また、毎月分配型の響きにのせられ、実際に利回りがいくらなのかをしっかり考えないでやると痛い目にあうということでした。
筆者自身投資を否定しているわけではないので、少し矛盾するように感じますが、あえてこのようなタイトルで書いてると筆者自身述べています。大切なのは、自身の資産は自分で守り抜くこと。そのためには疑うことと知識の習得が欠かせないということです。

3.このような本を読んで思うのですが、過去に金融機関はどのようなやり方をして顧客に商品を売っていたのかが気になるということです。私のお客さんにも銀行からほとんど説明もなくメリットだけ説明されて買ったという方がいました。みるからに怪しいので調べてみると、案の定投資信託でした。本人は気付いておらず今もなおやっているため、この旨を伝えると大激怒し、解約したものの、元本を割っており、さらに悪循環でした。
これを機に思ったのは、お願い推進は後の世代にしわ寄せが来るということです。仲良くなってしまえば1番成績が取れるやり方なのは事実なのですが、今後の自分も含めて考えてみるとなんのメリットもないです。
私自身成績がよくないため、お願い推進したいのですが、これをしてもメリットがないため、日々苦戦しています。なんとか成績が上がるよう、行動していきたいです。

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2019年12月15日

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萩原さんの本は久しぶりだが良かった。特に最初の外貨建て生保、マイナス金利のところ(P90)まで。もう一度じっくり読みたい。

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2019年10月22日

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賛同できる部分そうでない部分両方ありましたが、メリットが強調されるばかりでモヤモヤしていた『外貨建生命保険』、『仕組預金』の落とし穴がわかりやすく説明されていてスッキリしました。
「円安のときに都合よく死ねない!」
が今回一番のパワーワードでした。

FPの教材ではサラッと説明がある程度で良し悪しについて詳しくは書かれていないので(教材という性格上当たり前でしょうが)、実務に落としこむにはこういった本などで角度をつけて検討する必要があると感じました。
そしてオススメする側の本も反証として読む必要も。

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2018年12月05日

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儲かる話には裏があることが多いから鵜呑みにせずに預貯金を増やしましょうというお話。本書のレビューには賛否両論があるが、反論できるくらいの金融リテラシーがある方は投資してもよろしいのではないでしょうか。反論できないレベルなら預貯金にしておいたほうが良いかもしれない。

結局のところ、投資をはじめたいなら勉強してほしいと主張されているだけで、そこまでひどい本ではないと思うな。

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2018年05月27日

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至極もっともなことが書かれている。その意味では良書だと思う。

ただ、少しでもお金を有利に増やしたいと思うのは人の常。その意味では賢くリスクをとりながら運用するのは大事なことだと思う。

筆者は勉強もせず、人任せはやめなさいと言うことが一番言いたいことだと思う。私も改めて肝に銘じて、投資に取り組んでいきたい。

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2020年02月08日

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銀行が大きな収益源として狙っているものは、個人向け投資とカードローン。

毎月分配型投信は危険。

インデックス投資信託がおすすめ。

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2023年05月03日

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意外と真っ当なことが書いてある印象。
外貨建て生命保険、手数料の高い投資信託、毎月分配型投信、外貨預金、マンション投資、個人年金等、投資に明るくない人が引っかかりそうな商品について欠点を述べている。
保険や外貨預金を「投資」と一纏めにするのは違和感あるが…
自分で考えたり調べたりしない人は投資はやめた方がいい、余裕資金で投資すべきという結論。

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2023年01月10日

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知識もないのに投資するのは愚の骨頂。他人から投資を勧められてとりあえず本書を手に取った自分を誉めてやりたい。何事もコツコツ地道に進むのが得策と気付かされた。

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2020年10月13日

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◯外貨建て生命保険
・3%利回りは米国債の利回りが高いから、普通に投資したほうが当然利回りはいい。投資と保険は分けて考える。
・手数料、保険料引かれた先から3%なので、払った金額に対してじゃない。かつ外貨建ては手数料が高い。
・為替リスクがある、円安で都合よく死ねない
・若い人の保険料が安いのは死ぬリスクが低いから、保険は入ってすぐ死ぬのが得。

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2020年07月12日

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あれもダメ、これもダメと書いてあるけど、結論としては他人任せの投資はするな、ということ。やるなら自分の頭で考えて。
貯蓄にリスクはないと書いてあるが、デフレ基調はいつまでも続かないし目減りリスクはあるでしょう。

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2019年07月27日

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投資は、銀行や証券会社が手数料で儲けるためのもので、リスクを背負うのは消費者、というのは、当たり前の話だけど、印象的だった。
デフレの時代、低金利でも銀行に預けておけば、増えることもないが、失うこともないのだから、無理に投資をする必要はない。
それでも投資をしたい場合は、他人に勧められるまま鵜呑みにするのではなく、自分で勉強して購入する商品を決めなくてはいけないと、肝に命じた。

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2019年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「投資なんか、おやめなさい」ってタイトルは投資を否定してるんじゃなくて、
「(自分の損得も見極められず、金融機関や保険会社が勧めるままにやるくらいなら」やめなさいって意味だった。確かにその通りだなと。

結局目の前の情報だけみたら「自分が得する」と感じることでも(例:加入者に○万円プレゼントとか)、結局金融機関や保険会社も利益を出さないといけないわこだから、ウラがあるのだ。と改めて学んだ。
外貨建てを勧める理由も「手数料ビジネス」という甘みがあって、為替等のリスクは契約者負担だし、売り手は手数料が入って確実に損はしないるという仕組み。これはなるほど~と思った。

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2018年03月21日

Posted by ブクログ

投資ファンドについて良くわかったし、見直すきっかけになった。
銀行や証券会社の勧誘はよく考えて判断しなければならない。

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2017年11月18日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んでみた。自分も世間の風潮に倣って投資を考えているが、確かに書かれている内容に同意はできる。ただ、この本でも触れているようにすべての投資を否定しているわけではなく、投資をするにも手数料を加味した判断が必要という前提を頭に入れることを求めている。タイトルがやや煽り感が強いが、他人に進められることなくある程度は自分で情報を取りに行く努力が問われているということか。

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2017年10月29日

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