【感想・ネタバレ】コミンテルンの謀略と日本の敗戦のレビュー

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Posted by ブクログ

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 明治末期、大正、昭和初期の経済状況やマルクス主義の台頭から日本でもエリートを中心に社会主義思想が広がり、コミンテルンの工作をとてもやりやすい環境を作っていった。この大前提を押さえておかないとこの時代は全然理解できないなと感じさせられた。
 そして右か左かではなく、「左翼全体主義者」「右翼全体主義者」「保守自由主義者」と3つに分類するだけでも、相当なパラダイムの変化が起こる。
 社会主義・全体主義思想が蔓延っていた時代に、十七条憲法や五箇条の御誓文の意義を正確に捉えて、保守自由主義を主張した、吉野作造・美濃部達吉・小田村寅二郎や山本勝市には敬意を表するとともに、もっと調べてみたい。

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

明治維新以降の日本のテクノクラートや政治家や思想家たちが欧米の文化/思想/政治/経済に対して「早く追いつきたい…」という思考だったのは当然だったと思う。愛国心ゆえに国を憂い、みなぎる向上心が進む道の選択を見間違えた…だって当時の世界トレンドは「社会主義」「共産主義」でレーニンは名うての「アジテーター」だったんだから…この辺の件は、結構どころかかなり衝撃的でした。
それに共産党が標榜する「全体主義」の内容の恐ろしさにも驚きました。共産党の論理ってハチャメチャですね(笑)
しかし、小田村寅次郎のような「保守自由主義」をもって日本を守ろうとするの人物がちゃんといたことは嬉しく感じましたが、彼らが追いやられて行く様を、現代の我々はよく勉強して、同じ轍を踏まないように、負けないようにしなければなりません。昨今、インターネットのおかげで真実が国民にも簡単に手に入るようになりました。これまで知らないうちに植え付けられていた歴史や情報が如何に恣意的に操作されてきていたのか、ウソがばれ始めてきています。
我々日本人はもっと真実をしっかり知る必要があると思います。そして先人たちへの感謝を新たにし、日本人の誇りを取り戻すことが必要だと考えています。とてもいい勉強になりました。歴史的事実を列挙して解説を加えた体の本ですから、読むのは結構しんどいですけど目から鱗が落ちるような一冊です。一読の価値ありです。

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2019年04月18日

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