【感想・ネタバレ】ビジネス・インサイト 創造の知とは何かのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

とにかく文章の質が良い。
ポランニーの「暗黙知」のような、記述しえない洞察のようなものがビジネスのブレークスルーにおいて作用する例が多い。それは、熟練の、あるいは熱意の求道者が、オブジェクトに棲み込むほど一体化した感覚を得て、初めて発動しうるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2013年01月30日

マーケティングの大御所、石井淳蔵の本。”経営者は跳ばなければならない”として、これまでの延長で事業を進めるのではなく、創造的に事業を創りだすビジネス・インサイトが必要なのである。前書きから惹き付けられることが多く、マーケティングにおける定性的研究の重要性が感じさせられる一冊だった。

①実証主義の限...続きを読む界(第1章 実証主義の経営を検証する/第2章 ビジネスインサイトとは何か)

 それまでは既に存在している市場を分析すること、つまり実証主義の経営が主流とされてきた。だが、それは裏を返せば既存のニーズを中心に分析しているため、自社にとって新しいニーズであっても市場では馴染みのあるものになりやすい。
 そこで、市場志向ではなく、「消費者の経験の中で生まれる価値」に焦点を置くことが重要となる。消費者にとってその製品はどういった存在なのかから問い直し、新しい市場を生み出すのである。それを見つけ出すためには、インサイト(成功を見通す構図)を発見しなければならない。

②ケース教育の意義(第4章 ビジネス・インサイトをケースで学ぶ/第5章 ケース・リサーチの可能性)

 インサイトや、そこに隠された暗黙知を発見するためには、消費者をより深く理解すること、つまり消費者への棲み込みが必要である。棲み込みを学ぶ一つとして、ケースは優れているという。
 ケース教育で大切なことはいくつかあるが、特に「当事者の視点に立つ」ことは重要である。対象を理解するためには、外側を見つめるだけでなく、内側に入り込む(=棲み込む)ことを行わなければならない。現在時点でケースを眺め、50年前よりも進んだ世界を自分が知っているように理解してはいけない。そうではなく、歴史や経緯を入念にたどりながら、当事者になったことを意識する。このようにケースを追うことは、因果関係だけでケースを理解することなく、プロセスやその変化などを解明していくことであり、重要である。

③これからの経営、マーケティング(第6章 経営における偶有性)

 なぜケースにおいて、原因や結果だけでなく、プロセスを理解する必要があるのか。それは、マーケティングは、誤解のようなコミュニケーションを繰り返す過程に含まれており、その帰結が偶有性(偶然のたまもの)なのである。そのため、企業と市場や消費者の中で行われる対話の中で、ニーズは生まれてくる。
 これまでの市場調査から消費行為の意味を理解する「消費者理解」が重要となり、対象への棲み込み、そしてそれを通じて得た共感的理解から経営が始まるだろう。

 ニーズはあるようで、存在していない。それを学術的に説明した非常に示唆に富んだ本だった。消費者への棲み込みから出てきたニーズを考えていくことは、今の日本企業には重要なことである。これからケースを読むときにも視点を変え、インサイトを見つけ出せるように丹念に読んでいきたい。

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Posted by ブクログ 2012年09月28日

野中郁次郎のSECIモデルで言っている暗黙知と、M. ポランニーの暗黙知は違うという話を聞いて興味を持って買った本です。

野中郁次郎の暗黙知は、たとえば、杜氏が上手にお酒を造る技術のことを言っていますが、SECIモデルはそれを形式知化することの重要性を述べており、つまりは、時間や手間はかかるかも...続きを読むしれないけれど形式知化可能な暗黙知を含んでいます。

一方、M. ポランニーの暗黙知は決して形式知化することができないものを指しています。M. ポランニーは科学者なので、アインシュタインの例を使って説明していましたが、相対性理論が生まれる瞬間に使った知恵がそれにあたります。

