【感想・ネタバレ】コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則のレビュー

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Posted by ブクログ

<目次>
はじめに
第1部トレンド
第1章マーケティング3.0へようこそ
第2章マーケティング3.0の将来モデル
第2部戦略
第3章消費者に対するミッションのマーケティング
第4章社員に対する価値のマーケティング
第5章チャネル・パートナーに対する価値のマーケティング
第6章株主に対するビジョンのマーケティング
第3部応用
第7章社会文化的変化の創出
第8章信仰市場における起業家の創造
第9章環境に持続可能性に対する取り組み
第10章まとめ

P19.マーケティング1.0 製品中心のマーケティング
マーケティング2.0 消費者志向のマーケティング
マーケティング3.0 価値主導のマーケティング

P55.ソーシャルメディアの台頭は、消費者の信頼が企業から他の
消費者に移ったことのあらわれ

P104.企業は変化というミッションに掲げ、それを軸に感動的
なストーリーを築き、ミッションの達成に消費者を参加させる必要
がある。~大きな違いをもたらし得る小さなアイデアを
見つけることかた始まる。

P139.社会的責任を果たすというXX社の価値を本当に
理解している企業は1社もなかった。

P197.企業は伝統的に、市場の欲求や要求を満たすことで、利益を創出するという目的のために創業される。~
やがて人々は、企業に利益創出の推進役ではなく社会
文化的発展の推進役になることを期待する。

P257.企業の行動や価値は、一般大衆かたますます厳しくチェックされる。~機能的パフォーマンンスだけでなく
社会的パフォーマンンスの観点かたも語りあう。

2010/9/30初版。原本も2010。
P2.マーケティング3.0とは、企業が消費者中心の考え方から
人間中心の考え方に移行し、収益性と企業の
社会的責任をうまく両立する段階である。
国連ミレニアム開発目標(MDGS)に貢献している企業。。
との記述あり、SDGSの考え方に近いところでコトラー
は、マーケティングの原則を2010に、すでにつかんでいた。

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2021年03月04日

Posted by ブクログ

参加型の社会、「価値主導」の考え方
消費者志向に変わりはないが、機能的な充足にとどまらず精神の充足をも目指す、人間中心のマーケティング。そうでなければ顧客、そして社会の期待には応えられない。

伝統からデジタルへ。
インターネットやソーシャルメディアを使った、「驚きや感動の体験」をいかに提供できるか

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2018年01月08日

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ネタバレ

パワーフレーズ
「誠実さとオリジナリティと本物であることが功を奏するのである」
「マーケティング3.0では、ブランドがいったん成功したら、当該ブランドはもう企業のものではなくなるということだ。」
「最高の販売員は、自分の販売している製品を自分自身が使っており、その製品のことを隅から隅まで知っている」

この本は私にとってビジネスの教科書である。

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2017年08月11日

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いかなる製品・サービスにより収益を上げている事業体であっても本書は有益であると思います。
従来のマーケティングに加えて、これから考えていかなければならない事ですね。
大変勉強になりました。

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2015年08月08日

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コトラーは、マーケティングを 体系化した。
そして STP;セグメンテーションを明確化し、
ソーシャルマーケティングの確立をした。

マーケティング1.0 製品中心
フォードはいう「顧客は好みの色のクルマを買うことができる。好みの色が黒である限りは。」

マーケティング2.0 消費者志向
情報技術とインターネットがコアテクノロジーとなった。
今日の消費者は十分な情報を持っており、類似の製品を簡単に比較することができる。
製品の価格は消費者によって決められ、その消費者の選好はバラバラである。
顧客は 王様である。ただ、ここでの顧客とは 集団だった。
目的;消費者を満足させ、つなぎとめること。

マーケティング3.0 『価値•ビジョン』ある提案
ニューウェーブ;ソーシャルメディア社会
(安価なコンピュータや携帯電話、低コストのインターネット、オープンソース)
この技術は、個人が自己を表現することや他の人々と恊働することを可能とする。
人々を消費者と見なすだけではなく、マインドとハートと精神を持つ全人格的存在ととらえる。
自分たちの不安に対するソリューションを求めるようになっている。
目的;世界をよりよい場所にすること。
顧客一人一人のこころの中まで入り込み 感動させる。
そのためには、企業は 
『より大きなミッションやビジョンや価値を持ち、世界に貢献することをめざしている』
マーケティング3.0は、文化的課題を企業のビジネスモデルの中心に据えるマーケティングである。

