【感想・ネタバレ】マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されているのレビュー

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Posted by ブクログ

大書 やっと1回目の読書がおわった。抽出したキーワードは、巨大都市圏から、公共サービスまで43に及んだ。
コンサルファームらしく、事実、数字によって語られている。エピローグ「戦略的思索の果てに」が設けられており、過去のトレンドが破壊され急激な変化がもたらされること。その変化にいち早く気づいて、機会として捉えることが示唆されている。

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2021年09月18日

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『それは、私たちの意思決定の大半が、今でも個人の直観に支えられたものだからだ。これは、当たり前の人間の性向であり、私たちの直観は自分の経験の組み合わせと、物事がどのように動き、機能するべきなのかという思考により形作られている。』

この直観をリセットするために4つのトレンドについて論じている。
1.経済の重心の移動
2.テクノロジー・インパクト
3.地球規模の老化
4.「流れ(フロー)」の高まり
非常に密度が濃くて、読み応えのある作品。
中途半端な未来予測本を何冊も読むより、この一冊を読み込む方が価値がある。良かった。

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2018年02月17日

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ビジネスの世界に、「とんでもない破壊」という危機感を煽る本。

四つの破壊的な力
・異次元の都市化のパワー
・さらに加速する技術進化
・地球規模の高齢化
・高速に強く結びつく世界

破壊力を持つ12の技術の紹介では、「今後10年の間に巨大な破壊力を示す可能性が高い」として、次世代ゲノム、新素材、エネルギーの貯蔵、石油とガスの採掘、再生可能エネルギー、ロボット工学、自律自動車、3Dプリンティング、携帯機器インターネット、IoT、クラウド技術、知識作業のオートメーション化が挙げられている。


どういう目つきで、未来を考えるべきかは以下のポイントを示している。

・あらたな消費者層
・資源
・資本コスト
・労働市場
・新たな競合の出現と競争のルールの変化
・社会と政府にとっての戦略的思考


著者は、マッキンゼー・グローバル・インスティチュートというマッキンゼーの経済研究部門のリチャード・ドッブス、ジェームズ・マニーカ、ジョナサン・ウーツェル。MGIは、マッキンゼーのパートナーからの費用で運営されているらしく、データ収集と分析でご飯食べてるだけに、この本のデータの信頼性は高いと思って良いんじゃなかろうか。

想定読者は、経営層ないし、新しくビジネスを立ち上げる人、それらの人とビジネスをする人といったところだろう。

世界のビジネスで何が起きているかを直視して、自身に迫る危機をしみじみと考えてみるのも一興な本。

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2017年10月21日

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世界で最も有名なコンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーが世界経済動向の調査・研究部門として設立したマッキンゼー・グローバル・インスティテュートが25年間の活動の中で蓄積したデータを分析し、”今後、世界はどうなる”が詳細に書かれており、ビジネスに於いては今後、どのようなリージョンをターゲットにどの様な製品・サービスを展開して行けば良いのか等、自分が働いている会社がどの様な方向に舵をきる必要があるか判る素晴らしい書籍です。成長したい人、これからも生き残っていきたい人にお勧めしたい一冊です。

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2017年09月05日

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マッキンゼーだからという贔屓目なしに、現在の社会の諸問題と資本が向き合うべき点について、多量のデータに基づき解説されています。
新興国あたりのデータなどはまだまだ浅い本が多いのでかなり参考になりました。

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2023年10月06日

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ネタバレ

昔読んだ本

以下の4つの力により近未来のビジネスは支配されるという内容
・経済の重心の移動
→アジア・ラテンアメリカ・中東
→都市への集中
・テクノロジー
・地球規模の老化
・Flowの高まり
→資本・国家・人・企業間の関係性が複雑化

過去の数値の推移から連続的な線を引くとこうなる、というものでこれからの未来がどうなっていくかについて知ることができる。

FACTFULLNESSもそうだが、すぐに直接的な利益が得られる内容というよりはその後行動選択の軸になるものなので、読んだ上でどう活かすかは自分次第だろう。
これらの観点を踏まえて、今後の行動選択していきたいと思う。

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2019年12月20日

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本書で予測される未来での事象のうち、特に注目したのは以下でした。

I.STEM (科学、技術、工学、数学)分野を専攻する学生の比率は、2008年時点での世界平均23%に対して、シンガポールの54%を筆頭に、中国42%、台湾35%、韓国35%と続いています。ちなみに日本は21%。今週のエコノミスト誌には、数学とコンピューター分野で最も評価された論文トップ1%の数で、トップ15大学のうち、9が中国(香港含む)及びシンガポールの大学との記事が掲載されたました。

II.2025年までにFortune500社中、230社が中国を筆頭とする新興国の企業となる、とのことです。ちなみに、先日、同誌はタイのチャロン・ポカパン(CP)グループ会長の子息により買収されると発表されました。

III.平均寿命が長くなると同時に、投資収益率が低下することにより、高齢者がより長く働かざるを得ない可能性があります。これにより、世界で労働力人口に占める高齢労働者(55歳以上)の比率が、2014年の14%から2030年の22%へ上昇することが予想されています。

上記3つを勘案すると、超文系である私が高齢期を生き延びるには、STEM分野を学びなおし、新興国企業(中国やインドの)で、体力・健康を温存して長く働くよう精進することが必要になる、ということでしょうか。

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2018年11月22日

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人口変化や新興国の状況、技術による今後起こりうる世界を予測したもの。将来のビジネスのあり方を考えるのに役立った。

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2018年08月15日

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マッキンゼーのネタ本。どれもトレンドを押さえていて反論の余地はないものばかり。大企業だけでなく、中小企業も否応なく巻き込まれる社会環境の変化が整理されている。

