【感想・ネタバレ】よるのふくらみのレビュー

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感情タグBEST3

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ネタバレ

みんなが幸せハッピー!で終わる話が大好き。
だって現実にはそんなこと絶対無いから。
それを突きつけられる読後感。

登場人物みんな間違いを犯しまくり。
逆説的に間違いを犯さない人なんていないということに気付かせてくれる。誰かを傷つけても傷ついても、一人ひとりの物語は終わらないわけで。兄弟が出てくる物語では、何故か兄に肩入れしてしまう私。その兄が意外すぎる着地点で驚いた。予想もできないことが起こり続ける人生。過去と痛みは消えないけど、それでも人肌を求めてしまう本能に感謝しながら。誰かに許され誰かを許しながら生きていくことを余韻の中で味わいました。

大人の恋愛漫画を読み終えた気分。おもしろかった!!!

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2024年02月26日

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ネタバレ

凄く良かった。
主人公が章ごとに変わるので分かりやすかった。
心と身体は切っても切り離せない関係であり、好きには理由は要らないが愛には理由が必要だとも教えられた。
人に良いように見られたいお兄ちゃんの事を嫌う人も居るだろうが、ダメだよ。と言ってくれる人が此れ迄居なかったのだから仕方がない。
其々が自身の罪に向き合い成長していく姿は心地よかった。
お兄ちゃんは、最後まで自分の欠点に気づかずに中学生の時に愛した女性の名前と其の店の名前を思い出さなかったのは悲しいことだ。
登場人物の内面ご的確に描写されていて良かった。此の作者が書かれている他の作品も読みたいと思った。
勧善懲悪と言うわけではないので、苦手な人は出てくるかもしれない。
しかし、己の罪と向き合って幸せに生きていくことは素晴らしいということに気づかされる物語だ。

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2023年11月18日

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自分のことじゃないのに痛いくらい気持ちはよくわかるからすごい。自分の周りにいる人たちともっとちゃんと向き合っていこうと思った

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2023年11月01日

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一人の女性を好きになってしまったきょうだいのお話。大人の恋愛でやはり体の関係は切っても切れないものだ。相手と自分と切実に向き合うことになるのかもしれない。心と体はつながっているから。

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2023年10月27日

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同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。
同棲している圭祐とのセックスレスで悩むみひろ。
みひろの気持ちを繋ぎ止めようとEDの治療を始める圭祐。上手くいっていない2人に感づき みひろへの想いが抑えきれなくなっていく裕太。

これはあれですね。
アルコール飲みながら 女友達と何時間も語れるあれですね。

心と体は必ずしも同じ反応をするのか
どこからが浮気なのか
男女の友情はあるのか
理性を失うような場面に遭遇した時 ブレーキをかけられるのか
あの時 誓った愛は永遠に続くのか…

100人に聞いたら 100通りの答えがあるだろうし、正解なんてないし

浮気されたことがあるか、したことがあるか。これによっても 登場人物の誰に共感できるか違ってくるし。

わたしアルコール飲めないけど 語れると思う。

窪美澄さん やっぱり面白くて読みやすくて好きです。文章かな?設定かな? 内容は不妊治療や不倫やなんだけど少女マンガを読んでいるような感覚で
サクッと読み終えました。
そうだ!優等生でイケメンメガネ男子の圭祐と、自由奔放でカワイイ系イケメン男子の裕太の2人から好かれているみひろって…少女マンガみたいな設定じゃん。うらやま ( *¯ ³¯*)笑 そして不憫すぎる圭祐に幸あれ!!!

それにしても この商店街の人達 みんな浮気しすぎ笑


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2023年09月02日

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恋愛なんてしない方が身のためだと心の底から思うのに、その何にも変えられない甘さを知っているからやめられないのだ。この作品において「ふくらみ」とは、性欲、不安、好意、妊娠、性器そのもの、疑惑…様々なことに当てはまる。夜を中心に進んで行く物語、じっとり蒸し暑い6月にぴったりであった。

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2023年07月07日

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男女の関係において、性欲がどれくらい大事なのかを考えさせられました。もちろん個人差はあるのでしょうが、人並にないと自分に自信がもてないのかなぁと思いました。ただ、特に男性にとって、EDなどの病気と向き合うことはとても勇気のいることだと感じます。圭佑の今後の人生を応援したいです!