消費者との双方向交流、協業的なあり方。協業 協働 共創。
この仕組みを どうつくるかが重要となる。
自分のライフスタイルにあった製品やサービスを生み出したいがために
共創する消費者をどう探し出すのか?
未来企業のメタファーとしてのヒトデ。
ヒトデには アタマがなく 細胞が寄り集まって 協働している。
ヒトデとは ちょっとイメージが悪いが 
〈英語〉では asteroid,sea star,starfish 〈中国語〉では 海星。

グローバル化のパラドックスの時代。
トーマスフリードマンは 『フラット化する世界』
ロバートサミュエルソンは 『世界は今なお丸い』
グローバル化は ナショナリズムを 呼び起こす。

中国の経済における台頭。
1 資本主義は民主主義がなくても成立する。
 グローバル化は 経済を開放するが 政治は解放しない。
2 経済統合を必要とするが、平等な経済を生み出さない。
 民営化、自由化、安定化は 国の格差が生まれ富の分配の不平等がある。
3 グローバル化は 均一な文化ではなく 多様な文化を生み出す。
パラドックスは 貧困、不公正、環境の持続的可能性、地域社会に対する責任、社会的な目的。
マーケターは 人類学と社会学についてある程度理解しておかなければならない。

マーケティングを考えていると単に商品の市場調査や戦略立案だけでなく
企業の 本質的な姿 『あるべき姿』が重要な ポイントとなりますね。

短期的な利益だけを追求することによって起こる企業のゆがみ。
いっていることとやっていることの食い違い。
顧客本位と言いながら 結局は 経営者や幹部本位になってしまうことの
危険性をはらんでいる。

企業が 持続的継続的に 事業をすすめるためには
長期的なビジョンや 価値観の形成が不可欠となる。
そのビジョンに基づいて 会社自体の仕組みなども変えていかざるを得ない。
経営陣にとって 持続的な可能の長期的利益を財務的な観点から みてみると
1 コスト生産性の向上
2 新しい市場機会が得られることによる売上の増大
3 企業のブランド価値の向上
の 3つがあげられる。
人間中心の考え方と精神性を重視する暮らし方で多様性のもたらす課題を克服する。

非常に刺激的な 本だった。
中国にいて、確実に大きく変化していることがよくわかる。
その中でなにをすべきなのか?
会社のビジョン、ミッション、理念が 必要であることを痛感した。
ニンゲン中心のマーケティング。
将来は 自然とニンゲンのバランスあるマーケティングとなっていくのだろう。

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2016年08月24日

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マーケティングとは単に顧客に製品を販売するためのものではなく、企業のミッション・ビジョンの実現を顧客とともに追い求めるためのもの、と理解しました。
特に企業が行ったブランドイメージの変更に対する消費者との対立の事例が印象深かったです。
4.0も出ているのでこの後読んでみます。

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2020年03月20日

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2016年12月に、この本の次のバージョンである、Marketing 4.0 が出版されたようなので、早く日本語版が出て欲しい。

良かったけれど、7年前の情報なので、ちょっと情報が古い。

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2017年07月22日

Posted by ブクログ

精神面で深く支持されることを目的とする3.0
これまで以上にユーザーとのコミュニケーション、ユーザーの情報量が増える中で、ビジョンをしっかり持ち、社会的責任をもち、貢献する事業、企業が残っていく。
大きな潮流の話なので、経営者、事業責任者はより活用しやすい。明日すぐに行かせるハウツー本ではないが、意識しておくといいと思う。

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2016年09月19日

Posted by ブクログ

現在の社会ではまだ実現されていないとはいえ、消費者の社会的志向の存在を明らかにした点で意欲作だと思う。

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2015年07月25日

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「フラット化する世界」「未来をつくる資本主義」「ハイ・コンセプト」など、ここ数年世界で起こっている変化を捉えた様々な著書を引用しつつ、「マーケティング」という切り口から一本の筋を通していて、とてもわかりやすい。

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2015年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コトラーの・・・とあるが、もともとはインドネシアのコンサルタントが考案したコンセプトをまとめ上げたのが、この著書である。そういった経緯は読み終えた後に記述されているが、その事実を知ってから読んだ方が面白いかもしれない。マーケティング3.0の価値主導のマーケティング、世界をより良い場所へ導くというコンセプトから、この著書が生まれているのである。それだけでワクワクする。

