【感想・ネタバレ】プラージュのレビュー

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Posted by ブクログ

前科のある人達の更生施設としてのシェアハウスでの物語。読み初めの印象はどんどん変わっていく。
登場人物もたくさん居る。それぞれの辿ってきた話や日常の物語、関わり方や気持ちの変化。太陽となる存在の大家さんの偉大な人間性に魅了された。

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2023年03月07日

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犯罪を描いた小説やドラマは多いが、これは犯罪を犯した人間が社会復帰していく過程が、共同生活しているシェアハウスを舞台に描かれている。犯罪を犯したことで、就職の意志があっても、さまざまな偏見、差別によって、社会復帰がしにくい日本社会の問題点が提起されて、考えさせられる。その部分を丁寧に描いている。星野源主演でドラマ化もされているみたいだが、そちらも興味がありますね。

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2021年12月19日

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社会での前科者の在り方
北風と太陽
同じ夜はないけれど、どの夜も、同じように愛おしい。
二度と繰り返すことのない1日が、自分を待っている。

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2021年06月08日

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スッキリとした読み味
ライターが誰なのか、友樹が殺してなかったのかなど推理しながら読み進めたけど、過去に罪を背負う登場人物の想いがそれぞれ読み解くのも面白かった
誉田哲也ではあるものの、エンタメに近い作風も行けるなって感じた

罪を犯した人の気持ちはわからないものの、1度貼られたレッテルは一生つきまとうのかと、改めて実感もできた

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2024年03月25日

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映画「ヤクザと家族」を彷彿とさせるテーマ(あれよりは救いがあるが)。自分だったらどうするか、どう接するかを考えながら読んでみたものの、明確な答えは出なかった。

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2024年03月11日

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脛に傷のある者が住むシェアハウスで起きることを、それぞれの目線で書かれていて面白い。
誉田哲也にしてはマイルドな物語。

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2024年01月24日

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ワケ有りの住人達がシェアハウスで暮らすお話。住人の中に紛れるAと記者は一体誰なのか推理しながら読むのもとてもおもしろかったです。後半は怒涛の展開で読むページが止まらず。罪について深く掘り下げられている所も興味深かったです。文章は硬くなくてすごく読みやすかったです。
無情だ……と感じるところがありながらも読後感はすっきりほっこり。誉田さんの本、他にも読んでみたくなりました。

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2023年12月30日

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朝の読書で区切りまで読むのに丁度良く読みやすかった。しかし途中から一気読みしてしまったくらい面白かった。

ドラマ化もしてるみたいなのでドラマも見てみようと思う。

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2023年07月17日

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訳ありと言っても過激な訳ありでした。それぞれが集まったシェアハウスに住む個々の話がすごくうまくまとまっていてわかりやすかった。主人公の貴生のキャラは映像を想像しながら読んでしまいました。プラージュとは海辺といった意味らしく、海と陸、波打ち際での境界線を意味するのかもしれませんね。WOWOWでドラマ化したようで、見てみたかったです。

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2023年04月25日

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運悪く(?)クスリの使用で前科者になってしまった主人公がプラージュというカフェ兼シェアハウスに入居することから話が進む。ここの住人はみんなワケありで、それぞれが何かしら警察のお世話になっている人たち。犯罪を犯してしまった人の人生をやり直そうとするところに立ちはだかる壁などを題材に描かれている。最後まで読むとプラージュを作った理由やそこに集まる人が様々なことに躓きながらも前に進んで行く過程が見えて、元犯罪者の話なのにすごく爽やかな読後感でした。

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2023年04月16日

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いろんな理由がありながら、社会のルールから逸脱してしまった人たちが集う物語。一度外れたら本筋に戻りにくいという問題を描きながら、また立ち上がろうとする人々を応援する人もそれなりにいるということを知ることができる。

まっとうに生きていても辛い時代に、プラージュのような寄る辺があるかどうかということはその後に人生に大きな影響を与えるんだろうなと思った。

プラージュはフランス語で「海辺」。海と陸の境を示す言葉がつけられている通り、「プラージュ」は線を引かれた人とそうでない人が曖昧なまま交わり、揺れている場所。物語全体からそういった雰囲気を感じ取れる話だった。