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2023年03月12日

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窪美澄の文章からしか得られない、
この柔らかくてぐしゃぐしゃで息が詰まる感情…。
本当に登場人物全員価値観の違いで、
共感はできなくてそういう恋愛小説って
どうしても読めないんだけど窪美澄だけは好き。
価値観ぶっ壊してくれ………

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2023年02月14日

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ネタバレ

大人の恋愛小説 とてもおもしろかった
時間経過と共に視点が変わっていくのがそれぞれに感情移入しやすくてよかった
でも、圭ちゃんが好きになれなかったなぁ
最後の圭ちゃんとミミの話は個人的にはあんまり刺さらず、

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2024年02月11日

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同じ一人の女性を好きになってしまった兄弟。
他の登場人物も含めて、人を好きになるってことに少し考えたり。
アーケードの商店街、幼なじみ、、。
温かい気持ちになれた小説でした。

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2024年01月28日

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ネタバレ

同じ商店街の中で育った圭佑•裕太の兄弟とみひろ。3人が交互に主人公となる短編が繋がって一つの話になっていた。圭佑と裕太の父親は不倫を繰り返して家庭不和になる。みひろの母親は浮気相手と家出したかと思ったら3年後にちゃっかり戻ってくる。狭い商店街の中でそれぞれが親の異性問題で悩まされたことが自身の人生にも大きく影響する。そのトラウマも影響し圭佑とみひろは別れてしまう。双方が大きく傷ついてしまったが、みひろは裕太と、圭佑は京子と幸せになれそうな終わり方で良かった。

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2023年11月06日

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ネタバレ

大人3人の恋愛のお話。あっという間に読んでしまった。そして読み終わってからも、あの人の何がいけなかったのか、どうしたら上手くいってたのかな、とか色々考えてしまった。
同じ商店街で生まれ育った圭祐と裕太の兄弟とみひろ。設定は少女漫画にありそうだけど、この物語はそんな爽やかなものじゃなくて、人間のずるいところや汚い部分もたくさん出てる。こういうタイプのお話って、最終的に誰もくっつかないことが定番だと思っていたので予想外の展開に驚いた。個人的には裕太を応援してたので嬉しいけど、圭祐の苦しさも想像しきれない。
単に組み合わせが悪かったのかな。自分の思いをちゃんと伝えていたとしても、それでも上手くいかない場合ってあるしね。3人それぞれの目線でお話が進むので、他の視点からは見えないそれぞれの抱えるトラウマや苦悩が理解できて、すごく苦しかったけどどんどん読んでしまう。
尾崎世界観さんの解説を読むといろんな才能があるって羨ましい、、と思ってしまった。「みひろと圭祐と裕太の言葉は自分の奥底に押し込めたものによく似ている」という言葉に心の中で頷きました。

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2023年10月06日

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ネタバレ

ふがいない~を読んでから気になるなあと思って買ってた積読のうちの一冊。
幼なじみや新しく出会った人の中でぐるぐると関係が変わっていくのが印象的なお話。個人的に圭祐がみひろに水をかけた時ヤゴの水かと思って怯えながら読みました。笑
もちろん違った。
クシャリの音もヤゴかと思った。
もちろん違った笑

最初から裕太とくっついてればよかったけれど、そういうのって気づかないもんなんだよなあとしみじみ。ふがいない~と比べると衝撃的な事は無かったけらど、読んで損はないなと。

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2023年07月20日

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ネタバレ

ある商店街で暮らす人たちにはその人の数だけストーリーがある。
1つの事実に対しても人の数だけ見方がある。

どんだけ近しい相手でも言えない、人間のうちに秘める思いが暴露されるような感覚。
人に隠している自分の嫌な部分が吐露するようで、終始胸に使えるものがあるが、読み終わると謎の爽快感。

ミヒロは幼馴染だった圭祐と婚約している身とありながら、圭祐の弟である裕太と浮気をする。結局、圭祐と別れ、裕太と結婚。
この話だけ聞くとドロドロ悪女の話かと思うが、読む進めるとミヒロの気持ちも分かるような、これで良かったのではと思えるから不思議。

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2023年06月06日

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少しやりすぎ感は否めないが
親子、夫婦、きょうだい、家族、男女
みたいな繋がりとそこに必要な想像力
尾崎世界観による解説も込みでいい小説だった

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2023年03月21日

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救われる人、救われない人、悲喜交々で、どう決着するのか気になって読み切った。
ささやかに恋が花開いた瞬間とか凄く良い。

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2023年03月04日

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相変わらず、複数視点、そして男性の心象風景描写がとにかくうまい。感情を言葉にすることの重要性を感じる。

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2022年10月17日

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基本的には男性はセックスへの欲望が強いため、その欲望を満たすために衝動的になってしまうことも少なくない。
その中で、セックスができないということは、1つの強い欲望がないということだから「ある意味生きやすいのでは?」なんてことを考えてたが、恋愛関係になった時にセックスができなかったら最も大きな愛情表現ができないということにもなる。
圭ちゃんの立場になったらきっと辛いだろうなと思った。