内容としては、マーケティングの価値観、概念が変わったという点をまとめあげている。概念のため、決して具体的な内容が記載されているわけではない。マーケティングを業務として行っている人にとって、どうみえるのだろうか?マーケティングは大枠にいうと「価値を生み出し交換する」と定義されている。この定義に対して新しい解釈、マーケティング3.0がある。それを理解しないと、この本が上っ面にみえ本質には気付けないだろう、興味の無い内容かもしれない(要するに企業理念に近いものが大半を占めているのだ)

メモ)
・マーケティングは「製品」⇒「消費者」と続き、次に「価値」となる
 消費者の集合知と企業が協働し、新しい価値を作り出す
・グローバル化は世界を解放しつつ、同時に抑圧する
・クリエイティブな人が多い地域は高い成長を遂げた
・多くのマーケターが自分の心の奥で消費者を一番にしていない。これを解決できるのはマーケティングである。なぜなら消費者に一番近い経営プロセスだから
・消費者のコミュニティにはプール、ウェブ、ハブがある
 プールは同一の価値を共有するが、交流していない
 ウェブは交流する。
 ハブは強力な人物に引き寄せられ、ファン層を形成する
・マインドに訴えるのではなく、ハートに訴えなければならない
・誠実であること。約束を果たす事。信頼を醸成すること
・ブランドは成功すると企業のものではなく、消費者のものとなる
・人々を納得させるには知的な議論へ導くことと、感動的なストーリーを作って人々の感情をつかむこと。後者が効果的
・社員は会社の最も直接的な消費者である。本物の価値によって円パワーされる必要がある。彼らにもストーリーが必要だ
・マーケティング3.0は価値と行動を一致させるということ
・画期的なイノベーションは人をマズローのピラミッドをのぼらせる
・ビジネスにおいて顧客を愛するとは価値を与え、感情や精神を感動させることだ。それによりロイヤルティを得る

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2013年09月13日

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モノを中心にみたプロダクトアウトマーケティングを捉えた1.0、顧客を中心に見たマーケットイン思想に基づく2.0に続く新しいマーケティングの概念を紹介している。もう3年も前に翻訳されているが、振り返ってみると、本当にそんな世の中にあるように思う。協働、文化、スピリチュアルといったキーワードでそれらを読み解き解説しています。全ての企業に当てはまるわけではないけれど、こういった概念を知っている、いないが重要なように思います。

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2013年07月11日

Posted by ブクログ

理系の僕としては初の文系的な?本であり、マーケィングの本でした。


はじめは読み辛かったし、回りくどい説明、進まない話にイライラしましたが、流れに乗って、大切だと思われるところはしっかり読み、それ以外はさらっといくことで読み切れました。


この本以外にマーケティングの本を知らない僕なので、何ともいえませんが、マーケティング本デビューとしては楽しめました。


なんというか、この分野を専門にしていないような人にこそ読んでほしい本かな、とか思いました。


物事を論理的に、道筋をたてて、考えていく上では大事な内容が詰まっているのかなと。

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2013年06月08日

Posted by ブクログ

「技術、文化、環境、市場の4つの要素を『ひと』が中心になって束ねるビジネス」を目指している我がチーム。この本を読んで、方向は絶対に間違っていないと確信。

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2016年04月13日

Posted by ブクログ

もう1回読まなきゃちゃんと理解できない。

(2020/12/31)
改めて読み直し。以前より理解できてるし実践もできそう。
間違いなく時代が変わってる。

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2021年01月02日

Posted by ブクログ

内容自体は概念的な話も多いが、今流行りのSDGsなどの原型になっている本。この手の話はやはりどうしてもご都合主義的な感じがしてしまいどうしても好きになれないが、マーケターとして一度は読んだ方が良い本なのかなという。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

マーケティング3.0の時代のマーケティングの考え方について学べる。物を作れば売れる物主体の1.0の時代から、顧客主体の2.0の時代、と時代の流れを踏まえて、2000年以降求められている価値主導のマーケティングの時代の中身について学べる。
ソーシャルメディアの発展や環境、所得格差、グローバル化などの社会的背景から、顧客自身がマーケティング、ブランドを作っていくこと、顧客の精神的な価値を踏まえたマーケティングが求められている、など時代の変化に合わせたその時代のマーケティングに必要な考え方について学べる。

学びメモ
・マーケティング3.0では人を消費者としてではなくマインドとハートを持った全人的存在と捉えること。
・機能的、感情的充足だけではなく、精神の充足も求められている。
・消費者はより協働的、文化的、精神的なマーケティング手法を求める、洗練された形の消費者中心の段階である。