簡単に言うと、閃きであり、書名のインサイト(insight)にあたります。

本書は、この、M. ポランニーの暗黙知を経営に応用し「ビジネス・インサイト」という概念にまとめたものです。

仮説検証型の経営には限界があり、どこかで、ビジネス・インサイトを用いて飛躍しているという話から始まります。
後半では、ビジネス・インサイトを習得するにはどうしたらよいかという議論が展開され、対象に棲み込む(内在化する)ことの重要さが語られます。

形式知化できない暗黙知を伝えていく方法としても興味深く勉強になる本です。
今年読んだ中で一番脳を刺激した本でした。

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Posted by ブクログ 2010年10月22日

「ケースに棲みこむ」「知の暗黙の次元」

なんとかっこいいことか。友人は、この本はまだ社会科学の次元に達していないというが、僕としてはその次元を超えているという印象です。方法論としては十分に社会科学に適用できているし(本書は経営学に適用している)、あとはその「知の暗黙の次元」に達するかどうかは棲みこ...続きを読むんだうえでの運に委ねられる。

まちがっても「就活」というケースには棲みこんではならないな笑
だって手段を目的化するようなものだから。

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Posted by ブクログ 2011年08月29日

主にマーケティング理論と科学の基本を用いながら、マーケ対象に入り込み、その視点(インサイト)でニーズを分析することの重要性を説いている。ポランニーの認知学の要素も入り、ものの見方を大きく変える入門書としてオススメ。この本の良さを書くと文章が稚拙となるが、何回も読み直してちゃんと意味するところを押さえ...続きを読むたいと思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

経営学・経営研究パラダイムの転換を、身をもって教えてくれる。つまりは、実証主義の超克だ。

わかりにくい概念を、様々な文献を参照しつつわかりやすく解きほぐしてくれる。また、個々のケースの紹介・分析も、簡にして要を得ている。とても知的刺激に満ちた本だ。

「ビジネス・インサイト」を学び得るかについては...続きを読む、この本を読んだあとでもやや懐疑的にならざるを得ない。ただ、経営学がこうした知をうまく消化できれば、経営者育成の歩留まりは向上しそうだ。

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Posted by ブクログ 2009年12月14日

読みやすい本ではありません。
安易に使われすぎている「インサイト」の本来の意味をあらためて認識させてくれます。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

ビジネススクール在学中の方は、ぜひ。
これから進学を考えている方も。

・対象に棲み込む。

いかにして、ヒラメキが生まれるのか、
に対する著者からの回答かもしれない。

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Posted by ブクログ 2014年10月14日

前半部分は経営学の教科書のような退屈さを感じたが,中盤で興味深いところが多数でてきた.
著者の名前をどこかで見た(経営学者なら知っていて当然なのかも知れないが,残念ながら私の専門は経営ではないので)と思ったら,流通科学大学の学長だったのか.

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Posted by ブクログ 2013年05月17日

本書は、事業の様相を大きく飛躍させるイノベーション的着想をビジネスインサイトと定義し、その着想が生まれるメカニズムについて探求している。一般的には「(先天的な)センス」の一言で片づけられてしまいがちなテーマに対して真理を暴き出そうとしていて、またその探求した内容が非常に納得できる内容で興味深く読み進...続きを読むめることができた。また、その一環として事業戦略における既存のフレームワークや理論の落とし穴についても言及しており、非常に勉強になる。
惜しむらくはその着想を得る頭を育てるためにケーススタディによる学習等を紹介しているのだが、創造的な着想を得るクリティカルな方法である印象を持てなかったこと。
おそらくまだ理解が追い付いていないところがあるので、あと数回読み返したいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年05月16日

論文ぽかったり学術ぽい側面があるため一部読みづらいところもあったけど、多くのケースが事例としてあったため理解しやすかった。

既存事業における現状分析→仮説評価→改善では、市場全体の変革には追いつかず、実は取り残されていたということは容易に考えられる。
と。

事業の本質は、必ずしも目に見えているも...続きを読むのではなくて、生活者のライフスタイルにおいてどのような位置づけでどのように使用されているか、、など中核にあるものを読み取ることが重要。とのこと。

