【感想・ネタバレ】ソナチネのレビュー

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Posted by ブクログ

大人の女を描くのが日本一の作家さんだと思ってます。この本は短編集。知的で、美しい女性はもちろん、心にどす黒いものを抱えた女性、心のバランスがどこかおかしな女性、いろんな女性や光景が浮かぶ一冊でした。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」
これらの短編7編が収録されています。

小池さんの最近の作品は初期の頃のスリルで胸がドキドキする様な内容ではありませんが1編1編言葉を取りこぼしたくない様な味わい深い丁寧な作品になっています。

読み始めた途端、自分のいる日常を忘れ、小池さん独特の世界へ入り込んでしまった様な錯覚に陥ります。

決して派手な作品集ではないけれど一人ゆっくり物語をあじわえる素敵な本に仕上がっています。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

安定の上手さの7編の短編集。夫の遺品から自分の知らない鍵が出てきた『鍵』と、子供の頃にいた家政婦のことを思い出す『美代や』が良かったかな。指圧院でマッサージを受け官能の扉を開いちゃった中年主婦の話『千年萬年』はどっかのエロ小説の設定にもありそうだけど、小池さんが書くと格調高くなるという……それで、どうなっちゃうの?という気になるところで終わっているのがニクイです。ここのところの小池さんのテーマなのか、どの話も背景には死や老いが含まれていて、文章は綺麗で堪能できたけど、私の好みとはずれていた。

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2017年06月23日

Posted by ブクログ

大人の愛、日常に潜んでいそうな心かき乱される7つの短編からなります。
◾️鍵
死んだ夫から見つかる鍵をめぐる物語。夫への愛おしさと次の世界への旅立ち。ドキドキします。
◾️木陰の家
愛人へのくるおしい心と父親への思い。複雑に絡まり、虚しさが込み上げてきます。
◾️終の伴侶
何の面白みがなくて別れた夫との結末。人生の最後に孤独であることへの慟哭に感動です。
◾️ソナチネ
ピアノ練習曲ソナチネ演奏中におこる熱情。心の動き、燃え上がる激情の描き方、臨場感が凄いです。ここで終わり?と言いたくなる短編。
◾️千年萬年
マッサージを巡る女性の抑えられない気持ちが詳細に描かれていますね。性描写までいかないギリギリが綺麗な文体になり、引き込まれてしまいます。ここで終わり?II 叫びたくなる短編。
◾️交感
手紙のやりとりで成り立つ物語。老人と若手作家の組み合わせが面白い。最後は、、、
◾️美代や
手紙からフラッシュバックする美代やの思い出。母と父の思い出も美代やを中心に巡っていく。やはり!と思いながも最後まで引き込まれます。

女性心理が、さまざまな角度から描かれています。ギュッと味わって、ジワーっとひろがるような短編の面白さを満喫できる一冊です。

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2024年01月28日

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2022年8月8日
最後の話は読んだ記憶があり。
ピアノの先生の仕事も婚約者のこともほったらかして熱に浮かされる。
あるかもね。

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2022年08月09日

Posted by ブクログ

ほとんどの話に、死と官能的な表現と、欲望が描かれている短篇集。
「千年萬年」は死は出て来ないけど、解説を読んだら老いというテーマが共通してるなと思った。
「ソナチネ」の主人公は若そうな感じがしたけど。
「交感」のラストは、老人は本当に亡くなったのかな…と思った。
小説家がかつて好きだった老人が一方的に連絡を絶った、という経緯となんだかかぶります。
もっと広げられそうな作品だなと思った。

どの話も読み応えがあって、余韻深い読後感。
軽い気持ちで読めない(笑)

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族、友人、恋人、恩師、同僚、先輩etc 様々な関係があるけれど、どんな関係か?と問われて答えられない関係もきっと大人にはある。カテゴライズできない関係。

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2018年12月06日

Posted by ブクログ

ピアニストと教え子の叔父、主婦と指圧師、未亡人と亡き夫の友、そんな男女が互いに(あるいは一方的に)惹かれる描写が目に見えるようでした。亡き夫の衣服のポケットから見知らぬ「鍵」を見つけたところは、自分がその立場だったらと考えてせつなくなった。

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2017年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生と死とエロスかあ。著者の得意分野ですね。
若干ミステリーというかホラー分野も取り入れた本作は、なんだか気味が悪いような、でもエロティック。文体が美しいので気味の悪さが増すのかな。
「千年萬年」はどこかで読んだことある。

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2017年03月10日

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