【感想・ネタバレ】月光のレビュー

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感情タグBEST3

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ネタバレ

読みましたよ.

退屈な日常を抜け出したいと考えるシニカル男子の野々村くんが
成績優秀でゴシップネタの絶えないクラスのアイドル月森葉子のノートを拾う.
そのノートに挟まっていた紙片には「殺しのレシピ」という見出しが.
思わす持ち帰ってしまった彼は翌日月森に探し物は無いか尋ねるが,
彼女は「いいえ」という返事.

その数日後,月森葉子の父親が事故死する….

予想以上に面白かったよ.
スイスイ読めたんで結構気に入ったかも.
この作者は今後もチェックして行こうかしら.

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2011年10月15日

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ネタバレ

2011年5月19日再読

・きざったらしいのとシニカルなのをないまぜにしたような主人公の思考がとても楽しい。

・互いの間合いを探り合うようなこの作品の会話がたまらない。どうやったらこんなの書けるんだろう。同じ電撃の狼と香辛料に通じる部分がある。思えばあれも男が女に振り回される話であった。

・頭の切れる登場人物が一足飛びの会話をするのは実にかっこいい。

・やっぱりこのラスト最高!半年も前に読んだというのにはっきりと覚えていた。最初から手のひらの上だったと分かったときの衝撃。あれだ、賢くてしたたかな女性に弄ばれたいんだな俺は。われながらひどい性癖。頭のいい女性を好きになる傾向にあったのは多分それが根底にあったからだきっと。

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2011年05月20日

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ライトなミステリー風作品。
美貌・性格ともにパーフェクトな高校生を巡る事故(事件?)を解き明かしていく物語だが、あたまが切れる主人公含め、まわりを固めるメンバーが個性的。
語り口調は『高校生ぽくないなー』と思ったけど、テンポよく、すんなり読める作品。作者の間宮夏生さんのほかの作品も読んでみたいと思いました。

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2011年05月06日

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ネタバレ

電撃大賞の選考から漏れたらしいけど、すごく面白かった。
淡々としてるがユーモアもあって、言葉選びも頭でっかちじゃなくて上手。
この人の文章の持ってる温度は肌に合うなー

イベントを発生させるんじゃなくて主人公の思考を展開させて事件を進展させていく、それを描ける力量は大したものだ。
特に刑事との駆け引きにはニヤニヤしちゃいました。

話の内容的にシリーズ化はなさそうだけど、次回作も楽しみ。

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2011年04月11日

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えー、今まで読んだライトノーベル。
僕の記憶の中では杉井光さんの「神様のメモ帳」、田中ロミオさんの「AURA」、そして今回の間宮夏生さんの「月光」が、僕のベスト3ライトノーベルです。

月光、青春ミステリー小説なのですが、このラノベ特有のポップさがさらに面白さに歯車をかけ、読んでいて楽しさ半分、月森に対する気持ち悪さ半分を見事に表現できていたと思います。
これはライトノーベルだからこそありえるなのだと、ライトノーベルの魅力と素晴らしさをを改めて実感させてくれた作品でした。


ぜひ読むことをオススメします。

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2010年10月12日

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内容としては男子高校生の野々宮はある日の放課後に美人で成績優秀な完璧人間であるクラスのアイドル月森葉子のノートを拾う。そのノートには「殺しのレシピ」という見出しが書かれた紙切れが挟まっていた。思わずその紙切れを持ち帰ってしまった野々宮は翌日月森に探し物がないかと尋ねるが彼女は「いいえ」と返事する。そして数日後、月森の父親が事故死し、野々宮は月森を疑うようになり・・・というもの。
ライトノベルにしては今までに無いようなどちらかというとちゃんとした小説のように感じた。いろいろと納得いかないというかあやふやな感じを残したまま終わったけれどもそれでもとても面白いと感じた。話の展開として刑事である虎南とのいろいろなやりとりはいらなかったんじゃないかと思った。別の内容で展開したほうがもっと面白くなったんじゃないかな。ヒロインの月森は今までにいないようなヒロインでとても魅力を感じてよかった。イラストも自分の好みのイラストで良かった。

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2010年11月15日

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新人さんということでわくわくして読ませていただきましたが、かなりおもしろかったです。
葉子ちゃんのかわいさだけでも一見の価値ありです♪

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2010年09月22日

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静の中にある動は評価すべき点。西尾維新の戯言シリーズを思い出す語り口。違うとすればこれはミステリーであってミステリーではない点(あれ? 向こうもそうだったような……)
こんな悪女は可愛らしい。

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2010年09月09日

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雄弁で多弁で饒舌な語りによって煙に巻くようにしながらも、真っ直ぐ真ん中を通る展開。
好みからは外れるが、それ故に面白さが見えて楽しい読書時間。
彼女が落とした「殺しのレシピ」、その内容通りに彼女の父親が事故死する。この時代(2010年刊)の空気感なのかも。