たとえば、アメリカでミルクシェークが、飲み物ではなく、朝の朝食代わりにのまれていて、飲料市場で戦っていたと考えていたが実は朝食市場の中で戦っている。
→となると競合は、コーンフレークや日本ならおにぎりとか?
そうすると、事業のプロモーションや流通・小売の戦略も変わってくる
ということになる。


南極の冷蔵庫は、今日本で使っている冷蔵庫の冷やす役割ではなく解凍するものとして使われる。

外部の環境が違えば用途も変わってくる。

市場のニーズをしっかりと把握すること。
→生活者・対象に棲み込むこと

考え方のヒントにはなった。
わかりづらくなりそうだったら、事例の部分を何度も読むことをおすすめします。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月26日

[ 内容 ]
新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」と著者は呼ぶ。
この創造的な知は何なのか。
M・ポランニーの「知の暗黙の次元」を手がかりに、ビジネス・インサイトが作用した多くの実例を考察して、ケースを学ぶことで習得できる可能性を探る。
マーケティング研究の第一人者...続きを読むによる経営学の新展開。

[ 目次 ]
序章 経営者は跳ばなければならない
第1章 実証主義の経営を検証する
第2章 ビジネス・インサイトとは何か
第3章 知の隠れた力tacit knowing
第4章 ビジネス・インサイトをケースで学ぶ
第5章 ケース・リサーチの可能性
第6章 経営における偶有性

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2010年11月10日

いかにケースの主人公になれるか。ケースを手触り感も持つまで読み込み、入り込むことができるか。
主人公は読んでいる自分なのです。

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Posted by ブクログ 2009年12月29日

2009.06 石井さんの久しぶりの新書。インサイトという言葉にもひかれて思わず買ってしまった。ことのほか良くて、また石井さんのマーケティングや経営に関する問題意識が見え隠れした良書。個人的にはかなり好き。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

【感想】
最近の「新書」はパラパラよめるものが多い、活字も大きいようにおもう。
この「岩波新書」はなかなか読みごたえがある。
昔からの新書。『理路整然とした中に、哲学あり。』

ケーススタディのところはわかり易いのだが・・。

【ポイント】
2/「強み伝いの経営は破綻する」
自分が持って...続きを読むいる技術、販売網、人材を利用して尺取り虫的に伸ばしていく・・
このやり方は、管理者がいれば十分で、経営者不在でもやっていける。
◆組織管理者ではなく、経営者たるものは「跳ばなければならない」

10/経営者が跳ぶ、そこには経営者が将来の事業について持つところのインサイトがある。

11/キーワードは、「暗黙に認識する」と「対象に棲み込む」である。

22/市場に向けての諸活動の組織化は、「マーケティング」あるいは
 「市場戦略」という。
25/STP、市場の調査分析の手法は、論理実証主義的なステップを
  そのまま踏襲している。
33/STPのやり方では、それまでの市場にある商品の延長線上を越
  えた商品は出にくい。
  つまり、あたらしい市場を創造するようなビジネスチャンスを
  見逃すことがある。
 実証的経営が導きがちな現実の失敗のケース  →限界がある。
 ?命題の正しさは状況や「前提」に依存する
 ?市場への対応が、市場の動きの後追いになる
 ?市場の枠の中から抜け出せない。

34/経営者は、実証の結果に対して、「信じながら疑う」といった
 複雑な姿勢が必要。
39/社会法則の状況依存性

50/人には、種々の知識、情報、課題を総合的に勘案しながら「将
 来を見通していく力」が備わっているのではないか。
 これが、「ビジネス・インサイト」にほかならない。