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2022年09月27日

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近い距離、性の問題、事情を抱える人たち。
重くて息苦しい印象だったなぁと思う。
読後消化しきれない気持ちが残ったものの、若いということは自分の幸せを求めるため貪欲に進んでいいのだと、希望の見えるラストでそう感じられた。三人の視点から描かれる各章。どれもそれぞれの言い分、捉える世界の違い、抑えられない感情があるという巧みな心理描写が響く。正直なところ、みひろの気持ちがどこにあるのか段々わからなくなってきた。しかし、実際その人の立場にならないとわからないだろう。自分自身さえ切羽詰まると何を欲しているのか迷うことがあるだろうから。
控えられがちな女性側からの性に真正面から向き合った作品だと思う。ストーリーはドラマを見ているような展開だった。キャストを思い浮かべながら。
個人的には、裕太と里沙、ショウが海へ出かけたシーンが無性にやるせなくて好き。
気持ちと身体はいつも一体ではなく、些細なズレで関係性が崩れてしまったり。目の前の人に飛び込めばいいのに抱えきれない大人の事情があったりで、うまくはいかない。本能的な欲求にパートナーが答えることができないとしたら、という重いテーマを突き付けられたようだった。「誰も傷つけずに生きていくのは難しい」この一文が残って仕方ない。

この本を読んでいるとき、窪美澄さん、直木賞受賞を知りました。おめでとうございます!

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2022年07月26日

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みひろにも、圭ちゃんにも、裕太にも感情移入できちゃう作品。
表向きと裏の顔
自分の知らないところで自分として認識されてる自分
噂を知りたがる人、言いたがる人
とにかく、相手のことを知ってから行動したい。

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2022年05月22日

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人間、本気の感情を激しくぶつけ合うことは中々ない。きっと頑張っても7割程度の感情交換で生きている。でも人は人と繋がっていたいし、繋がっていなくてはいけない。足りない3割程度の感情から生まれる物語なのかな。

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2022年05月11日

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性欲とは、処理しなくてはいけないもの、コントロールできるべきもの、あたり前のようにその不完全さを愛情で補完できるはずのもの。そういうふうに捉えてしまうが、その実、どうしようもなく「なすすべもない」もので、愛情だとか思い遣りだとかそういった感情とリンクさせて理屈で考えようとすればするほど、自分の欲望と感情との不一致に悩まされてしまう。
性欲に突き動かされて形振り構わず行動するのは、インラン、と軽蔑されるようなことかもしれないが、その必死さ、褒められた欲ではないからこその葛藤や罪悪感にも少し理解できるところはあると感じた。

「やめるときも、すこやかなるときも」を読んだ時にも感じたけど、登場人物が軽く恋に落ちる。どうしてこの人に惹かれたんだ?と若干引っかかる部分もありつつ、まあ現実もこんなもんかと。

窪美澄さんは、綺麗事で終わらせないところが好き。独特の読みやすさがある。凝りすぎていない、素敵な表現に溢れている。

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2024年02月16日

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ネタバレ

窪さんのふがいない〜……は好きなのですが、
この話は生理的に受け付けない部分が多くて読むのが苦しかったです。しかし最後の結末には心が救われました。

恋愛するとIQが下がるらしいけど、みひろと裕太があんな狭い商店街という世界で生きていながらも本能のまま結ばれたのは、正直素直に祝福できませんでした……
裕太はみひろへの気持ちが残ってるなら、なんでリサさんと結婚しようとした?ショウくんのお父さんになろうとした?
みひろも、レスの苦しさがあるといえども性欲を抑えられずに裕太に会いに行った時点からすごく嫌でした。この女のどこがいいんやろ……??と思いながら、でも商店街で昔から一緒に育ってきたら惚れるよなあ……はあ……と終始呆れてイライラしながら読んでいました。小説を読んでいてこんなにも感情が掻き乱されたのは初めてです。

裕太が圭佑に子供ができたと報告してきた時土下座なんてしてほしくなかったし、ごめんなんて謝ってほしくなかった。そんな風に悪いと思ってんならみひろと結婚なんてするなよ、圭佑に失礼だろ、と怒りが湧いてきた。でもそんな二人に「おめでとう」と言えた圭佑は大人だった。そして「おめでとう」と思えない(二人を許せない)私はまだ子どもなのかなとも思ってしまった。

最後の章で空っぽになってしまった圭佑の姿を追うのはとても辛かったけれど、圭佑はどんなに辛くても孤独でも生きて、京子という、おそらくみひろよりも圭佑のことを受け入れて大切にしてくれる女性に巡り合うことができた。「ちんちん治ったん?」と軽く聞いてくれることが、圭佑にとってどれだけ救いになるだろうかと思った。だから最後の最後で涙が出そうになった。

とんでもない話だったな……と思いつつ、現実は小説より奇なりというから、実際に兄弟で同じ女性を好きになってしまうことはあると思うし、こういうことって現実のどこかで起こっているはずだから勉強になりました。

圭佑、幸せになってね……!