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2023年07月16日

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二人の関係性が好き。
ある意味理想的な関係かもしれない。
完全犯罪とは結構面白いことを考えたというか。
まわりから一歩離れた位置にいる主人公と、完璧な人格者の女の子のボーイミーツガールでよかったと思う。
個人的にはキャラもたっていたと思う。
それから、あとがきが一番面白かった。

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2017年02月18日

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ネタバレ

この作品の一番面白いところは主人公と葉子の駆け引きにあると思う。底が見えない葉子のキャラクターは、物語に緊張感を持たせるという意味で最高に効果的だ。話に起伏があり、最後まで読む手が止まることがなかった。
どうしてこの作品が何らかの賞に選ばれなかったのか、かなり疑問ではあるが、売り上げを重視する小説業界では万人向けでないと判断されたのかもしれない。しかし、ハマる人にとってはかなりハマると思う。
文章がまだ粗削りな事と、必要性があまり感じられないキャラクターが出てくる事、そしてラストが若干弱く感じられる事が無ければ最高だった。

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2012年01月30日

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読みやすいし引き込まれます。特に、刑事が出てくる辺りから。
只、主人公の二人は好感が持てません。どちらも感情を何処かに置き忘れているみたい。
表紙の絵柄みたい可愛くない。

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2020年08月19日

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 ヒロインの女の子がなかなか策士な子だったのですが、最後の一言になるほどな!っと可愛さを感じることができたかな。

 いたって普通の内容だったので、クセはある方だけれど読みやすい方でした。

 今後に期待で評価3ですね

 白味噌さんを使ったのは正しい。キャラがかわいいよ!

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2012年12月31日

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主人公キャラがすっごい不愉快で不快だったけど、内容は良かったしよくできていたしオチもまぁ良かったのでギリギリ許す。うん、面白かったよ。

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2012年01月18日

Posted by ブクログ

ダウナー系の主人公が特に好きでしたね(笑
消極的で諦め系な割には、はっきりくっきりNOと言える男です。
寧ろNOとしか言わないww
登場人物、みんな魅力値が高くて好感が持てたし面白かったです。
ミステリアスなヒロインの月森はどこまでもミステリアスで
本当にラスト近くにならないとどういう子なのか分からない感じでした。
それで何故この評価なのかというところについては、
正直あまり気にしないで下さい…w
多分、好みです。なんか終わり方に「もや~」っとしたんです。
ふーん、これで終わり…あっそう…っていう感じで(笑
よかったなーって思う本は何かしらの深い読後感とか
何か得たものを感じるものなんですが、そういったものが
個人的には感じられませんでした。
だから「ふーん」になっちゃったのかなぁと。
読んでる間は非常にワクワクできましたし、楽しかったです。

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2011年02月16日

Posted by ブクログ

面白かった。
んだけど、どうにも、[映]アムリタを先に読んじゃってたからどうしても比較してしまう。
個人的には[映]アムリタの方が好きなんだよなぁ。キャラも会話のテンポも。
月光はなんというか、言い方が悪いけどもっと淡泊にした感じがする。[映]アムリタほどのぐいぐいと惹きつける様なドライヴ感は感じられなかった。
どこまでも[映]アムリタと比べちゃってるけど普通に面白かったです。

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2010年10月20日

Posted by ブクログ

“「ずるい人」
「何とでも」
「でも、私はこんな酷くてずるい野々宮くんのことを気に入っているのだから仕方がないわ」
月森は髪をかき上げながら嬉しそうに笑う。見惚れるような仕草だった。
「どう説明したら良いのかしら……野々宮くんとの会話はとても楽しいわ」
言葉を選んでいる。自分の気持ちを出来る限り正確に伝えたがっているのが判る。
「何て言うのかな、“駆け引き”をしているとでも言うのかしら、先の読めない会話は緊張感があってとても楽しい。ずっと話していたいっていつも思うの」
月森の言葉に押し黙る。そして、まじまじと月森を見詰めてしまう。僕は驚いていた。月森が僕と同じ感想を抱いていたことに。
強い共感はその延長線上にある近親感へと呆気ないほど簡単に変わる。
確かにこの時、今の僕にとって月森葉子が特別な存在なのだと意識した。”

騙しているのかおちょくっているのか惑わせているのか本音なのか素なのか。
月森の心がわからなくて主人公と一緒にこっちまで戸惑って躊躇って疑う。
本当は最初の最初から彼女の手の内で踊らされていただけ。
素直で一途な千鶴ちゃんが可愛い。

“「そうね――」
頬に張り付く濡れ髪を月森がかき上げると薔薇の香りがした。

「――きっとそんな気分だったんだわ」

つまらなさそうな口調だった。
「……気分だって?たったそれだけの理由?それが人が人を殺すに足る理由だと君は言うのか?」
あからさまに答えをはぐらかされたと感じて僕は不愉快だ。
「違うわよ」
「どういう意味?凡人の僕には君のような天才様の考えは、もう少し説明をして貰わないと理解出来ないのだけど」
「もう、怒らないで。冗談で言ってるわけじゃないから。私は本気でそう考えているのよ」
横目で睨む僕へ、月森は困ったように小さく肩を竦めてみせた。”

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2010年09月23日

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