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Posted by ブクログ
光栄の創業者でもあり、ゲームプロデューサーのシブサワコウとしても有名である襟川陽一氏の自身の反省とコーエーテクモホールディングスとして現存する同社の歩み、そしてゲーム開発に対する熱い想いを書いた一冊。
信長の野望、三国志、ウイニングポストなどをプロデュースし、会社としても無双シリーズなど数々のヒット作を生み出してきた同社のゲームがどのような想いで開発されてきたのかを本書で知ることができ、一つのゲームができるまでの苦労や情熱を知ることができました。
親から継いだ染料問屋からゲームへと事業転換するまでの苦悩の日々を過ごしたことや日々どのようにして情報を入手しているかや任天堂の山内溥氏や孫正義氏といった著名な方とのエピソードも興味深いものでした。
パソコンをプレゼントされたり、プロデューサー名の提案をしたりと奥様の存在の大きさは強く感じました。
モーレツな働き方から病気になって健康に気遣った働き方に変えたエピソードなど知らないことが多くありました。
そんな本書のなかで印象的だったのは、シブサワコウというプロデューサー名の由来を知り、そこにも氏の強い想いが詰まっていることを感じました。
好きなことを仕事にするということの素晴らしさとともに責任もしっかりと感じ取ることができ、強く心を打たれるとともにリーダーとしての振る舞いも勉強することができました。
氏のゲームに対する想いを知って同社の今後がますます楽しみになる一冊でした。