感情タグBEST3
Posted by ブクログ
何年も前に映画を観たが、いまだに衝撃がはっきりと残っている作品。ずっと原作を読みたいと思っており、ようやく読めた。
映像で犯人がわかっていても、疑わしい三人とそれぞれが関係を築いていく過程に胸がギュッとなる。濃く、重いが一気読み。下巻を読んで、そのまま映画を再視聴したい。
Posted by ブクログ
都会のホモセクシャル、無人島で暮らす田中、田舎の漁港に流れ着いた田代。それぞれ過去に秘するものを持ちながらそこで暮らす人達を巻き込んでいく。巻き込まれた方の視点で物語は語られ、それぞれ苦悩の中にある。とても人間臭い。冒頭の殺人は誰の手によるものなのか?怒りは誰に向けられたものなのか?3カ所で起こるドラマは丁寧に描かれ、何かに向かっていく予感をさせます。後編が楽しみ。大好き度❤️❤️❤️
Posted by ブクログ
房総の漁協で働く洋平とその娘・愛子、東京の企業で働くゲイの優馬、沖縄に離島に移住してきた女子高生・泉。3人の語り手たちの側に現れた、素性の知れない3人の男たち。それぞれの人物が交わることはないが、語り手たちは男が1年前の八王子夫婦惨殺事件の容疑者・山神一也ではないかと徐々に疑いを募らせる。
夢中になり一気読みして映画も観た作品。吉田さんも追いかけようと思うきっかけにもなったが、あまり冊数は伸ばせていない。上巻は誰が山神なの?とドキドキしながら終了。
Posted by ブクログ
映画を見たいが為に先にこちらを読みました!
とても読みやすい。
世間を堂々と歩けなさそうな人が3人出てくるけどこの中に犯人はいるのかな?
下巻へ続きまーす!
Posted by ブクログ
audibleで拝聴。
まだ上巻なのに、映画以上に涙が出た…
それぞれの登場人物の親子の姿が滲みた
また、オーディオブックならではとも言えるけど、ナレーションの声によって一体「誰」がヤマガミなのかがちらりと分かってしまうというのが面白かった。
聞き出したら止まらなくて、一気に聞いた。
Posted by ブクログ
映画で知ってから、原作も。
映画以上に、人物たちの心情が詳細で
「信じたい」からこそ「疑ってしまう」
自分への不満とか怒りがじわじわ伝わってきた。
作中の「信じてくれてありがとう」の言葉が
結末後に響いてくる。
ここ最近読んだ中で1番でした
Posted by ブクログ
誰を信じるのか、なにを信じたいのかを考えさせられる作品。
自分を信じるかことが、相手を信じることなのかなと思った。
読む価値あり。
映画も良かった。
凄いです
とにかく凄い小説です。
私は不勉強でこの作家さんを知りませんでしたが、これから1作ずつ読んでいこうと思います。
場違いですみませんが映画も凄かったです。
映画のラストシーン、泉(広瀬すずさん)の目付きが変わるところは、小説にしかないその後の行動を予感させるものでしたが、映画と小説で描き方が変わっても同じメッセージは伝わります。
感想言うとキリが無いですが、小説のラスト、辰哉の手紙で物語が終わりを迎えた感じがしました。
そしてこれからこの人たちの人生と闘いは続いていく、その予感はそのまま本を読んだ読者にもはね返ってくるのではないでしょうか。
文学って凄いなと改めて実感しました。
Posted by ブクログ
夫婦を惨殺し、現場に「怒」という血文字を残して行方をくらました犯人。
その後、港町で暮らす父娘、大企業に勤めるゲイの男、沖縄に転居した女子高生の前に、身元不詳の3人の男が現れる。