日々の変化は微々たるものであっても、時間軸を広げると激変していることが多い。ましてや、20世紀初頭ならともかく、21世紀になると変化のスピードは速い。速すぎる。だからこそ、巨大企業でさえ追いつけない技術、ビジネスモデルの変化が多発しているのだ。

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2018年03月19日

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経営視点で変化を視る目の気付きを与えてくれる本。
直感力のリセット。
企業経営だけでなく自分自身の経営と捉えることもままできるかも。

エピローグが個人的には分かりやすかった。
Googleの自動運転がなぜ人工心臓の需要に影響を与えるかなど、影響のさざ波の広がりについて。危険よりも機械にフォーカスする。

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2022年01月03日

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2020年1冊目。満足度★★★☆☆ しばらく「積読」していたので、予測が現実となっている。新興国の台頭が一番印象に残った。

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2020年01月12日

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記載のデータ自体は、対して驚くほどのものではない。新興国の成長や老化による年齢構成の変化などは、そうだね。という話。これらに対して、マッキンゼーとしてどう考えるか、という点に興味があったのだが、結論として、特に目新しいものは無い。経験が役立たない時代となっており、機敏に動くこと、待っていても仕方がない。直感力をリセットせよ、と言うメッセージは会社のトップに聞かせたい。自分たちが経験してきた以上の速度で世界は変わり続けており、自分が分かっていないことを理解していない(できない)経営者では会社の未来は無い、という普段思っていることを分かりやすく述べている点はよかった。

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2019年11月17日

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細切れの読書になってしまったので、流れが途切れ途切れであるのだが、
1章の都市化のパワーなどは経済地理学を学んでいたこともあり興味深く読んだ。

これからは国家単位でなく都市単位で物事が進んで行くことが多いと思う。
日本は年間40万人の人口減少が起きており、この規模は宮崎市など地方の政令指定都市が毎年1つずつ消滅しているような規模なので、
残酷に思われるかもしれないが、人口を維持する(経済発展を目指す)都市と、人口を減少させる都市との取捨選択をする必要が出てくると思う。
そうでないと国際競争には勝ち残ることができない。
この本によれば、そういった政策の決定は様子見と先延ばしにせず、小規模な実験を迅速に行なっていくことがこの変化の早い時代には必要なことなのだが、日本にそれができるか。
人口減少する都市も、人口密度が減ることで可能となることを模索していくべきだと思う。
例えば大規模農業や自動運転の実験など、これから発展が見込まれて広大な用地を必要としそうな分野の先進地域となれる可能性があるので。サメを食う小魚になれる可能性もある。

どんなに過去を懐かしんでも時計の針が戻ることはないので、変化を楽観的に捉えて前向きに生きていけるようになりたい。
たぶんこの本に書かれていることの数%しか頭に入っていないので、また機会があれば読み返してもいいかもしれない。
目次を見るだけでヒントが得られるかも。

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2018年04月07日

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途上国の躍進による経済の重心の移動、技術革新と普及のスピードアップによるテクノロジーインパクト、平均寿命の上昇による地球規模の高齢化、貿易に加え資本、人々、情報のグローバルな「流れ」の高まりの中で世界は驚くほど変貌を遂げつつあり、分かっていると思っていることが間違っていると説き、正しい未来を見詰めよと啓蒙します。
特に途上国の都市化に関しては、かつて地理で勉強した世界とまるで別世界、日本が「途上国」から勃興した60年代から70年代、そしてバブルが崩壊するまでの時代とは全く違う世界に生きていることを分かっていたつもりでしたが、改めて認識しました。

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2018年01月14日

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ネタバレ

予測することも重要だが、それよりも自分の思考にリミッターをかけてしまい、限界を作ってしまうことの方が問題。現状維持バイアスを捨てて、新しいことを積極的に取り入れることが大事。
これから起こることは危険も伴うかもしれないが、結果としてはそれが機会を捉えていることにつながる。
例えば高齢化でさえも、悲観的に考えずにチャンスと捉えれば、解決策は必ず見つかるはず。人類はそうやって進歩してきた。

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2017年12月29日

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ネタバレ

マッキンゼーがデータに基づき、現代の潮流の変化を読み取り、予測した未来像。ひとつのシナリオとして受け止めるには良いが、堅実的で意外感には掛ける。

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2017年10月09日

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現在(2016末~2017前半)の世界動向、情勢、経済をあまり知らない方(例えば僕)が、それをざっくり知りたいと思った時にお勧めの1冊、中々面白かったです。この手の本は今(2016末)読むことが重要!

自分用にキーワードを整理しとくと以下の通り。
・予想しがたい意外な街の都市化
・都市化が生み出す爆発的経済
・経済重心の目まぐるしい移動
・ビジネスモデル、技術の早すぎる変化と労働力のギャップ
・地球規模の高齢化とその課題
・加速し続けるグローバル化とビッグデータ
・新たな30億の消費者層
・需要と供給比率問題(資源問題)
・インフラと資本
・競争ルールの変化
・政治が与える影響(個人努力で回避しきれない)

常識と思っていたことが、一瞬で常識でなくなる現在と未来、生きるのも大変です。

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2017年08月02日

Posted by ブクログ

全体として、長く読みにくい。
それぞれの切り口に対して、数多くの事例に触れるのはいいが、あまりに表面的すぎるため、読んでいて頭に入って来なかった。
そのため、最後は流し読みになってしまった。

切り口もそれほど新しいものでもなく、期待はずれ。

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2017年06月22日

Posted by ブクログ

いわゆるハウツー本ではなく、本書を読んだとしても、明日からのビジネスの打ち手に繋がるわけではないが、少なくとも本書で述べる4つの世界的な潮流は理解する価値がある。

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2017年03月13日

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