57/UPSの集配車がニューヨークの十字路の回りに4台停まって
  いる。それを見てはっと閃いた。

99/ポランニーの強調するところ・・

108/言葉に出せないが知っている。これが、知の暗黙の次元なのだ。

155/知識が増えても自分の見える世界は変わらないが。
  だが、一つの新しい視点をえることで、世界はそれまでと
  まるっきり違ったものとして見えてくる。

156/自分の考えを暗黙のうちに縛っているのが「視点」である。

168/「ケース教育」の効能は、みんなで議論する場を意図的に作り
  出し、参加者から学ぶ意欲を引き出すことができる

239/新しい知が誕生するのは関係の中においてであることを強調した。
  知は、人に語りかけるプロセスのなかにおいて、その場その場で
  新たに紡ぎだされる。

  新しい知は、いつも私達の頭の上、宙を漂っているような気が
  する。そして、仲間と議論する中で、宙を漂う知があるとき誰
  かに降臨し、コンセプトやモデルの形に構成され・・

  知は関係あるいはプロセスの中で創造される。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

著者は、石井氏である。生粋の神戸大学人、そして生粋の学者。
神戸大学院(経営)ー同志社大学教授ー神戸大学教授って感じ。

本質的には、本書の内容は以下の3つに集約出来る。

1.ビジネスインサイトは、人・事物・知識のネットワークにより創出
2.相手の立場になって物事を考える。(多面的思考)
3.今後...続きを読む、消費者と共同で物事を作っていく事が必要

である。
最終的には、3が結論であるから、その一点に集約されていくんだが、
その過程で、上記二つは結構重要。

まぁ、1は昔から「3人集まれば文殊の知恵」と言われるように、数人又は、
数百人といった形で、色々な人と話す事で、知恵や知識、多くの刺激を受け変化し、
インサイトとして表れるって感じ。
2は、そのまんま。けど、物事を考える時ってのは、必ずその考える視点がある。
360度の視点で考えていますって人は、そうはいない。もし居るとすれば、
必ずオプション提示をするはず。なければ嘘だ。
そして、3。これは既に現象化しつつあるので、なんとも言えないが、まぁ、
纏め方としては良くで来ていると思う。

全体として、ほどよく読み応えがあるし、なかなか色々な知識を駆使しいて、
構成されているので、ほどよい刺激もある。そしてなにより安い。新書だし(笑)

ただ、インサイトとして提示されているのが、ちょっと古い感じだったので、
そこをアップデートしてほしかった。

以上

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

面白かったです。印象に残った箇所を三つほど。

[注意したいことは、社会の未来を予測することは難しいからといって、「その場その場で決定する」場当たり主義や「まずは、やってみよう」の行動主義だけが帰結するわけではない。人には、種々の知識、情報、課題を総合的に勘案しながら、「将来を見通していく力」が備わ...続きを読むっているのではないだろうか。これが「ビジネス・インサイト」となる。](少し改)行動主義こそ是とする風潮が強い中、これを否定する姿勢は素敵。自分の意見とは何かを考えさせられた。自身も前まで行動主義であったが、今は将来に対して仮説をたて、それがどの程度的を得ているか、自問自答している。

「自分なら、そのような場合、どう考えるのか?」と自分に問いかけることの大切さは印象に残った。自身は日常においても、これを常に頭の中で反芻している。それにより、相手の優しさや気遣いを感じ取ることも出来るからである。また、解のない問いに対しても個別解を出す思考を持つ癖がつくからである。

「知識を学ぶことを教えること。」このフレーズは、僕にとってとても大切な意味を持つフレーズだと感じ大きなインプレッションを受けた。自分が本を読むようになったのも、こういった考えを持った先生に出会ったからである。一生モノの武器を手に入れることができたので、その先生には本当に感謝しているからである。

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Posted by ブクログ 2014年06月10日

マーケティングで有名な石井 淳蔵氏の新書です。ポランニーの知識論をベースに展開している内容で、野中郁次郎氏が提唱したナレッジクリエイティブカンパニーからの発展になる議論であると思います。ここで言う、ビジネス・インサイトとは、新たなビジネスモデルが生まれる際の知という意味であり、組織のダイナミズムの中...続きを読むに、どのように活用されるかを説明されています。事例などを踏まえて乗っており、理論と事例とをいったりきたりする一冊といえるのではないでしょうか。
著者もおっしゃっているとおり、ビジネススクールや研修などで学ぶ際は、一つの答えではなく、その問いからどのように考え、その解いが生まれたかを理論を用いて、論理的に話すことは必要ですね。おそらく、著者がご活躍されているなかで、学生あるいは社会人に言いたいことなのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2012年12月08日

