【感想・ネタバレ】マンガでわかる地政学(池田書店)のレビュー

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Posted by ブクログ

文章がわかりやすくてすごくいい。
むしろ、マンガでわかるとは銘打ってるけど漫画の説明文の方がわかりにくかったかも。そっちのふきだしにそのセリフ入れたら意味がちょっと変わってくるでしょ…みたいな。もう少し漫画の方に手間をかけてはもらえなかったものか…(笑)
それでもイラストがついててわかりやすいので満足。情勢は変わっていくから、このジャンルは定期的に最新のを買った方がいいのかな〜

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2021年05月06日

Posted by ブクログ

私のように地政学の地の字も知らない人間にはとてもわかりやすい入門書。これ一冊で、現在世界で起きている紛争や各国の思惑等の世界情勢への理解度がかなり深まった。アラブ人は国の概念が希薄で宗派と部族への帰属意識が強いことや、外交とは昨日の味方は今日の敵、永遠の友も、永遠の敵もない、あるのは永遠の利益のみというイギリスの格言。外交に無知すぎる自分が恥ずかしくなった。外交とはあくまで国対国で、決して個人対個人ではない。そこを見誤ると政治に翻弄されて本質を見誤ってしまう、とも感じた。
今までニュースの薄っぺらな情報に翻弄されていた自分が恥ずかしい。改めてワイドショーの害悪性、日本メディアの衰退にも危機感を持った。

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2020年12月06日

Posted by ブクログ

地形によって国が取る行動が定義され、その国のそれぞれの行動が関係し合う事で歴史が作られて来た事が分かる地政学の入門書。国の行動の裏には地政学の考えがあり、地政学を理解する事で歴史や政治の理解の一助になる。ちなみにマンガは殆ど無くて文章メインです。

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2020年09月22日

Posted by ブクログ

地政学という言葉を最近耳にするようになったが、私が学生だった30年ほど前には聞いたことがなかった。
それもそのはず、太平洋戦争の元となったスローガン?「大東亜共栄圏」構想は、この地政学に基づいたモノだったらしく、敗戦と同時に地政学は日陰へと追いやられてしまったようだ。
それが近年また注目されるようになったのは、同盟国アメリカの弱体化と自国最優先主義、膨張する中国の脅威といった日本を取り巻く不安定要素から、地政学の必要性が再認識されたからだろう。

地理と近・現代史が合わさった内容。
シーパワーとランドパワーなる言葉は、恥ずかしながら初めて知った。
島国日本人にはピンと来ない、それぞれのパワーの特徴や、半島国家の苦悩、民族・宗教と国境問題など、様々な国、地域の視点から検証している。
導入はマンガだが、分析などは図表や文章が多く使われている資料的な本である。

中国大陸を下に日本列島を上にして見た地図は、中国が海洋進出を試みる際に、日本がフタとなっていることがよく分かり、ほーっ!と唸った。
日本のこれからは、
①これからもアメリカの従属国
②ロシアや中国などの従属国
③独立国として自主防衛しながら世界各国との関係構築
の三択だろうと書かれており、「独自外交」と「集団的自衛権」を掲げる現首相の安倍氏は③路線だろうが、それは容易なことではなく、ともすると孤立を招くとも書かれていた。

世界を読み解くのに、この一冊はとてもよい足掛かりになると思う。学校でもこういったことを教えてほしいなぁ。2020.1.25

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

漫画とは言うけど大半はわかりやすい文章で書かれた参考書って感じ
詳しいことをシンプルにわかりやすく伝えてるし,ポーランドやフィリピンといった普段はあまり関心が向かない国にもスポットを当てていてとてもよかった
やっぱり地政学は面白いね
そろそろ日本も戦争を煽ったのが地政学に起因するからと牽制するんじゃなっくて,今後を見据えてもっと重視すべきだと思うな

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2017年07月01日

Posted by ブクログ

私にとって地政学にはまる足掛かりとなった本。
研究室に何気なく転がっていたものを、活字嫌い漫画好きの私が手をとった。とてもわかりやすく、地政学への興味をもつためには最適といえる。

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2021年07月29日

Posted by ブクログ

 防衛に関する知識を得る上で恐らく避けて通れない学問だと思い、まずはマンガから入ってみるかということで購入。地政学とは、「地理的条件が国際関係にどう影響するかを理解する学問」とのこと。
 思い浮かべるのが、ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』。アレは、ヨーロッパが世界をリードすることになったことについて、「ユーラシア大陸が横長、アメリカ大陸は縦長」であることを理由の根底に置いている(と思う)。
 米国を島とみる視点、英国の「オフショア・バランシング」政策、シーパワーを拡充せんとする中・露、そして勢力の揺らぎの中で地政学的に考えた日本の未来……と、世界各国の歴史と現在を地政学的視点で解説する。 一般的な歴史と比べ、地図をざっくり見ることになるので、例えば西欧を大きな半島と見る等、普段は気が付かない視点がある。映画とかで権力者の部屋にでかい地球儀がある意味が何となく分かった気がした。

 一方で、上述した『銃・病原菌・鉄』で抱いたのと同じく、演繹的ではあるが情報の選択に恣意的なものが含まれていないか?といった疑念を抱いてしまう。地政学という学問に対する批判は本書の中では言及されていないため、この点は次の本で。
 一応、日本で地政学的思考が育たなかった理由については、終盤で解説されている。日本ではドイツ地政学を取り入れたが、大東亜共栄圏の正当性の根拠として用いられ、GHQにより禁止され、以降学問の分野でタブー視されていたことが一因であるという。
 確かに、「国際関係では、他国どうしの紛争は大歓迎!」(p.117)とあるように、各国は勢力を拡大することは前提として語られており、まるで二度の対戦前のヨーロッパ列強について勉強しているような気分にはなる。こうした学問が、戦後の日本で疎まれるのは分からんでもない。

