【感想・ネタバレ】よわむしのレビュー

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Posted by ブクログ

少女時代にレイプ被害にあい
そのトラウマと戦いながら
荒療治ともとれるような勢いで
AV業界に飛び込み
そして今は画家・写真家等々の芸術活動に身を置く
著者の私小説です。

正直、ここまで過酷な重荷を
十代半ばの多感な少女に背負わせた
これがもしも神の悪戯だというならば
余りに趣味の悪い所業としか
言いようがありません。

しかし、著者はそれさえも
生きていく糧にする強さをもっているのだと
感服しました。

著者の経歴から注目を集める部分も多いかと思われますが
この著書
きっと声を出せずに潜んでいる
多くの強姦被害者の方達の
勇気の断片になるものなのではないでしょうか?

この本を読んで
そういった被害に遭った方の
心情の一部でも知れた事は
大きな学びになりました。

読んでいて非常に辛い部分も多いですが
決して絶望だけではなく
そこには優しさや希望も見いだせます。

お勧め出来る一冊です。

0
2018年01月06日

Posted by ブクログ

15歳の時にレイプ被害にあい、PTSDを発症。
様々な思いからAV女優としてデビュー。
その後、写真家や画家などの活動を続ける大塚咲さんの自叙伝。

レイプされたことを「お母さんの精神状態が悪くなるから言わない」とたった一人で抱え込んでしまった話がなんかもう辛すぎて…。

咲さんは全然悪くない!
いのはその男だ!
って誰かが言ってあげられれば…。

レイプにあった女性の服装が煽情的だったからとか
自分で誘ってたんじゃないかとか
叫んだらよかったのに助けを求めないからとか
そんなヒドイことを被害者に言える人って何なんだろね。

読んでいると「なぜそっちにいく?」とか思う部分も多々あるけど、それはきっと彼女にとって現実だからなんだろな。

ダメな自分や弱い自分も含めて
どん底を見て、もがき苦しんだ著者だからこそ語れる言葉がこの本にはあります。

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2018年08月14日

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