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2023年01月31日

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男性の登場人物がみんな似ていて
初めて自分で相関図みたいなのを書いて読み進めたけどこんがらがったまま終了してしまった。

しかしこの作者の作品はいくつか読んだが
同じ人が書いたと思えない振り幅。
すごいな。

1度犯罪を犯してしまうと
人の目や偏見やいろんなものに妨害されて
普通の生活に戻れないけど
それは元犯罪者なんだから仕方ないと思う。

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2022年10月13日

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久しぶりに誉田氏の作品を読みました。

前科を持つ人間のシェアハウス(?)を舞台にした作品。
誉田氏特有の、読み手のこちらまで痛くなるような暴力的な描写は一部ありますが、犯罪を犯した人間がもう一度、普通の社会に戻ることとはどういうことなのかを問いかける内容だと思います。

前科といっても犯罪は様々ですが、登場人物は比較的、重く恐ろしい罪を犯した人達です。

社会復帰したい人間、復帰される社会の側にいる人間、前科者に人生を変えられてしまった被害者。
それぞれに様々な思いがあり、答えは容易には導き出せません。
この作品の中でも、明確な答えはありません。

法治国家であるこの国で、普通に生活を営むことの尊さにも気付かされます。

ちょとしたミステリとしても、まずまず楽しめました。

2016年3冊目。

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2022年09月15日

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罪を犯したら、それを一生背負って生きて欲しいです。
でも、法的に罰をきちんと受けたのなら第三者が不必要に批判するのはおかしいと思いました。
できるのは被害者だけかな。

犯罪者がやり直したいという気持ちを受け入れて、そっと背中を押してくれるプラージュの様な場所を増やさなければ、再犯者を減らすことはできないと思います。
斯く言う私は、潤子さんのようになれるのか…。

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2022年01月06日

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本の表紙に星野源、石田ゆり子等映っていて、ドラマ化されたことを知る。そうなると、読んでいてこれは星野かな、石田かなと想像しながら読んでしまう。表紙だけで7名の写真があり、それだけでも多いのに途中でABCの仮名が出てきて誰が誰やら分からなくなってくる。シェアハウスの住人とオーナーという事だが、元犯罪者かその関係者という人々がドアの無いという特殊な環境で共同生活を送る。ミステリー要素も有り、Aさんが誰かが最後に明かされ、複雑な状況が解明されていく。絡み合った筋を紐解くには、もう一度再読が必要と思った。

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2021年12月06日

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WOWOWドラマを先に視聴してだいぶ経ってからの原作読み。ドラマを観たときにはそれほどの強い印象はないと思っていたのに、本を読んでるとああこの役はあの人が演じてたなとすぐに浮かんできたのでなかなかいいドラマだったのかも。
主役の貴夫は星野源さん。プラージュのような更生施設兼仲間達があったら少しは再犯率も減るのかな。

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2021年11月07日

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作品に出てくるシェアハウス「プラージュ」は、部屋にドアはなく暖簾だけ、1階のカフェも扉は開いたまま、と管理が甘い。しかも、その住人は前科者ばかり。
管理人の潤子さんは皆んなを信じて許して受け入れ、住人も暮らしのルールを守りたいと思うようになり、居心地の良い空間ができあがり魅力的であった。

罪を犯した際、「カッとなった」とか「恋人のため」とか「出来心で」とか言うのをよく聞くが、どんな理由であれ悪いものは悪い。ダメなものはダメ。
だけど、その罰を受けた者が社会に出た時にきちんとルールに従って過去を背負って生きていくのであれば、それはもう私達と変わらないなと思った。

プラージュみたいな場所や考えが世の中に増えたらいいな。

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2021年10月04日

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良い意味で裏切られた。
罪を犯した者の更生とその生活を描いている。
プラージュは砂浜・浜辺。境界があいまいな場所という名前のシェアハウスに、境界線を越えた者たちが集う。

