感情タグBEST3
Posted by ブクログ
舞台の上で起きる出来事は、どんなに陰惨で、なまなましい出来ごとでも、どこかしら人に見せるために作られているように。
この話もまた、言っている事、やっている事は、粗野で、なまなましく、残酷な出来事であるにも関わらず、なにかしら人を惹きつけるものがある。
主人公の観阿弥は、美しく、才能溢れる優れた芸人であるにも関わらず、いや、そうであるが故に、みずからのすべき事の理解を得ることができない。
孤独に足掻き、もがく様は、無様でありながらも、やはりどこか美しい。
実際の能舞台がどう言うものか、私は見に行ったことがまだ、どういうものかは分からないが…。作中に出てくるように、なまなましい題材をテーマにして人を魅せるという点では、この小説そのものに通じるものがあると思う。
Posted by ブクログ
室町時代。17歳の才能ある若者が能楽を極めようとする話。
一人称で勢いはあるが独りよがりに感じることも多々。
周りに振り回される展開が多くて構成がイマイチ。