感情タグBEST3
Posted by ブクログ
成人した子ども2人を持つ五三子は蕎麦屋を切り盛りしている。五三子を取り巻く人間模様を描いた物語。
古き良き大家族、ご近所付き合いは20代の私には新鮮だった。
家族に振り回されることを疎ましがらずに上手くまとめようとするところが、昔は当たり前だったのかな。でも、粘り強く細やかなコミュニケーションが必要だろうなぁ、面倒くさくないのかなぁと思った。
最後に考えが変わる一言があった。
人は人に支えられて生きている、とあった。
支えてくれているはずの他者を疎んだり面倒くさがるのは失礼だし傲慢だなぁと思った。
現代は便利だと言われる(私は昔と比較できないから本当に便利になったか分からない)けれど、支え合っている実感が便利な道具で霞んでいるのではないかと思う。
Posted by ブクログ
スカパーで昔のドラマを見て、京塚昌子さんの肝っ玉かあさんがぴっただと思ってました。いわゆるホームドラマ全盛期でした。そのドラマを鮮明に覚えてたので小説はどうかな…と思ってましたが、ぴったりの配役!五三子は京塚昌子さんだし、三三子も一も葉麻さんもとにかくみんなあのドラマの配役で脳内再生されました。読みながら泣いたり怒ったりしました。犬塚喬親子だけはムカつきましたけど。
Posted by ブクログ
婚活、終活のお話である。そして登場人物はすべて善人である。「肝っ玉かあさん」何処にも登場しません。五三子さんは、どこまでも普通のおばさんです。平岩さんも言っていますが映像と小説は違うと・・・映像が先で小説が後というのも珍しいことです?!
「人は人に支えられて生きている。自分の幸せを自分が作ったと思うことの、傲慢さ」、肝に銘じてあちらへ参りましょう