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注 : この漫画のランキングにつきましては、“ 私という猫シリーズ( 全3巻 ) ”の全巻をひとまとめで“ 自分ベスト20( 漫画 ) ”に入ります。
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猫という生き方。命とは、親とは、育てるということ。いろんな事がギュっとつまった作品。猫の描写は以前から上手いのだけど、猫の高速戦闘をここまで描いた人も珍しいのじゃないだろうか。web版でも読ませてもらっていたのだが、サイズの大小よりヤッパリメクリはひつようだな。
しかし、最終話の壮絶さは流石。白黒で表現された紙面が赤赤と鮮烈な画像に見えてくる。我らの隣人の一人。猫という生き方を考えさせられる。猫好きにも、そうでない人も、生き方に悩んでいる人は読んでみた方が良いな。
ちなみに、地元でも有数の品揃えの店で最後の一冊だったので手に入りにくいかも。
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前作とはうってかわって、無慈悲な現実と、前作より更に野良猫に対して想いを馳せる内容。
特に猫が好きではない自分は、見る目が変わったように思う。
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イシデ電の猫マンガ。劇画的な視点で「飼い慣らされない野性」としての野良猫を題材にしている。
たとえば野良猫の避妊去勢を猫の視点から「自由を奪うもの」と表現する描写や、虐待する人間に出会うエピソードなどは、既存の同ジャンル作品にはほとんど類例をみかけない。
全体的に、動物の世界に外部から干渉する得体の知れない存在として人間が描かれている。
猫マンガのジャンルが拡大したのが00年代以後なので、70年代の劇画に近い演出で描かれたこの作品にはむしろ新味がある。隔世遺伝のように、劇画の遺伝子が時代を超えて発現したかのようだ。
言い換えれば、本作は「人間以外の視点から猫を描いた」ようにみえて、実は非常に人間的な作品である。
それは、標題「私という猫」、そして導入部分、子供である自分が猫の生活に「憑依」してゆくくだりからもはっきり見てとれる。すぐれた画力や細部描写の巧みさから、リアルな作品であると感じられるかもしれないが、観察や外的な体験を主な題材にしたものではない。
あくまでも自分の内面を猫の姿に憑依させることによって描かれている。つまり、本作はイシデ電の私的な内面世界を描いた作品なのである。