【感想・ネタバレ】ウツボカズラの夢のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年06月11日

幸薄い未芙由は特に悪いことはしてないのだけど、結果、なんだか怖い女の子に思う。
生きる場所を確保するのには、こんな貪欲さが必要なんだろうな。

誰しも弱みはあるもので、そこにすっぽりハマったら相手にに気付かれずに浸食出来る。ウツボカズラにハマった虫も恐怖を抱かずに食されてしまうように。

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Posted by ブクログ 2020年01月12日

面白くて、ついつい読み耽ってしまいました。
ドラマ化されていたのを知りませんでした。
もっともっと小説が読みたいです。
未芙由の生き方、その他登場人物の生き方、とても興味深く、楽しめました!

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Posted by ブクログ 2017年08月22日

展開が180度変わるシーンが多くてなかなか面白かった。何も知らない田舎娘の未芙由がまさかあんな大胆なことを。ここが一番衝撃だったかな。夢の話をしているのかと思ったし。そしてここから彼女の躍進が始まる。我儘女子高生美緒なんて目じゃない男へのパラサイト能力。尚子よりも仁美よりも誰よりも上手。やっぱ天性の...続きを読むものなの?天晴だな。ホテルアルバイト時の隆平のチャラさにもびっくりだが、それよりもいきなりあの二人が結婚!にもびっくりさせられた。考えてみたらずっとびっくりし通しの小説じゃないの。でもなんか幸せそうだからOK!

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Posted by ブクログ 2014年06月08日

ウツボカズラは誰なのか?という問いに色々と考えさせられてしまったお話。やはり主人公のミフユが上手くやったなーと思った。面白かった!

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Posted by ブクログ 2017年08月06日

主人公は、高校を卒業したばかりの
19歳の未芙由(みふゆ)。
母を病気で亡くし、
父は、早々に再婚し
たった一人の弟も、新しい母親に懐いてしまって
孤立した未芙由は、もはや、家にいることが
できなくなってしまった。

そこに、遠い親戚の東京のオバ、尚子が
上京しておいで、お母さんとは、仲が良かったの...続きを読むだと
連絡が入り、
一人、長野の田舎町から、
都会の一等地、渋谷の豪邸、鹿島田家へと招かれ
同居がはじまる。

その尚子の、何不自由のなさそうな
セレブリティなニオイ。
それとは裏はらに、バラバラな尚子の家族たち。

鹿島田家の人々と、なんとか馴染んでいきながらも
馴染めない孤立感と悲壮感を抱えながらも
たった1つの夢を秘かに、しかも強固な気持ちで抱いていた未芙由の
驚くべき、正体が、じょじょに明かされていく。

ええええええ!!!!!!!

と、叫んでしまった場面が
3回くらい起こる。

度肝を抜く家族間ミステリィは
乃南アサならでは!!の素晴らしい表現力。

や、すごいわ。
すごい。

オモシロすぎた!!★5つ!!

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Posted by ブクログ 2022年06月12日

自分がどうしたいのか、どう生きていきたいのかはっきりさせて、それに向かって生きていくのが一番大切なんだろうと思わされた。
多少周りの人がかわいそうと思ってしまうことがあったとしても、自分の幸せを追求する。そのために、頭を使って…。
ただ、むりやり自分の思うように積極的に行動するのではなく、とにかく、...続きを読むチャンスを掴むことが大事ですね。

感想としては、面白かった!
最初は未芙由に同情してたけど、いつの間にか恐ろしくなった。解説で、本当のウツボカズラは誰か?と最後に書かれていた内容を読んで、またゾッとした。その恐ろしさ、ゾッとする感じの読後感も良い!
ちなみに怖い話では全く無いです。

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

主人公は19歳の女子。母親が病死後すぐに父親は再婚したことから家を出たいと思っていたところ、母親の遠縁にあたる叔母が気分転換になればと呼び寄せる。長野から東京へ出てきた主人公は叔母の家に居候するが、ほとんど顔を合わせることのない叔父、滅多に家に帰ってこない大学生の長男、常に不機嫌な高校生の長女、そし...続きを読むて常に何処かへ外出している叔母と、家族の団欒が全くない家族に驚き、観察し始める。
そして、家族が崩壊していく一方で主人公は自分の目論みをしたたかに実現していく。

