【感想・ネタバレ】偏愛小説集 あなたを奪うの。のレビュー

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【2023年95冊目】
男と女の欲望をぶつけあった5つの短編集。求め、求められていることが、なんとなく感じられるのが人間の不思議なところで、「あっ」と思った瞬間に恋に落ちていたりする。それがいつも正解ではないのが難しいところではありますが。

それぞれの作家さんが匂い立つような、けれどどろどろとはし過ぎない愛と欲望の話を書いているので、贅沢と言えば贅沢な一冊。どの作家さんも表現や心理描写が上手く(プロだから当然と言いたいところですが、そうでもない場合もある)違ったテイストのお話を楽しめました。

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2023年08月09日

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好きな作家さん勢ぞろいで、おまけに好きなテーマだったので、全部の短編を面白く読めました。窪さんの『朧月夜のスーヴェニア』 と花房さんの『それからのこと』が特に印象的。だけど、彩瀬さんの『かわいいごっこ』の主人公と文鳥の関係性もいいし、千早さんの『夏のうらはら』のツンデレっぷりも、宮木さん『蛇瓜とルチル』もアイドル好きの宮木さんっぽくて、結局やっぱり全部良かった。

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2017年06月23日

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奪い、奪われ甘い蜜の匂いの毒に侵されて行く

略奪愛をテーマに5人の女性作家さんが紡ぐ芳しいアンソロジー

花房観音さんだけ初読み作家さんでしたが一番惹かれる物語だった

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2022年11月30日

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花房さんの「それからのこと」は『花びらめくり』で既読だったけど、流石と言ったところで他からは飛び抜けた熱量を感じた。 彩瀬まるさんの「かわいいごっこ」は、読んでて心の一部がちくちくした。 花房さん以外で気に入ったのは、窪美澄さんの「朧月夜のスーヴェニア」かな。孫に介護されながら、かつての恋を回想する真智子さん…"愛し愛された記憶はいつまでも残るの"と。

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2022年10月22日

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ネタバレ

かわいいごっこが好きだった。
人間ないものねだりで、何を手に入れても結局その喜びや幸せに慣れてしまう。大切なものをいつまでも新鮮に喜べたらいいのにって思う。
・いまだに時々、またかわいいかわいいのごっこ遊びにひたりたくなってしまう。馬鹿になって、侮られたい。お前を受け入れてやる、と傲慢に許され、思考を止めたい。

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2022年10月20日

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略奪愛をテーマにした小説集。
女性作家たちの描く偏愛にドキドキする。

どうしてこんなにも、欲しいのだろう。
そして、どうしてこんなにも、求められたいのだろう。

「それからのこと」花房観音
なんだかリアルでよかった。設定はリアルじゃなかったけど。奪われたい、求められたい。

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2022年03月22日

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短編で、5人の作家。
彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

それと、表紙が、とても、気に入っています!

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2020年01月15日

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ネタバレ

窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
お婆さんになった主人公の回想という形。

宮木あや子「蛇瓜とルチル」

芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
この主人公、ショタなのかな。
完全にヤバい人だと思う。

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2019年09月28日

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ネタバレ

大好きな窪美澄さん目当てに買った小説集。
窪さんの話は、介護されている老婆が、戦時中の刹那的な恋愛体験だけを心の糧にして生きてきて、自分を介護する孫を、女の幸せを知らないと憐れみ、自分の方が女としては幸せだと感じる、という話。
年老いてもなお、女。
窪美澄さん、千早茜さん以外は初めての作家さんだったけど、読んでて感じたのは、
私は女だな、ってこと。
自分の中の「女」をすごく感じた。
男の人が読んだらどの女の人も嫌な女に感じるかも。

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2017年04月21日

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