【感想・ネタバレ】アメリカに食い潰される日本経済のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

トランプ当選を半年前に予言した副島隆彦氏のトランプ本。「私がトランプを一番理解している」というのは誇張ではないと思う。
トランプは表と裏をうまく使い分けるので、彼が相当の切れ者だということを理解している人は少ないと思う。トランプ政権がやろうとしていることの全てに賛同はしないが(例えば石炭、天然ガス開発再加速)、この本でトランプ政権が本当にやろうとしていることがとてもよく分かる。
アメリカ経済はこれまでがひどすぎたから、トランプが公約の全ては達成できると思はないし、トランプもそう思っていない。うまく国民を騙しながら、国を立て直そうとしている。
そして、日本からもこれから絞れるだけ絞り取る。GPIFの51兆円を貢いでトランプに召し上げて、ゴルフして優越感にひたっている今の安倍首相は、今後必ずトランプの冷徹な方の顔を見せらられることとなると思う。

一点だけ、中東のイスラエル・パレスチナ問題の記述は分析が浅いと思います。二国式で行くとして、そのあと周辺国やロシアなどを含めてDealまで持って行くのが相当大変なのですが、それをやってのけてしまいそうなすごさがトランプにはあります。そこだけ、不満でした。

それでも、日本国民としては知っておくべきことがたくさん書いてある本です。時事ネタなので、早く読んだ方が鮮度が高くてよいです。

PS 副島氏の前の本に書いてあるが、ヒラリーはメール問題で早晩訴追されると思うが、トランプはそれを大統領選直後にやらなかった。それは、政権がピンチになったときに、あるいは議会の中間選挙の前に支持率を上げるために「取っておいてある」と私は見ている。先日、コーミーの首を切ったのは彼のもとではそれが意図的になされないだろうと判断したということだと思う。

0
2017年05月16日

「ビジネス・経済」ランキング