 だが、それだけに、本書では今こそ地政学が学ばれるべきだとの考えを強調する。
 今までは米国の保護国だったために自主防衛や独自外交の必要性が相対的に低く、戦略的なものの考え方が育たなかった。一方、米国の国力衰退とトランプ政権によるモンロー主義の復活、中国の海洋進出等の事情から外交の岐路に立たされており、地政学は非常に重視されているとのことだ。
 特に、中国については踏み込んで書かれている。ゆるいイラストのマンガと思わせておきながら、解説役の家庭教師のお姉さんは、女子高生相手に「日本国内で反米運動反基地運動が高まって米軍が徹底すれば 誰の利益になるのかな?」「すでに中国は日本からの沖縄分離工作を始めているわ」とセンター試験には出ないことを、よりにもよって本の最後の最後のコマで教えている。その発言をする家庭教師はなぜか後ろ姿であり、表情は読めない。その後、外交が国の存続に関わることであることを最後に、この本は締めくくられている。

 以上から、地政学の重要性は当然のこと、その学問が持つ、使用方法を誤ったときの危険性も感じることができた。次以降の本を読み、世界情勢・政治や防衛政策を読み解く視点としてより理解を深められたらよいと思う。

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2019年02月18日

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現在の日本の経済・政治状況、国際情勢を地政学目線から分かりやすく説明されていた。中国・韓国などとの摩擦、日米同盟、その他国々の関係性などが地政学により繋がる。情勢を国や時代で切り取ってみるのではなく、地政学を用いて、俯瞰的に把握することが大切だと感じた。

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2019年02月05日

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一気に読めて、出版間もないのでトピックも鮮度がある

著者は、駿台の講師とのこと。
地政学(Geopolitics)、地理的条件が国際関係にどう影響するかを理解する学問。
最近まで「地政学」という用語はややタブー視されていたという。
戦時下の戦略立案を想起させるためらしいが、学問自体は「国際関係論」などに名を変えて存続してきた。

響子先生が、対中問題を中心に手厳しい(右寄り)コメントをさらっとするのが、快感。

ヨーロッパを半島と見立てたり、
インドの核保有が「真珠の飾り」で納得できたり、
ブラジルとアルゼンチンが比較的平穏なのはバッファ国家(ボリビア、ウルグアイ)のおかげ、
中国の新ニカラグア運河の動向。
などなど、興味深かった。

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2018年10月29日

Posted by ブクログ

地政学ってなんだろうな私がメルマガで紹介されたのを機に購入。各国ごとに焦点を当てて地政学について漫画を交えて初歩的な紹介をしてくれている。珍しく漫画が効果的に作用している本。一国多くて10ページほどで読みやすく、また内容も程よく、地政学について学ぶステップ1としてはとても良かった。

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2017年08月13日

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ネタバレ

マンガというほどマンガはなく、やさしめに書かれた参考書といった感じ。
地図が多く位置関係が分かりやすかったです。特に中東当たりの地図が多いところが助かりました。なかなか位置関係がわからないので、、、

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2017年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かの本で地政学は海外では教養として誰もが学ぶもの
という記述を読んで地政学について気になっていたのと
最近ニュースやら本やらで世界の情勢などを目にすることが多いのですが
国の名前を知っていても地理的な話が頭の中で整理できておらず
曖昧なままだったのでこれを気に勉強してみようと思い手に取りました。

マンガの部分はあんまり必要ではないのですが
ビジュアル的な図が多用してあり位置関係などを
確認しながら読み進めることが出来たので
非常に理解しやすかったです。

初めて知る話はあまりありませんでしたが
知識を固めることが出来たかなと思います。

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2017年06月14日

Posted by ブクログ

米国・英国・ロシアといった大国や、東アジア・中東・欧州から見た世界を地政学の観点から解説したり、日本の置かれている状況について、これまでの歴史や地理的な側面からマンガなどを用いて解説したりして、地政学とはどんな学問かについて理解を深める内容。

マンガ部分は思ったほど多くなかったけれど、地図上での解説が多くてとっつきやすかったです。ヨーロッパを半島と捉える視点や、ランドパワー・シーパワーの動き、いま世界で起こっている出来事についての地政学的な解釈など、勉強になりました。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

シーパワー、ランドパワーを中心とした地政学について学べる書籍。敵の敵は味方になり得るし、隣国同士は必ず対立する。
日本は島国であるがゆえ、あまり地政学で物事を捉えることはなかったが陸続きであったり、海峡が狭い箇所(チョークポイント)を通らなくては貿易ができないところではさまざまな国家の思惑が紛争に繫がる。
さまざまな国におけるさまざまな国による地政学について簡易に学べる入門書としてわかりやすい。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

地政学は地理的条件が国交関係にどう影響するか、地理的条件から外交政策を考える学問。
基本的には「隣接する国は敵対する」「敵の敵は味方」というシンプルな考え方。複雑に思える関係性も地理的条件と照らし合わせながら全体を眺めていくと納得できていく。
地理や歴史を「暗記モノ」と捉えている学生にお勧め。世界史の本や地球儀も用意して読み進めたほうが、より理解を深められる、近年の世界情勢のニュースも広い視野で見れるはず。
第3章は様々な国から見た世界地図で解説されていて、より分かりやすい。

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2018年03月11日

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