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2023年05月02日

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ソーシャルネットワークの成長によって、人びとは既存の企業や製品やブランドについて、機能的パフォーマンスだけでなく、社会的パフォーマンスの観点からも語り合うことができるようになっている。
新世代の消費者は、社会の課題や関心に従来の消費者よりはるかに敏感だ。

この変化に迅速に対応するための企業戦略を解説。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

社会的パフォーマンス、グリーンな経営
SNSによりそれが評価されやすくなった
顧客、従業員、関係者など全ての関わりがマーケティング
協働、文化、精神

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2022年02月24日

Posted by ブクログ

人間の最も重要な欲求として、精神的欲求が生存欲求にますます取って代わりつつある。
物質的充足に加えて精神的豊かさもますます求められる時代に。
このトレンドの結果、消費者は今では、自分たちのニーズを満たす製品やサービスだけ
でなく、自分たちの精神を感動させる経験やビジネスモデルも求めている
心理的精神的便益は実際には消費者のもっとも基本的なニーズであり、マーケターが
実現できる究極の差別化。(メリンダ・デイビス)
この精神的欲求を満たす価値提案が、マーケティング3.0のキラーアプリケーション。

提供する商品だけでなく、企業のミッションやビジョンについても
その企業がどのように人間の幸福に貢献できるかを考え、提案する必要がある。
マーケティング3.0は、企業のミッションやビジョンや価値に組み込まれた意味を
マーケティングすること。

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

消費者コミュニティが強くなってること、環境問題への対策なども含めた社会的価値を持つことが大切なこと
など

目新しい話はあまりなかった

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2020年07月24日

Posted by ブクログ

・マーケティング3.0とは、企業が消費者中心の考え方から人間中心の考え方に移行し、収益性と企業の社会的責任がうまく両立する段階である
・ブログを読む
 日本人:インターネット利用者の74%
 米国人:      〃    27%
・今日のマーケターはもはや自社のブランドを完全にコントロールすることはできず、消費者の集合知の力と競争しなければならない(=消費者と協働しなければならない)
・ヒトデ=未来の企業の適切なメタファー(比喩)
・AMA2008年マーケティング定義
 「消費者、顧客、パートナー、および社会全体にとって価値のある提供物を創造、伝達、交換するための活動、一連の制度、およびプロセスをいう」
・消費者も他の消費者にマーケティングを行っている
・ウソやでっちあげはソーシャルメディアの中にも存在しているが、それらは消費者コミュニティの集合知によってすぐに暴かれる(ソーシャルCRM)
・ブランドは消費者のもの、ブランドのミッションはすでに消費者のミッションになっている。
・ウェグマンズの社員は食品についての知識を伝える食品大使になるよう教育される
・株主は基本に戻って企業の価値は主として長期的な未来のキャッシュフローから生まれ、未来のビジョンが企業の業績を決定するのだということを理解しなければならない。
・市場はトップエンドとボトムエンドの両極にますます移行している(1999〜2004:中間市場製品売上は市場平均を年率6%下回る)
・優れたミッション、ビジョン、価値を持つ企業はそうでない企業よりも歓迎される(非政府組織からも)
・ティンバーランドのラベルは地球の健康に対する「栄養表示ラベル」を添えている
・事業はすべてサービス業である

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

消費者とともに商品をつくりあげていくのがこれからのマーケティングというもの。
生産者主義、消費者主義の次には人間主義がくるという話。人間主義とは収益性と社会的責任を両立すること。
その組織で働くことでしか得られない経験を生み出す。
社員の6種類
楽して稼ぎたがる
柔軟な脇役、仕事は優先事項でなく流れに身を任せる
仕事を挑戦の機会とみなしリスクと報酬を求める
チームとして成功したい
確実な前進を目指す。前途有望なキャリアパスを求める
目に見える足跡を残したがる。会社に永続的な影響を与える機会を求める。
4種類とすると
勝成長と達成を求める馬に乗る社員
高リスク高報酬型社員
柔軟性を求めるライフスタイル型社員
世界を救おうとする社員

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2016年02月07日

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製品中心のマーケティング1.0,消費者志向のマーケティング2.0,ソーシャルメディア時代の価値主導のマーケティング3.0。今、マーケティングが何をめざすべきか。マーケティングの神様、コトラーがとく。