彼らは男を受け入れるが、テレビでの公開捜査をきっかけに、犯人ではないかという疑念が芽生え始める。
相手のことを信じたいけれど、信じられない。
相手から信じてもらいたいけれど、その方法が分からない。
何が分かれば、信じられるだろうか。
自分をさらけ出すことだろうか。
でも、相手のことを信じられなければ、そんなことはできない。さらけ出して傷つくのは怖い。
この小説では、相手のことを信じた人と、信じられなかった人が、それぞれの結末を迎える。
続きが気になるストーリー展開というだけでなく、信じるということの難しさを描いた、いい小説だと思った。
Posted by ブクログ
逃亡中の指名手配犯は誰なのか、現れた過去の分からないで人物と周囲の人たちにもそれぞれの事情もあって、謎が深まったまま進行。素性の分からない人間をどこまで信じることができるのだろうか? 下巻うへつづく
Posted by ブクログ
まだ上。文章としても面白く、始め犯人に抱いていた怒りをだんだんに忘れていく。色々な人の暮らしを応援しながら楽しんで読んでいる。誰にも不幸なことが起こってほしくない。
でもなんか起こるんだろうな。あぁ、怪しいな。と段々に不安を思い出す。あちこちに怪しい人がいてドキドキする。さぁ下を読むぞ。
Posted by ブクログ
何年か前に新聞の連載小説で読み、その後、映画も観に行った小説。今まで連載小説は必ず読んではいたが、映画まで観に行ったのはこれだけ。
それだけ気に入ったということ。
Posted by ブクログ
吉田修一さんの作品、初読です。とても読みやすい文章で、スラスラ読めます。実際の事件をモデルにしたような。3つの舞台。誰が殺人犯・山神なのか?続きが気になります。下巻に期待‼︎
Posted by ブクログ
映画で観て衝撃を受けたとともに、
これを小説ではどう表現するんだろう?と、
ずっと気になっていて、やっと読めた作品。
吉田修一さんの作品は初めてだけれど、
言葉にならないような感情の比喩表現が
秀逸で、それに似た感情を経験した自分の
当時の気持ちをも思い起こさせる。
映画で結末を知っていても、三人と
その周囲の人物との映画にはなかった
シーンなどを知れて、改めて映画を観たくなる。
Posted by ブクログ
今の時点でかなり面白い。あと下に繋がるものの。めっちゃ気になる。
あー気になる。
ひとまず事件が起こる。殺人事件なんだけど、犯人捕まらず、警察が追ってる視点。
沖縄に移住した母子家庭の娘の視点。
大手企業に勤めるゲイ男の視点。
点でバラバラのこのそれぞれがそれぞれに生きてるこの中でどうやって事件に繋がっていくのか?
それぞれの話がそれなりに一つの物語として成り立ってて、一向に事件と繋がらなさそうで、わたしがドキドキしてます。こいつ、怪しくないか?あれ?こっち?あれ、こいつもなかなか怪しいな。と、あちこち怪しいやつが見え隠れしてて、翻弄されまくる。
すでに下が読みたくて仕方ない一冊です。
Posted by ブクログ
自分の身近な人が、殺人者かもしれない。一度疑い出したら、どんなに信じていても信じきれない葛藤。
犯人かもしれない3人の男と、それぞれの人生。
いろんな人々の思いが詰まった一冊。
Posted by ブクログ
主に4人の登場人物の視点から展開されていて、今後事件にどう関わってくるのか。
上巻の最後で田代が前に働いていたペンション「サザンロッジ」が検索してもでてこないところで終わっており非常に気になる。
でも個人的には有馬と山神に特徴の共通点が多く怪しいなあとも思ってる。
下巻が気になります!
