【感想・ネタバレ】NPOという生き方のレビュー

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Posted by ブクログ

日本の歴史的背景から形成された、日本社会、日本人の特性の解説かnpoを位置づけてある概念的な解説書。実務向きではないが、政府セクター、営利セクターに限界を感じて社会セクターに関心を持った自分にはしっくりきた。npoについての解説そのものは多くないが、哲学やビジネスの古典から、自身の日本論を展開しているところが面白い。人間の生きる目的は考えることで、それを現代人はできていない人が多いというのは心に残った。

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2014年08月01日

Posted by ブクログ

NPOを中心に据えた、日本の社会構造の変化やこれからの生き方・働き方に関する本。仕事と余暇の関係など、哲学・思想のお話もちらほら、かなり広く浅くいろんな話が出てくる。

本書の中ではNPOの基本は"mission based management"、企業はただただ利益を追求するとあるけど、企業でもCSR経営や地域貢献を理念に掲げるところは増えているし、理念が先か利益が先か、卵とニワトリの関係みたいになってきてるんじゃないかなぁと思った。

分かり易いし読みやすい、NPOだけでなく日本的経営の概略について知りたい人にとっても良い本です。

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2014年07月25日

Posted by ブクログ

様々な議論を引用したり、自らの経験を活かして、NPOという生き方について述べられており、学びがありました。
少々、議論が雑に感じられるところもあるのが人によっては気になるかもしれないません。

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2022年01月27日

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NPOに興味があった。
ふと考えてみれば、どんなに技術やサービスを
謳う企業も、営利なくしては続かない世の中。
そんな中で「非営利」を掲げるとは、
どんな団体なんだろう、ということが
最初は疑問だった。
でも読み始めると、ここには「団体」として
存続することの真の意味が書かれていること
気づいた。

NPOのみならず、会社、その他団体についても
考えを深められる。特に日本的な経営と、
その長所・短所についての記述は、
自分自身の属するさまざまな「団体」の本質について、
再考させられる。

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2019年10月08日

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NPOとは何かを、社会論、人生哲学から説く結構固い本。
企業でもNPOでも公的機関でも〝ミッション”がいかに大切かを論じ、現代社会の限界からNPOへの期待を書いている。

結構固い本であることは出てくる引用著書や著者名からも分かる。
ドラッカー(経営論)
テンニエス「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト
バーナード(近代管理論)
フロム「自由からの逃走」

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2017年05月05日

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NPOの役割について知りたくて読書。

経営や社会学の色合いが強い本。大学の講義やゼミの教材に使われそう。

NPO誕生の歴史、日本社会の変化、NPOが今後の社会において果たせるだろう役割など学ばせてもらえる。

より共感してもらい賛同者、協賛企業を増やすために何が必要か。
ボランディア組織を形成し、彼らに自発的に動いてもらうために必要な要件やNPOから彼らに与えること、貢献できることは何かを考える。

読書時間:約45分

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2014年06月30日

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NPOについての実践論というより、思想・哲学論。
歴史的、社会的、経営論的に見た場合のNPOの可能性を論じている。
内容的には、NPO組織にとっての官僚制の重要性を指摘した点が新鮮だった。

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2012年04月16日

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ネタバレ

 NPOの社会的な役割や位置付け、現状について論じた本。

 NPOは「非営利組織(Non Profit Organization)」の略だが、なぜ注目されるのか。一言で言えば「行政や企業の活動の補完」にあります。行政だけでは非効率的だし、企業だけでは採算の取れない政策は行えない。そこで、両者の活動で満たされない豊かさを追究し、提供するのがNPOの役割。

 この本の長所は、単なる綺麗事に終始せず、NPOの現状を捉えている点です。ボランティアも「自己犠牲」、「奉仕」といったイメージから、「肩肘張らず、自分にできることをする」という気楽な参加、というイメージに変わりつつある。

 NPOの活動にはボランティアを含めたスタッフによる崇高な使命感に支えられている。この本では、それをNPOはNBO(Mission-Based Organization)と表現するように、使命は重要である。

