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Posted by ブクログ
阿川佐和子さんの結婚後初エッセイ集
30編収録されています。
阿川さんのエッセイは初めて読みましたが1編目から、この人の文章好き!
と思い最後まで楽しみながら一気読みでした。
かっこつけたり、変に自己主張する事無く、とても自然体で正直であるがままの自分を語っている印象で「クフフ」と笑ったり、共感したり、なるほどと感心したり、充実した読書時間でした。
文章の中に出て来る会話の数々から、阿川さんのその時の様子が脳内映像で動いていてそれを想像してはニンマリ
あちこちにユーモアもふんだんに散りばめられていて
「もったいない精神」も面白くて「あるある」が一杯です。
30編全てワクワクしながら読めて元気を貰える1冊です。
Posted by ブクログ
2017/7/19発刊。バブル世代をメインターゲットにした女性誌『GOLD』に連載されていたもの。
6pあるので、比較的ゆっくりエッセイできていて物足りなさがない。文章の切れがいいですね。エッセイストとしても一流と思う。介護に追われていたときに自分で髪をカットしていた。それでも似合うと言われていたが、少し時間ができて美容院で切ると、「やっぱり行ったほうがいいよ」の周囲の声にショックを受ける。なんてのがおかしい。吝嗇で、ホテルに缶詰なんかになると気が気でない様子なんてのもおかしい。女性らしくおしゃれに関するものが多いが、文章がうまいので男性でも楽しく読めた。エッセイが出るたびに読んでいきたいですね。
「カランカラン族」
テレビ局やホール、ホテルなどの公共トイレに入ると、どうも気になってしかたがない。周辺の個室から聞こえてくるのである。
カランカランカランカランカラン。
トイレットペーパーを咋っているトらしいのだが、いったいいつまで続くのかと思うほど長い。
カランカランカランカランカランカランカラン……。
私は座しながら小さい声で悪態をつく。
……どんだけお知りの穴がでかいんじゃ?
失礼いたしました。少々下品でした。
Posted by ブクログ
面白かったなー。いつものようにリズミカル。歯切れ良い。「幾星霜」っていうのがたくさん出てきたね。チャーミングだけれど、誰でも年をとるのね〜。
気に入ったのは品格と我慢の章かな。お嬢さんだわね。
全体的に、バブル時代の云々より、副題のように、年をとったけれど、それがどうしたっていう内容かな。
Posted by ブクログ
月刊誌『GOLD』に連載していたエッセイとな。
そんな雑誌があったのね。近頃、雑誌なんて見てもないもんな。2013年秋〜2016年春と書いてあるから今はないのか?
軽快な文章で読みやすく、内容にもフムフムと納得しちゃう。こんなに明るく楽しく生活している、ということを他人に感じさせられるような女性になりたい。
Posted by ブクログ
昨年、64歳で結婚し周囲を驚かせた阿川さん。
TVで見る阿川さんは、いくつになっても
可愛らしくてとっても上品。
ところがエッセイでは自分の無能・無才ぶりを
これでもかと書き綴っていらっしゃる。。。
これは一体どういうことなの?!と以前から訝しんでいたのだけれど
阿川さん、幼少の頃から厳しく父親から
自慢は一斉するなと躾られていたらしい。
過去には『過度な謙遜はイヤミになる』と人に言われたこともあったそうだけれど、
自慢話をしないことも・人前でお金の話はしないことも
彼女の品格なのだろう。
『品格とは自らにはめるタガである』という一文が
深く心に残りました。