Posted by ブクログ
殺人事件の容疑者と思われる三人の男の逃亡先の暮らしに交互に場面転換して切り替わっていく
誰が犯人なんだろう三人とも犯人の様な何かから逃げている様子
それぞれが逃げた先で色んな人と関わりを深め、暮らしの転換を迎えようとしているが、どうなっていくのか全然先が読めない
三者三様の逃亡先での設定が面白いので、下巻ではどの様に終わりに向かって纏められていくのか楽しみ
Posted by ブクログ
とにかく読みやすいし、物語が色んな人の視点で書かれているから続きが気になって一気に読んでしまった。上巻は面白かったが、下巻、特にラストにかけて失速、なんだろう、最後こういう展開かぁ、と、モヤモヤして終了。
Posted by ブクログ
八王子で夫婦惨殺事件が起き、犯人は山神一也と判明するが、行方がわからない。そんな中、千葉・東京・沖縄の3カ所に身元不詳の男が現れる。その中に山神はいるのか、どうそれぞれが結びついていくのか、下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
三人の男と1人の殺人鬼の話が、3つの家の中に漂っていて考察が深まる作品でした。少し読みづらさを覚えたのは私の読書不足故かもしれません…。田代は愛子と洋平に、田中は泉に、直人は藤間にそれぞれ影響を与え変わりだしていくのと同時に凄惨な殺人鬼の輪郭を浮かび上がらせているようで心暖かくなったかと思えば奇妙な不気味さを持った作品でした。
Posted by ブクログ
新聞連載時に途中まで読んでいたが、冒頭の衝撃的な場面から続くストーリーが理解できず断念した。その後映画化された作品を観て(なるほど)と思い、まとまった本を読みたかった。
で、ようやく手を出した本作。やはり連載時の印象と大きく変わらないが、房総、東京、沖縄で展開する話についていける。まとめて読むことで小説としてのリズムにも乗れて、楽しむ(?)余裕も生まれたようだ。
結末はわかっているけれど下巻へ。
Posted by ブクログ
殺人や性、LGBTなどのっけから濃く、登場人物も多いのでなかなか入れませんでしたが後半は登場人物達の人となりも理解し感情移入もできるようになってきました。
この中の誰かが犯人なのだとは思いますが、誰が犯人だったとしても新しく親しくなった誰かが傷つくことになるのは明白なのでこの先を読み進めたいけど、ハッピーエンドでは終わらないのだろうなと思いながら読むことになるのだろうなぁ。
Posted by ブクログ
父との二人暮らしから逃げて風俗で働いてた愛子、その恋人で謎が多い田代、愛子の父親の洋平、愛子の従姉妹の明日香
ゲイの優馬、謎の多い同居人の直人、優馬の兄夫婦
夫婦を殺害し逃亡中の犯人を追う警察
福岡から沖縄に不倫が原因で引っ越した泉とその母親、泉のことが好きな男の子、バックパッカーの田中
とにかく登場人物が多い
犯人ぽい人が何人か出てくるけどまだ何も事件との関係性がわからない
下を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
登場人物が多く出てくるにも関わらず、誰にもさほど共感できないまま終わった気がする。そんな話も珍しく、新鮮だった。この物語の唯一の救いは優馬が直人を自分の母親と同じお墓に入れたことかなーなんて思う。でもそれは読者の私が感じる救いであって、優馬が救われることはないんだろうなーとも思う。お墓に直人の名前と自分の名前が並んで刻まれたときに初めて優馬は救われるのかなぁ。となると、やはり優馬は生きている間は救われないのだろうか。
洋平と愛子の決断、泉の告白はどうか希望であってほしいと思った。何が怒りになるのか、そしてその怒りを何につなげるのか。人を心から信じることの難しさ、愛する人を守るために愛する人を傷つけなくてはいけない現実。報われてほしいとか、救われてほしいとか、そんな安易な言葉を願えない。怒りは続く、それだけは本当のこと。
Posted by ブクログ
映画化されて気になっていたので読んでみました。三人の怪しい人物と周辺の人達の生活の描写がそれぞれ書かれていますが、まだ全然誰が犯人なのかはサッパリです。
Posted by ブクログ
気分が滅入る
テーマは人を信じる事の難しさ
ミステリーというよりヒューマンドラマです。
ミステリーという点ではスッキリしません(笑)
上巻では
身元不詳の三人の男の状況、それぞれの人間関係が語られるのがメイン
若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」の血文字が。
その犯人は山神27歳と判明しますが、山神は逃亡、捜査は難航。
そして、事件から1年後の夏という設定。
千葉の港町で暮らす洋平・愛子の親子の前に現れた田代
東京の大手企業で働くゲイの優馬が出会った直人
沖縄の離島で母と暮らす女子高生の泉とその友達辰哉が知り合った田中
逃亡している山神はどこにいるのか?
この三人の中に山神はいるのか?
といった展開です。
上巻ではそれぞれの人間関係が日常から語られていきます。
愛子の境遇、ゲイの世界、沖縄の現状などが語られますが、盛り上がるところはありません。
なので、下巻に続く