 だが、その活動は、無条件で称賛されるべきものではない。善意の押しつけ、企業や他のNPOとの競争による世俗化などに陥らないよう注意する必要がある。

 興味深かったのは、戦後日本の社会の考察。日本的経営は「自由からの逃走(フロム)」の受け皿である、滅私奉公の方向を国から会社に切り替えたものである、という指摘である。日本的経営というものは、冷戦体制下、高度経済成長期という時代性を強く反映したものだったのだ。だから「モーレツ」に働くことが尊ばれたが、それが今になって制度疲労を起こしている。

 経営学の勉強にもなる、有益な本であった。

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2011年06月06日

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ネタバレ

[ 内容 ]
福祉、環境、国際協力、学校など様々な分野に広がるNPO。
その活動は、企業や行政の限界を克服し、新たな市民社会の原動力となっている。
その一方、机上の理想論、脆弱な組織づくりで失敗するケースも多い。
これからのNPOに何が求められているのか。
独自のミッション(使命)をいかに構築するのか。
さらにマネジメントの視点から、卓越した事業展開、スタッフの人事管理、財務の基盤づくりなど、必要な条件とは―。
著者の豊富な体験から、感動と活力ある世界を描く。
「もう一つの生き方」を提唱する意欲作。

[ 目次 ]
NPOの感動と活力
第1部 現代社会とNPOの役割(私たちはいま、どこにいるのか―経済突出社会の現実;豊かさの再構築)
第2部 成功の原則・失敗の原則―NPOの運営(NPOの成功とその基本原則;NPOの失敗とその予防装置)
「もう一つの生き方」へ踏み出す

[ POP ]


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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月23日

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非営利組織化の理念がよく書かれていた。
単純な、資本=悪、非営利=善。という風な図式化で書かれていず、比較によってNPOの特徴をあげているところにこ好感がもてた。

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2010年10月03日

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NPOマネジメントと企業マネジメントの違い
そして企業家としての要素まで
総合的に描かれている本

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2009年10月04日

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数あるNPO本の中ではよくかけていると思う。というのは、社会での役割に照らして、NPOの位置づけを考えているから。ほかの本は大抵、「会社じゃなくてNPO」みたいな安直な導入が多い気がするので。若干ドラッガー礼賛しすぎの気もするが。
さてNPO=非営利組織の定義は利益を分配しない、というそれに尽きるのであって、NPO=社会貢献、会社=利益、というのは必ずしも正しくないと思っている。どちらも何らかの形で社会の貢献しなければ、存続することはできない。

違うのは、会社なら投資家(株主)に分配するために「顧客からサービスの対価として収益を得る」という事業型の枠組みしかとりえないが、NPOの場合は分配はいらないので、「顧客からサービスの対価として収益を得る」以外に、「寄付者から収益を得て、顧客にサービスする」という別の形(非事業型)でニーズへのソリューションを提供することができることだ。

つまり、
会社:受益者=負担者
NPO:受益者=負担者(事業型)or受益者≠負担者(非事業型)
となる。そういう意味でNPOの真の固有性は非事業型にある、というのが私の現在の認識である。

そういう意味でNPOの役割は市場の失敗を解決することにあり、そういう意味で国家とも大きく重なるものだが、国家との違いはマイナス面として資金集めに強制力がないことであり、プラス面としてそれ故に一律性や平等性に拘らず、資金使途が自由になるということがある。この辺は割愛。

しかし、こうした認識でNPOを理解している枠組みは世間ではあまり流布していないのでないか。
つまり世の中のニーズをカタログ化して、それぞれにふさわしいソリューションとしての組織形態を一覧にするのがいいのではなかろうか。これはいつか実現したい。

逆に地域のために、女性のために、子どものために何かすれば、それで社会貢献だというのはリーズナブルではないし(そうした企業はいくらでもある)、古いのではないか。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

NPOの位置づけが自分の中で明確になったものがよかった。
行政も企業もできないが、必要とされていることを担っていくのがNPO.
また世界が広がった。

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2012年08月05日

Posted by ブクログ

福祉・学校・国際協力・環境など様々な分野に広がるNPOの活動について書かれた新書。
産業社会の発展と限界、日本的経営、ボランティア、その他様々なことを取り上げ、非営利組織とは何かを書いた1冊です。
大学生は読むべき!!

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2009年10月04日

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