ビジネスで将来を見通す力を「ビジネス・インサイト」と題し、
その重要性・見つけ方を種々のケースから論じる内容。

結論としては、プロシューマーに至っている。
この結論自体は自分もその重要性は感じているが、
結論に至るまでが非常にアカデミック寄りであるため、難解と感じた。

もう少し分かりやすい内容で...続きを読むあれば、万人にお薦め出来る内容だったと思う。

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Posted by ブクログ 2012年11月03日

「事実に棲み込む」という言葉を多用している。
従来事業の延長線ではジリ貧になる。同じ材料でも、事業をとらえ直すことによって、大きく成功するものも生まれてくるのだ。

それを紹介するケースリサーチ集と言ってよい。

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Posted by ブクログ 2011年10月15日

新しい知が生まれるためには、ビジネス・インサイトが必要ということで、事例を交えながら、知恵の活用方法を説いたもの。形式知・暗黙知の話や、知恵の引き出し方と流れでケーススタディに触れており、ドラッカーと同じように知識社会での知識の重要性が述べられていた。組織と人材の力を高めるには、こういうことを継続し...続きを読むて取り組まないといけないのだろう。

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Posted by ブクログ 2010年12月11日

経営者は跳ばなくてはならない。ビジネスの転換時に、企業にどのようなことが起こっているのか、実際のケースは、誰かの思いつきではなく、環境や信念や、そしてアイデアの総合だ。考えぬけば、打開できる、と希望がでる内容。

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Posted by ブクログ 2010年12月04日

事業にも寿命がある。強み伝いの経営はいずれ破綻する。
やはり経営者は、どこかのタイミングで飛ばなくてはならない。
躊躇を断ち切りどこまで飛ぶか、どこを目がけて飛ぶか。
奈落の底に落ちない程度に、まずは跳べ!

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Posted by ブクログ 2010年03月31日

経営者は“跳ぶ”のが仕事。

“跳ぶ”ためには、

従来の論理実証主義や認識優位ではなく、対象(ヒト、知識、モノ)への棲みこみ(当事者意識)が大事である。

コミュニケーションは誤解の連鎖。でもその中で時に思いもよらない市場が生み出されることも。(キットカットや防音型洗濯機など)



正直、まだ働...続きを読むいていないこの段階で、“イメージ”するのが難しい一冊だった。
5年後、または10年後に読みなおしてみたい一冊ということで、☆☆☆。

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Posted by ブクログ 2009年10月28日

パパの本棚から拝借した本。

ちょっと難しいんですが、
ふむふむ・・・じっくり咀嚼して読むと考える力がつきそう

宅急便は、今や当たり前って思うけど、
そのビジネスモデルはどうやって、創造されたのか、
始まりは、誰かさんの頭の中に「創造的瞬間~creative moment~」が生じたからに他ならな...続きを読むい。
創造的瞬間てなに?それはこれまで自分を縛り付けていた考えのフレームから解放されて、内的な想像力や連想力が活性化すること。

当たり前のことを、なんでかな?って考える作業はなかなか面白く、気づきがありますね

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Posted by ブクログ 2009年10月26日

ポランニーの「暗黙知」をベースに、これまでにないビジネス理論を展開しているのは興味深い。特に「イノベーション」に関して、暗黙知をベースに解析していることは、古いようで新しい考え方と言えるのではないでしょうか。ただ、モデル化できないために、その事例紹介がちょっと長過ぎるかな、と感じましたし、ちょっと退...続きを読む屈でした・・・

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

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経営学の「実証主義」に対して、それとは異なる立場に立つものとしてのイノベーションを起こす「知」を明らかにしようとしている。
さすがに石井先生。
経営学を学んできたときにずっと思ってきた疑念を明らかにしてくれる書です。

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