自分の意思も何もなく、どうしたら良いのかわからないと言うだけの主人公。頭が悪いんじゃないかと思っていたがそんなことはなく、したたかに事を自分の思い通りに誘導していく。居候された家は主人公にいろいろ絡め取られたような感じ。
こういう女子、いるんだろうなぁと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月09日

ドラマが放送されていたのは数年前なので、うる覚えだが、隆平のキャラがドラマとは少し違う気がした。
尚子も未芙由に依存している描写があったような気がするが、小説では割とあっさりしている印象だった。

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Posted by ブクログ 2018年06月30日

Rさまオススメ本。ちょっとぶりの乃南さんは久々に面白かった。
実はテレビドラマの最終回をうっかり観てしまい、ある程度の内容は判ってしまっているものの、志田未来ちゃんがとても良かったので原作も期待できるだろうと思って読み始めました。

やはり既にキャスティングされた状態で読むとちょっと邪魔かなぁとも思...続きを読むったけど、ドラマとも違う終わりかたで、良い感じの読後感でした。
しかし、ドラマも見事なキャスティングだったと改めて感心したかな。

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Posted by ブクログ 2017年12月29日

ウツボカズラ、言わずと知れた食中植物である。支えとなる樹木に蔓を這わせ、捕虫袋でじっと獲物となる虫たちを誘き寄せる。そのウツボカズラとは、誰か?そして、その夢とは?
母を亡くし親戚のおばを頼って上京してきた主人公。それは立派な高級住宅街に建つ家。しかし、この家族、どうも様子がおかしい・・・。

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Posted by ブクログ 2017年08月21日

テレビドラマ化されたのを一話見て面白くて原作読んでみたら、内容が結構変わってる。原作の方が良くも悪くも人間っぽさがあるので、クズが多めでも読後感は悪くなかった。

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購入済み

2017年08月19日

初めてに近いこの読後感…何て言えば良いのかスッキリしない、いや未芙由の人生逆転劇的にはむしろスカッとした感はありますね。
何が勝ち組かの負け組かの価値観は別にしてこの少女の境遇に負けない芯の強さ、それ以上のしたたかさには参りました!ビックリ‼でもこ...続きを読むれはゴールではなくスタート 前途多難の…隆平がもう少しましなら救いはあるのかなぁ

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Posted by ブクログ 2013年11月16日

居場所のなくなった実家を離れ、親戚の鹿島田家に居候するミフユ。
父親と繋がり、娘と母親の背徳を知り、息子と繋がる。
最後どんでん返し欲しかったなぁ。思い通りになりすぎていてスッキリしない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年01月30日

ウツボカズラは誰か。水面下でねっとり触手が伸ばされていく感じ。最後の披露宴で、食虫植物がひとまず口を閉じたのか、これから夢が現実に変わって行くような、そんな不穏な空気が流れていた。面白いのは、最後に誰も不幸せになっていないこと。無理矢理直線形を取っていたピースが、不自然で歪な形になったけれど、そうし...続きを読むて各々がありのままの形を取ったことで、かえってきちんと居場所を見つけている。そんな感じ。したたかで、一本の昼ドラ的だった。

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Posted by ブクログ 2024年01月15日

未茉由が終始気味が悪いです。
自分の思いどおりにするために、振る舞いを徹底して計算する性格の悪さが苦手でした。
でも世の中こんな女ばっかかも...なんて。笑

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

題名をみて気になって買った一冊。

欲の話だった。

なんか薄気味悪いような、気持ち悪いようなそんななんて言ったらわからないモヤモヤが残った。

始めは主人公の女性が幸せになるために頑張っていくみたいな話なのかと思って読んでいたが、全く違った。
欲に動かされる話しだった。

特に主人公が世話になって...続きを読むる家庭は皆自分勝手に行動してそれを咎める人もいないから、家族という形があっても家族ではなくなってる。

すごい家族だなと思ったが、実際子供がある程度成長したらどの家庭も、そんなもんじゃないかとも感じた。

この小説をなにかに例えると
不味くもないが、美味くもない、食感はすごく悪い
みたいに感じた小説でした。

自分でもよくわからないな

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Posted by ブクログ 2021年03月03日

モジモジしてはっきりしない地味な主人公が、だんだんと存在感を増してきて、終始不穏な感じで物語は結末を迎える。爽快な物語ではないけれど、この先どうなるのかというのが気になってどんどんと読めた。「ウツボカズラは誰なのか」という解説がまた興味深かった。

