【感想・ネタバレ】さなとりょうのレビュー

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Posted by ブクログ

タイトルから勝手にイメージすると、
女性2人が主役のようだから坂本龍馬暗殺の謎に迫ると言いながらも
軽い感じのエンタメ小説かも?って思ってました。

いやいや、全然軽くないよ。
十分に歴史小説が好きな方達に満足していただけるんではないかなぁ。

龍馬の暗殺事件から6年が経過していて、
東京では鬼小町として知られた千葉道場の佐奈が道場を守っていた。
そこへ龍馬の妻・りょうが現れる。
龍馬暗殺の鍵を握る人物を探すために尋ねて行く先で
殺人事件が起きる。

危険なことをしていることに気づいて、
彼女を守るために佐奈がボディガードとして同行する。

楽しい。
危険なことで、しかも血生臭さが付きまとう内容なのだけど、
なんせ、大河ドラマ『龍馬伝』が好きだったのでついついキャスティングも
そのまま貫地谷しほりと真木よう子の雰囲気でイメージしながら読みましたよ。
それに勝海舟は武田鉄矢で!
これが楽しくないわけがない。
あのドラマから7年も経ってるんだわ。
そのままのキャストでこの作品を番外編で映像化してくれないかなぁ。

危ない目に遭いながらも、少しずつ真相に近づき、
謎を推理していく佐奈。いったい罠にはめようとしているのは誰なのか。
そして何のために?

出てくる怪しい黒幕は誰もが知ってる大物。
今でも龍馬暗殺の犯人についてはいろんな説があるようですが、
案外こういうことかもね〜って
思えるような真相。

そして、りょうに意地悪く「龍馬はうちのもんや」と言われて
辛い思いをしていた佐奈にも報われるラスト。
じわっと温かく満たされました。

結局、龍馬は思い出の中の登場なのに、
やっぱり《人たらし》だったんだなぁと
強く印象に残りました。
没後150年ってことらしいですけど、やはり魅力的な人物ですね。

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2017年03月06日

Posted by ブクログ

坂本龍馬の暗殺から六年。
元許嫁の千葉さなの元に、妻お龍が現れる。
亡き竜馬を挟んでの新旧二人の女の激突に加え、竜馬暗殺の首謀者を追及する二人の前で次々起こる殺人。
竜馬が残していった片袖だけを思い出にいまだ彼への想いを引き摺るさなの方に肩入れしてしまう。
それにしても彼女は強い。剣の腕は勿論、竜馬への想いを乗り越えた彼女にも安心した。
お龍の方もまた、さなにライバル心剥き出しで胆の座り方も良い。

真相の方は誰もが知ってる大物だけに、ちょっとありがち?でもこういうこともあるだろうな、と思えた。
その後の二人の生き方は対照的だが、それぞれの竜馬への想いの抱え方が表れているように思う。
結構好きだったのはお龍のお付きの久蔵。年を押して頑張る姿が渋くて良い。

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2017年10月08日

Posted by ブクログ

谷治宇さんの『さなとりょう』読み終わった。龍馬の妻おりょうさんと、龍馬の許嫁さなさんのタッグで龍馬暗殺の首謀者を探す歴史ミステリー。
こんな時代小説読みたかった〜!と満足感たっぶり。うまいなぁ。さなさんもおりょうさんも、めちゃ魅力的なキャラクター描写だった。活劇もスピード感あってイメージ湧くなぁ〜。

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2017年08月16日

Posted by ブクログ

明治維新の重要人物を軸に描かれたサスペンス時代劇。坂本龍馬暗殺の謎を解くために、少なくない因縁を持った佐奈とりょう二人の女性が東京中を駆け回る。その執念とも怨念ともいえる情念に絆される。
維新についての知識がある程度ないと中々理解が難しい。またこの時代の街並みや生活様式の描写に使われる言葉が知らないものが多く、調べながら何とか読み進める。が、当時の情景に思いを馳せたり知的好奇心をくすぐられたり、それもまた楽しかった。
明治という日本における革命的な時代を改めて勉強したいと思う。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

怪しげな手紙一つで東京に釣り出せるくらい、おりょうを破天荒なキャラクターにし、懐に拳銃まで忍ばせていたというのに。
仇に拳銃突きつけるところまで行ったんだからちゃんと殺して欲しかった。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

おもしろかった!
ミステリー風味の歴史小説って感じ。
まぁ、こうなるんやろうなって感じの終わり方でしたが、最後まで楽しく読ませていただきました。

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2018年06月02日

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