【感想・ネタバレ】おじさんメモリアルのレビュー

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Posted by ブクログ

ときめきメモリアル。。各章のタイトルも映画や漫画をもじったタイトルでツボ。存在は知っているけど詳細は知らない世界が日記調で描写されていて興味深い。若い女体を開発しているつもりだったおじさんに真実が明かされていくくだりの爽快感と言ったら。これからどうなるかわからないけど、とりあえず資本主義世界を生きてきたのだな、とお金のパワフルさを再認識した本でした。

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2018年01月31日

Posted by ブクログ

元AV女優で記者で作家の鈴木涼美による一冊。

内容はタイトル通り、過去に主に仕事で関わった変なおじさんんついて語ったもの。
これまでのように社会学的な分析を挟みつつ、基本的には買われる女性と買う男性の性の非対称性を嘲笑ったもの。
“夢を買う”男性からすると必ずしも幸せではないものの、現実を知るには最適かと。

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2017年11月11日

Posted by ブクログ

社会学、と言ってよいかはわからないけど、社会の一側面を見るには面白い教材。
風俗やキャバクラ、性をお金で買うおじさま達の悲哀が見える。

私はこういうお店は行かないので気持ちはよくわからないが、性はそれが犯罪でなければ多様性があった方が面白かろう、とは思う。

ただ、本質的に私はこの業界が好きになれない。
それは、女性の性を売買してるからではない。あるニーズがあって、それを満たすソリューションがあり、それをお金を出して買う人がいる。ただのビジネス。そこに良し悪しはなく、成立してるなら問題ない。

しかし、通常のビジネスは、さすがにここまで「お金」だけを中心に回っていない。依頼する/される(お金を出す/もらう)側のどちらの立場にせよ、社会的な行為なので、その仕事を通して相手への信頼感など、人としてのつながりが生まれる。しかし、この業界は特にサービス提供側にそういった他者への信頼が無く、金銭のやり取りしかない。何億も扱うような投資銀行を好きになれないのも同じ理由。機械を相手にしてる感覚になる。これは良し悪しの価値観ではない。個人的に感覚的に嫌なだけ。

★3つと低い評価なのも同じ理由。
著者の経歴からこれらの話が当たり前なのはわかるが、言葉の端々に感じられる、所詮は記号でしかない「お金」中心の考え方が本当に空虚で、読後にあまり得られたものがなかった、と感じてしまった。

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2020年04月06日

Posted by ブクログ

覗き見たい世界だったけれど、読んでみたらお腹いっぱいになりました。

おじさん。
おじさんがそこまで好きでないのと、自分も老いに逆らえないのと。
普通の女の子だった私にもメモリアルなおじさんがいることを思い出して、なんだか疲れてしまった。

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2019年07月02日

Posted by ブクログ

-結局、よく間近で見てみれば、凹凸で非対称でありながら、背負う悲哀の数は同じであった-

あとがきにあるこの一文の存在が、軽佻浮薄を装っている本書が実は冷静な分析の書であることを明かしている、のだろう。

性のやり取りを行うそちらの道の加熱した在り様を、女性側から見たおじさん観察の書。

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2019年06月11日

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