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2015年02月21日

Posted by ブクログ

プロダクト販売ではなく、マーケットインでもなく、自分たちの企業文化を伝えたりミッションやビジョンといった価値感を伝えていくことが重要になるという示唆を打ち出しています。

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2014年09月03日

Posted by ブクログ

モノを売り込むだけの「製品中心」が「1.0」。顧客満足をめざす「消費者志向」が「2.0」。マーケティングや今や「3.0」の時代に突入したと説くマーケティングの神様はおっしゃっておりますが…。

マーケティングといえばまず最初に思い浮かぶ人と言えば、このフィリップ・コトラー氏ではないでしょうか?僕も大学時代から彼の著作を何点か読んできたことがありますが、難解な内容なので、最後のページまではたどり着いたものの、内容を消化したかは疑問が残ります。今回の本書もご他聞に漏れずかも知れません。

ソーシャルメディアの勃興により、モノを売り込むだけの「製品中心」がマーケティングの「1.0」。顧客満足をめざす「消費者志向」が「2.0」。そして時代は「3.0」の時代に突入したのだそうです。では、それは何か?価値主導となり「協同」「文化」「精神性」がキーワードとなるではないか?と考えます。

今までは『仕掛ける』として企業側が手がけ、ブームや消費を作り出してきましたが、その中でも特に「ブランド・マーケティング」の要素が強くなっていると感じました。その構築のためには消費者、社員、パートナー、株主、環境、文化などすべてを上手に巻き込むこと。いわゆるネット社会で言うところの『お祭り』状態にすることが肝要であり、そのためには「ソーシャル・ネットワーク」の手法を利用することがたいへん重要となる。と説いております。ただ、それを成功に導くには各自の創意工夫というものをかなり求められますが…。

全体的にはかなりオーソドックスなことが書かれていると推察されますので、SNSを取り入れて本格的に運用しようという企業の経営者などが一読されてはどうかと思われます。

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2013年07月23日

Posted by ブクログ

企業はコンテンツを売るだけではなく、企業の価値、ビジョン、ミッションもマーケティングに組み込み、売っていく戦略を立てなければ、コンテンツが真価を発揮しないという時代に移ってきた。CSRをみると、ストーリーだったり、会社のイメージを買っているという部分があてはまると思う。付加価値が心や感情に訴えるものにシフトしてきたということであると思う。

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2013年05月26日

Posted by ブクログ

マーケティングの大きな流れの中で、最近注目されるマーケティング3.0、価値やミッションを基準においた考え方とはどのようなものか解説。なぜ、新たなマーケティングが必要なのか、どのように導入されるのか。少し冗長。

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2013年01月04日

Posted by ブクログ

具体的な施作についてはあまり記載されてはいないが、じっくり考えながら読むと自分に足りない要素が見つかる本。

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2012年12月29日

Posted by ブクログ

本書の内容は、正直難しかった。 どれくらい理解できたであろうか?
しかし、マーケティング3.0はもう現実に起きていることである。

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近年、各社が提供する製品やサービスの品質水準が高度化し、コモディティ化が進むとともに、経済危機や資源枯渇などの社会的問題がクローズアップされるようになっている。貧困や格差は増大し、ソーシャルメディアの革新も進んでいる。顧客を受動的なターデットとして捉える伝統的なマーケティング発想では、機能面での満足を充足できても精神面での満足を充足することが難しくなっている。グローバル化した今日の社会において企業が貢献するためには人間の志や精神面にも目を向ける必要があるだろう。新しい時代とともに、マーケティングにもイノベーションが求められる段階になっている。


マーケティング2.0:顧客満足をめざす「消費者志向」
・市場をセグメント化することによりターゲットを明確化し、ターゲットのニーズを読み解き、ニーズに合致した製品にユニークなポジションを規定する。ビジネス活動において、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニン)を実施し、顧客志向を貫くこと。

マーケティング3.0:「協働マーケティング」「文化マーケティング」「スピリチュアルマーケティング」の融合
・協働マーケティング
製品開発やコミュニケーションにおいて顧客や他社をいかに参加させ、協力を得るかがキー。
・文化マーケティング
グローバル化によるパラドックスといった文化的課題を自社のビジネスモデルの中心に据え、グローバル化によって引き起こされる消費者行動の変化にも対応できるようにする。
・スピリチュアルマーケティング
単に人々のニーズを満たす製品やサービスだけではなく、精神を感動させる経験やビジネスモデルを提案し、心理精神的便宜の実現が進められる。

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2012年12月24日

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