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2021年09月24日

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誉田さんのグロさがなさそうな作品ということで購入。
 社会は1度でも過ちを犯した者にとても厳しいが、一般市民は犯罪者というだけで一括りにせず更生の機会を与える寛容さを持たなければいけない。ただしそれは自分の近辺以外のところで、と皆が思ってしまう。偏見の目を持たないって、想像以上に難しいものだとつくづく感じる。
 本編とは関係ないが、カフェメニューがとても美味しそうでお腹が鳴った。

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2021年04月25日

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ネタバレ

主人公は貴生。たまたま出かけた店で覚醒剤を使用し逮捕。前科者となり仕事も友達も住む場所も失い、何とか見つけた住処が『プラージュ』というシェアハウス。ここに住む五人は皆前科者。覚醒剤、殺人、シリアルキラーとそれぞれ人に言えない過去を持つ連中。中に7年前に冤罪で殺人犯として捕まり、3年の服役ののち冤罪と分かり釈放された男がいた。これを追うジャーナリストがプラージュに忍び込む。冤罪の男が誰なのか、物語の最後まで分からない。ある時はABCで人物を語り、ある時は苗字で人物を語る。物語は下の名前で人物を語っているところが読み手を惑わせる。
ある日シリアルキラー美羽を昔殺した男の仲間が拉致監禁し、プラージュのメンバーは救出に向かう。この段階で物語は美羽を巡る話なのか訳がわからなくなる。
そして最後、冤罪となった事件の真犯人が明らかになる。
前科者となった者の苦労、社会復帰の難しさを考えさせられるとともにいくつものトリックが散りばめられ、秀逸な作品になった。
wowowで星野源主演でドラマ化しているというからそちらも鑑賞してみたい。

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2021年04月24日

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前科のある人を受け入れるシェアハウスの物語。
善意や更生を押し付けない一方で、部屋にドアが無いというプラージュのコンセプトには感心しました。
ひと口に前科者と言っても犯罪に至った理由は様々であり、本書の登場人物たちのように同情すべき背景がある程度あって服役で償って本人にその気があるなら社会復帰を邪魔するような周囲の対応は良くないと思うものの、利己的な動機と無反省の人も実際にはいるだろうから、その見分けが難しく理想論だけでは解決しない社会の課題だと感じました。
一方でストーリーには意外な展開が含まれており、巧みな人物描写と多視点による描写にも関わらず読み易い構成で、誉田作品の新たな一面を発見できる面白い作品でした。

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2021年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前科者を受け入れてくれるシェアハウスでのお話。

途中日にちあいて読んだのもありますが、登場人物がちょっと多くて、「あれ?これ誰だっけ?どんな人だっけ?」ってなってしまった。これだけ多いのなら、もっと個性が際立ってないと、イメージしにくいかも。

でも後半面白くて、やっと物語に入り込めた感じでした。時系列のズレだったり、最後はそうきたかー!って感じもあって、最後に繋がってく感じが良かったです。

前科者っていうだけで自分とは違う人って思っちゃうけど、貴生みたいな人ももちろんいるんだろうし、社会復帰がどれだけ大変なのか、想像したこともなかった。皆それぞれ事情があって、犯罪者を見る目が変わりそうな1冊。

貴生自身が、犯罪を犯してしまった人とそうでない人のプラージュ的ポジションなんだろうな。
総合的には面白かったので、ドラマ是非観てみたい!

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2021年02月26日

Posted by ブクログ

覚醒剤使用で仕事も人も失い、執行猶予中の若い男が火事で住む場所すらも失うことから物語は始まる
行き着いた先は、仕切りがカーテンのみのシェアハウス
でも一階のカフェで住人はタダで飲み食いできちゃう(しかもとっても美味しい!)
住人は皆脛に傷持つ身だということが明らかになっていくが、元犯罪者と言う遠い存在ではなく、どこにでもいそうな身近さを感じる
運が悪かった、周りが悪かったとも言えるが、各々が悔い苦しみ、逃げずに自分と向き合っている
そんな中で読み進めていくと、実は住人の中に記者が潜入取材として暮らしていることが読者には知らされる
この記者とは誰なのか?なぜそのネタに固執しているのか?住人の日々とともに謎も描かれており、読む手が止まらなかった
各章で語り部が変わり、登場人物が名字になったり下の名前になったり、はたまた仮名になったりで行きつ戻りつしながら読んでいたが、最後はそう来たかと思わされた