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Posted by ブクログ 2018年10月03日

母を亡くした18歳の少女は、父の再婚を機に故郷を捨て、母方の叔母宅を頼りに上京する。だが、その家は普通の家ではなかった…。
登場人物の誰にも共感できないのに、面白くてページをめくる手を止められない。女性の心理を書かせたら、乃南アサさんほど秀逸な人はいない気がする。
読み終えてから、タイトルの意味を考...続きを読むえるのも面白い。

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Posted by ブクログ 2018年05月05日

静かに芽を伸ばす主人公と、壊れる運命にあったかのような家族。
それ以外の登場人物も、もう少し掘り下げて欲しかった。
出るだけ出て来て、気にさせて、何の結論も無く終わってしまった。
ので、星3つ。

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Posted by ブクログ 2018年04月12日

同タイトル、志田未来主演ドラマの原作。

未芙由は実母が亡くなり、実家での居場所をなくした。
実家には年若い継母。
19歳、成人でもないが児童として保護もされない中途半端な年齢。
田舎出の、無資格、高卒の、女。
そんな自分に未芙由は自虐と悲しみを持ち続けている。
彼女は眠った。
長く、長く........続きを読む.そして目覚めた。

目覚めてからの未芙由は自分の居場所を作るために、静かに、着実に根をはっていく。
純朴そうな少女が狡猾な女になっていく。
その何が悪い?
一般的に女は根回しがうまいものだ。
使えるものはなんだって使う。
目的はただ一つ。
幸せになりたいからだ。
心を満たしたい、そう願うことは当たり前の望みだ。
「女って怖い」そんな感想は何もわかっちゃいない。

気になるのは雄太郎の愛人、杏子のことだ。
この愛人はドラマ版ではもう少し丁寧に描かれており、好きなキャラクターだったので、原作での登場回数の少なさにがっかりした。
彼女には彼女なりの葛藤があり、未芙由の一つの未来を象徴していたと思うのだ。
同じようにドラマ作成者も思い入れがあり、登場回数を多くしたのかもしれない。

最後の祖母の言葉、「必要ない人は切りなさい。プラスにならないと思ったら、関わんなさんな。」
この言葉は真実を突いている。
何を選択し、何を捨てるか。
冷たいようだが、それが人生を渡りきるコツだ。

静かに揺れ、獲物を待つウツボカズラ。
澄ました顔で、ゆらり、揺れている。

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Posted by ブクログ 2018年02月10日

結婚式のシーンが怖い。静かな場面なのに、ぞわっとします。スッキリしない終わりかただが、それぞれwin-winなのかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月14日

ドラマを見たのでなんとなく原作を読んでみたのだけど、、、。結果、なんだったの?という気持ちが強い。未芙由、働きなさいよ、バイトではなく。考えが甘すぎ。

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Posted by ブクログ 2017年10月08日

読み終わって正直な感想は
なんでこんな話を読んじゃったんだろう。。。
打算と欲望と、気持ちよくない人間関係
読み終わった日、偶然、テレビを見たら
ドラマ化されていて、ついつい見ちゃったんだけど
小説よりさらに複雑に、そしてわかりやすく
していたかな

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Posted by ブクログ 2017年08月29日

何だか好感が持てない登場人物ばかりだ。

母親が亡くなり、すぐに歳下の女性と再婚した父親たちとの生活から逃げるように上京した少女が、高級住宅街に建つ叔母の家で半ば家政婦のような生活をしながら、最後にはその家の息子の妻となり成り上がりを果たす物語。
登場する人する人が、誰かから何かを貰ったり何かをして...続きを読むもらうことに貪欲で、その為には相手好みの人間を演じることをいともたやすく選択できてしまう。
心からの信頼や愛情や思いやりなんてものを持ち合わせた人がおらず、なんだか可愛げがない。
だけどもどこか、イライラと気になってしまうのは、そうやって最後には望みを叶える生き方を羨んでいる自分もいるからなのか。