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2023年08月13日

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ネタバレ

何年も前に買って積読してた本。当時あんまり本を読まなかった私がなぜこれを買ったのかは不明。
内容は読みやすくやすくするする話は入ってきた。
みひろのセックスレスへの悩みに対しては理解出来るし、それで弟の裕太の所に行くのも理解は出来るがみひろから裕太の事が結婚するほど好きというのかあまり感じられない。この兄弟の母親は勝手に結婚の話を進めたりしてたりするような親なのに、今度は弟と結婚しますってなっても何も言わないのがすごいと思った。
最後、圭ちゃんが京子と付き合うのはドラマとかでみんなハッピーエンドみたいな感じで誰かとくっつくみたいな無理やり感を感じた。
最後はみひろと裕太の話がもうちょっと欲しかったなとは思ったけど、そこは小説ならではの想像でいいのかもしれない。
解説が尾崎世界観だったのはよかった。

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2023年05月15日

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一言では表せない小説。
ちゃんと思ったことを伝えること
そうじゃないと大事なこと失うよという言葉がささった
簡単なようで1番できないこと。

みひろと圭佑もそれができてたら運命は変わってたかも
個人的にみひろがあんまり好きになれなかった
以前学生時代に読んだ時にはもっとグッと来るものがあったけど、今読むと綺麗事だなと感じてしまうことがあった

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2023年02月13日

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過去の色んな嫌なこと煩わしいことも、結局は今自分が幸せであればどうだって良くなるんじゃないかなと思えた。そして欲望のままに素直に生きることもなんか悪くない気がした。

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2022年11月21日

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いつも、

他人という人間に左右される人生なんてクソだ。

と自分に言い聞かせるように、口癖のように言っている。
なのに、いつだって振り返ると他人に左右されて感情が揺さぶられて、その度に立ち止まって悩んで泣いて、また歩き出そうとする。
恋愛なんて、なくても生きていける。
結婚なんて、しなくても生きていける。
子供なんて、作らなくても生きていける。
私だけでも、生きていける。
生きていけるんだけど。
そうやって生きていても幸せは日常にあるんだけど。
不意にどこか満たされないような、自分だけが取り残されてるような感覚に陥る。
そして、この気持ちを反芻させながら街中で歩く男女の姿を薄目で眺めていたりする。
この小説を読んで、少し吐きそうになった。
登場人物は皆が皆と言って良い程、性だとか愛だとかに囚われていたから。
でも、吐きそうになった気持ちとは裏腹に、どこか腑に落ちたような感覚もあった。
他人に左右される人生はクソだ。だけど、愛に触れられない人生はそうじゃない人生よりもっと淡白だ。
人は簡単に離れていくし、そこにあった愛は急に跡形もなく消えてしまったりする。
それでも私たちは、愛があるからこんなに人間らしくいられて。
愛があるから、体の芯の方から温かくなる。
そんな事をふわっと、考えるような物語でした。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

時系列でばらばらな連作物。過去の場面が前段に語られた背景となることもあるが構成としてはいい、うまいと感じる。幼なじみ、兄弟、親子。近しいが故に息苦しいほどどろっとした関係でも憎んでも許すことができる。ほっとする一時。2022.10.1

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2022年10月01日

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直木賞をとられたということで、読んでみた作家さん。
あの子と別れたからこっちとくっつきます、めでたしめでたし、みたいな一筋縄ときれいごとだけではいかない大人の恋愛、と、恋愛未満と、恋愛を通り過ぎちゃったもの。家族の業の深さを感じた。

登場人物が全員クズだった。だから、人間らしいなとも思った。でも、クズだった。誰一人、良い人がいなかった。

そんなものか。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

今では、少し寂れた商店街で、みひろ、圭佑・裕太兄弟は幼なじみとして育つ。その地域の濃密なネットワークの中で成長する。
兄圭佑は、みひろと結婚を見据えて同居を始める。
弟裕太は、自分の気持ちを抑えながら見守る。
それほど目新しい設定ではないのだけど、章ごとに、三人の目線から語りを変えていく。折り合えない身体と気持ちのすれ違いが生々しく描かれる。
変化する文章がそれぞれへの感情移入に心地よい。
自分にさえ掴めきれない本当の気持ちに正直になろうとする。それを許したいと願い、許されたいと思う。
シビアな内容をそんな事もあるよねって読ませてしまう感覚。

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2022年04月15日

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