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

人の善悪を隔てるのは薄皮一枚というのをもう少し深堀って欲しかったが、あまりそこにこだわると作品として重くなりすぎるというのも分かる。ただ、オチがご都合主義というか、死んだ理由に納得感は持たせて欲しくなかった。

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2023年12月21日

Posted by ブクログ

これも年末に読み終えてしまった小説。

星野源主演でドラマになっていたから読んだ、
という訳ではない。
読み終えてから、ドラマになってたんだと知った。

誉田哲也は面白いよ。
ドラマは見てないので、原作とどれだけ違うかはわからん。
が、星野源が主演ってピッタリな雰囲気。

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2023年03月30日

Posted by ブクログ

登場人物、それぞれの視点をふまえながら進んでいく展開で、どう集収するのかワクワクしながら読み進めました。
登場人物に魅力があり、かつ、ミステリー要素も含まれていて、最後はほっこりする本でした。

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まあ普通に面白かった

前科のある6人とその人たちが暮らすシェアハウスのオーナー、7人の話
メインキャラクターは酔って訳もわからず使用した覚醒剤で執行猶予がついた貴生(最後までなんて読むのかわからなかった)
がんばって社会復帰しようと思ってる矢先に住んでるアパートが火事になり路頭に迷いシェアハウスに住むことになる
そこで他のメンバーと仲良くなって社会復帰していくみたいな感じ

他はオーナーで殺人で逮捕された後に自殺した父を持つ潤子、喧嘩で女の子を噛み殺した20歳の美羽、ドラック所持で捕まったしおり、迷惑なヤンキーを正当防衛で殺した通彦、記者の彰、彰が殺した男を殺したと冤罪で捕まってた友樹がいる

この記者と友樹らへんが少しミステリーになってた

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2022年12月30日

Posted by ブクログ

前半は想像力の問題か、なかなか人物像が浮かびづらく、混乱したまま惰性で読んだ。
章ごとに語り手や時間軸が変わるため、登場人物の名前の呼び方やイメージも変わってしまいなかなか覚えられなかったからだ。
コツが掴めてきてからの後半は一気に読んだ。

“「プラージュ」とは、フランス語で「海辺」という意味だ。海と陸の境界。それは、常に揺らいでいる。“

曖昧な境界線。まさにそんな話だった。
前科者とそうでない者との境界線。本の中の世界と現実世界との境界線。
許しとはどういうことか。

最後まで読んで損はない本だった。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

罪を犯すと、それを法的には償ったとしてもそこからの再出発はなんと困難であることか。自分自身も先入観なく付き合えるかどうか。そして、想像しているよりも容易に犯罪というラインは越えてしまうのではないか。登場人物も現実の人々も、結構ギリギリところを歩き続けているのだ3.6

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2022年06月17日

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 一度犯罪を犯した人はその汚名をずっと背負い続けていかなければならない。例えそれが初犯であろうと、軽微な犯罪であろうとも。そういった意味ではなかなか社会復帰は難しく、どうしても再犯に走ってしまう傾向があるのかもしれない。
 本作はそうした脛に傷を持った人たちがいかに社会の壁と戦い復帰していくのかに焦点を当てた作品。本の表紙からは洋風な印象を受けるが、ドラマでは和風となっており、そのあたりのギャップも面白い。

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2022年06月06日

ネタバレ 購入済み

うーん

誉田さんの作品は元々好きだったのですが、ドラマを先に観てから読みました。
……源さんも仰ってたけど、私も貴生は好きじゃないです。
弱くても屁っ放り腰でもかっこ悪くて良いから、せめて美羽を助けに行って欲しかったなー。
っていうか、そうなると原作の貴生の存在感薄すぎる。むしろ居なくても全然ありだな、と。
ドラマの貴生、めちゃくちゃ好きです!

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2019年02月24日

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