少女漫画界の哲学家・カーラ教授こと川原泉の最新作!
ある夜、女子寮の裏で火星人(と自称する2.5頭身の生き物!)と学校の事務長・鷹彦(たかひこ)が会話をしている現場に遭遇してしまった女子バレー部員の真世(まよ)。
バーナム効果とは、「誰にでも該当するよーな曖昧で一般的な性格を表す事柄を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学上の面白現象」のこと(本編24Pより)。
「火星人を見た」なんて、ただのバーナム効果!気のせいだ!……とはいかなかった。寮で見かけた火星人は実在していて、どんなものでも金や銀やダイヤモンドに変えられる化学元素変換器やら、瞬間移動できる転送システムやら未来の道具で人間たちを翻弄する。
しかし、本作の面白いところは、そんな未来の道具を持っているにも関わらず、このおっとりした火星人のやっていることが、夜の音楽室でピアノを弾いたり、生物室の骸骨と踊りつつ歌ったり、という驚くほどの小スケールという点だ。
そのせいか火星人と交流する鷹彦と真世には何の緊張感もない。火星人を間に挟んで全然関係のないことでケンカを始めては、火星人に仲裁をさせる始末。
川原泉作品に出てくる登場人物たちは高頻度で不思議な体験や現象に見舞われるが、それらの謎よりも詳細に描かれるのは、ごくありふれた日常の中で生きる人の心の機微である。
未知の生物にアレコレ考えを巡らせるよりも、目の前の人間と血の通ったコミュニケーションをとることの方が複雑に頭を使うしエネルギーも消耗する。
『バーナム効果であるあるがある』は、そんな「ごくありふれた日常」で生きる人々に対するカーラ教授の変わらない眼差しが感じられ、気持ちが温かくなる。
また、既刊の「〇〇がある」シリーズの登場人物も多数出演しているので、過去作品を読んだことのある人はよりニヤリとできる演出も!
感情タグBEST3
『完結』とあるけど完結じゃない
『レナード現象には理由がある』や『コメットさんにも華がある』のような世界観のつながりだけではなく、今回は明確に続き物になってます。
購入される方は続巻があることを念頭に置いておいてください(^_^;)
独特の世界観
昔からこの人の作品が好きでした。
まぁ字がめっちゃ多いとか、謎の説明がランダムに延々と始まり続く?と思う人もいるかもしれないけど、媚びない、自分の世界をそれぞれ持っている、そんな登場人物が交錯しながら不思議な世界を作っていく、そこが面白いですね。他にはなかなか無い味わいです。
長ーいト書きも読み返すと味があるし。
読み返したくなる作品はとても大切です。
~があるシリーズ最新刊?
これがシリーズ化されて(?)たのを知らず、たまたまこのサイトで作者検索したら2冊も買ってない川原作品が出たので
喜び勇んで『コメットさんにも華がある』とこちらを購入しました。
どちらが最新刊なのかよく見ずに試し読みして、インスピレーションに従い、こちらを後から読みました。(正解してよかった)
生徒や学校関係者が次々主役やレギュラー出演になって、掘り下げられていくのはとても楽しいです。
今回はいつもの「~がある」より少し長めに2本の作品。
まさか2本目が続きもので区切られているとは思わなかったのでびっくりしましたが。
先生大変だったんですね。あまり無理なさらず、また続きを読めることを何年でも待ちます。
川原泉ファンとしては新作読めるだけでうれしいので。
Posted by ブクログ
いやぁ相変わらずの川原泉節で安心です笑
ルルーシュの話はまた読みたいなと思いますね。事務局長と女子生徒に今後がないのかなぁとか思っちゃう。
早く新刊出して〜〜
Posted by ブクログ
川原作品はほぼ全部買ってる。
最近あまり新作出ないのが寂しいけど・・・
過去作の伏線があったりするとやっぱ嬉しい。
ただ、この出版ペースで続きものはやめてほしいかな(-_-;)
Posted by ブクログ
残念ながら薄いです。扉絵コレクションとかでページ数かせいでます。また、お話は大きく2話収録されていますが、2話目は続き物です。次巻がまた6年後とかじゃないことを祈ります…。薄さと続くのが表紙からは分からなかった点で星を減らしています。
お話はいつもの川原泉先生クオリティなので安心して読めました。
Posted by ブクログ
川原泉6年ぶりの新刊コミックス! 彰英高校バレー部の真世と事務長の鷹彦、そして謎の火星人・ルルーニュの不思議な交流を描いた「バーナム効果であるあるがある」、そして弓道部に入部した新入生・凜さんを描く「これから私は武士になる」の2編を収録。
続きが早く出てくれることをお祈りします。
Posted by ブクログ
前回と比べ、グッと面白さが帰ってきてる。うれしい!!ってTo be continuedって、と、手首骨折ですか、、、まぁ、正直素晴らしく上手な絵柄と言うわけでは無いけど、あの素晴らしい世界観を生み出す手なので大事にして欲しい。
Posted by ブクログ
久々の新刊は、最近の川原作品の舞台である彰英高校でのお話。 前半は「バーナム効果であるあるがある」。 女子生徒の如月真世が部活後寮に帰る途中に出会ったのは、高校の事務長と火星人だった。いかなる経緯で火星人ルルーニュは、校庭の彫像に擬態する日々を過ごすことになったのか。
後半は「これから私は武士になる」。新入生の鈴城凛が選んだ部活動は、入学式で見かけて以来気になっていた弓道部。一人だけの初心者にも関わらず、「日本一の弓取」を目指して、練習の日々が始まった。次巻に続く、ということは川原作品がまだ読めることが嬉しい。
Posted by ブクログ
出てたの知らなかった。しかも続いとる。次の出るのいつなん????
ワタシの川原泉のシリーズも少しずつ全部買おう…今更やけど
カーラ漫画は、女の子はいつものほほりんとしてていいこでかわいいけど、男性キャラはむかつくやつだったりへんなやつだったり、一癖あるキャラが多いよーな気がするなーと、これとワタシの川原泉Ⅰ読んでて思った。ほんわかマイペースな女の子とバランスとろうとしたらそうなるんかな。
続きいつ出るの早く出て。