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Posted by ブクログ 2017年07月09日

17年夏、志田未来主演でドラマ化の原作。まあ、キャスティングとしてはありだね。話としては、私は好きじゃない話だったので、ドラマも見ないなあ・・・

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Posted by ブクログ 2017年03月27日

一見幸せそうに見えたとしても、本当はどうなのかは他人にはわからない。
立派な家に住んでいる鹿島田家の人たちは、田舎を追われるように出てきた未芙由にとっては別世界の住人のように見えた。
しかし、一緒に住み始めて初めて見えてくるものもある。
持ってうまれたものなのか、才能なのか。
それとも幸せになりたい...続きを読むと強く願う気持ちから出た知恵なのか。
未芙由の立ち回りの上手さには唖然となった。
したたかさを通りこして、もはや怪物のようにも見えてくる。
母親が死ぬまでは未芙由は普通の家庭に育ってきたはずだ。
両親が暴力を振るうわけでもない。
確かにお金はなかったかもしれないが、熱心に母親の看病も熱心にし主婦代わりも立派にこなしていた。
年の離れた弟だっている。
でも大切な何かが壊れているような…。
未芙由には愛する気持ちや人を思いやる気持ち、大切に思う気持ちが欠落している。
すべてが計算づくで、どうやったら自分自身が居心地のいい場所を確保できるのか。
そればかりを考えて生きているようにしか見えない。
あからさまな悪人ではないけれど、どうにも好きになれない人間。
未芙由に感じた嫌悪感と物語を読んでいて感じた居心地の悪さは、そのまま物語の感想にもつながった。
気に入らない息子と孫を遠ざけ、毛嫌いしていた嫁と縁を切った老夫婦。
そして自分だけの居場所を確保した未芙由。
したたかな三人に囲まれてはたして隆平がどこまで一緒に歩いていけるのか。
あまり明るい未来は想像できない。
ウツボカズラの夢は叶ったけれど、これで夢が終わったとは思えない。
ひとつの夢が叶えば人はまた別の夢を見るものだ。
未芙由が次にどんな夢をみるのか。
怖いけれど知りたいような気もしてくる。

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Posted by ブクログ 2016年12月06日

ただ高校卒業したからってだけで上京して、特にやりたいこともないみたいだし、なんだこの子は、と思っていたら。

立派なサバイバーでしたね。

初めに想像していた内容とは全然違いました。
もっと家族が不気味な感じなんだろうと思ってた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年03月01日

長野の家を追い出され、亡くなった母の親戚を頼って上京。
田舎しか知らない未芙由にとって東京は輝いて見えた。
渋谷に近い閑静な住宅街にあるおばさんの豪邸に住み込み、家の手伝いをするうち、未芙由の中にその家で幸せをつかみたいという野心が芽生え始める。ところがそんなことはおくびにも出さない。読者にさえそれ...続きを読むを気づかせない。優しいおばさんを裏切って、ダンナさんと関係を持ち、同時に息子とも関係し、表向きは地味で欲のない女を装っている。したたかだわ。
 家族がみんな好き勝手して、家の中が寒々しく、しまいにはおばさん、ダンナさん、娘と一気に家を出ていってしまい、好条件がそろったところで慎重にことを運び、ついに息子とのゴールインに持ち込む。それを作者は獲物を虎視眈々と待ち伏せる食虫植物ウツボカズラに例えてタイトルをつけた。
 しかし、夢が息子との結婚って安易すぎないか?この息子っていうのが責任感や誠実さに欠ける男だし。第一体が弱ってる祖父母と同居するという要件付ですよ。なんかなぁ、結婚後の苦労が目に浮かぶようだわ。ダンナさんに援助してもらって料理人になる道を歩んだほうがよかったんじゃないの?って余計なお世話か。若い男に走って家を出たおばさんのほうが勝ちだったかも。

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Posted by ブクログ 2013年06月19日

☆3.7
高校を卒業した未芙由は、親戚の鹿島田家で暮らすようになる。が、そこの家族がどうも変。みんなバラバラで..。
家族一人一人の秘密がどんどん露呈していくリアルな怖さがあるなぁ。よくまぁこんなにバラバラで。
そして未芙由ーーー!!田舎の純情な女の子じゃなかったのかっ?!

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Posted by ブクログ 2013年04月11日

家族崩壊って、ひとつ崩れるとあっというまなんだよなあ。
見えない何かが必死でくっつけようとしてるだけで、
きっかけなんてそんなに難しい話じゃないんだよねえ。

で、ウツボカズラは誰なのか?

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Posted by ブクログ 2012年12月21日

淡々とストーリーが展開するなかで、徐々に自分の存在価値を高め、永遠の居場所を確立する未芙由。
彼女の性格が天然なのかしたたかなのか不明だが、結果的に誰一人傷つかず、不幸に陥っていないのは、彼女が何かを持っているのか?

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