感情タグBEST3
文章が美しい
プロローグで引き込まれ、1章に行くと雰囲気が少し変わり短編4作が始まります。最初のプロローグの事など忘れた最後短編を締めてくれる終わりのプロローグ。文章もきれいだけど、話の作り方もきれいであっという間によめました。
Posted by ブクログ
ライト文芸が増えてきてから、死神とか、あやかしとか、余命、とか、ちょっとくどいくらいに見かけるが、河野さんだからと買ってみた。
「綺麗なところを集めてリサイクル」だなんて、魂を対象にするには少々乱暴な言葉な気もするが、河野さんらしい綺麗な物語で、優しくラッピングされていたように思う。
特に最初の三編は、いい話だなーと思うくらいだったが、クラウンの話は泣きそうになった程。
読んでよかった。
Posted by ブクログ
ベイビー、グッドモーニング。
そのタイトルの意味は命の循環。
ユニクロのシャツを着たラフなスタイルの少女、彼女が死神だ。
死ぬ予定の人間の魂を集めている。
月に魂いくつのノルマがあるらしい。
あなたはあと数日で死にます。
それを死神の少女に告げられた人たちが、最後にやりたいこととは。
そして、集めた魂の行先は。
最後の道化師のおじいさんの話、かなりグッときた。
子どもが泣きながら頼み事するシチュエーションに弱い。
Posted by ブクログ
読み進めないでくれと懇願される小説ははじめて。
人の死を描きつつ、生きることを説いている。描かれる死はあっけなく何の余韻もない。故にある意味でリアルだ。死ぬ者があれば、生まれる者もある。そんな物語。
Posted by ブクログ
ジョニー・トーカーの作中作は読み返したくない。読者に対してひどい。そんな話を書く河野さんもひどいっちゃひどいか。後半はちょっと前向きになれる話で良かった。
Posted by ブクログ
河野氏の他のいろいろなシリーズにある要素が混ざり合ったような印象の作品です。
彼の魅力はシリーズとして複数本を読み進めるうちにどんどん強くなると思うので、単独作品では少し物足りなかった。
Posted by ブクログ
ユニクロの服を着た中学生くらいの死神女子が現れて、数日後の死期を告げられたなら……さて自分ならどう動くかなぁ、なんてことにも思いを馳せながら読んだ、死期の近づいた人と、死神との物語。
死を前にした人たちの行動は様々だ。諦観や何かを残したいという気持ちや未練、それらが筆者特有の美しい修飾と描写で、決して悲壮感ばかりではなく紡がれる。
短編形式で書かれた物語は、そして最後にひとつになるが、なるほど、人が残すもの、魂が残すものとは、そこに収斂されるのかもしれない。