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Posted by ブクログ
ずっと気になっていて、文庫になっていたのでようやく手にすることができました。
物理学の知識なんてあまりない私には難しかったです。それでも、一般的な専門書のような堅苦しい文章はなく、むしろ砕けた感じの文章に止まることなくすらすらと読むことができました。ただ、本文中にたびたび登場する『神』という言葉だけは引っかかってしまいました。科学と宗教がどう関係しているのだろうと。そんな疑問も最後まで読み進めると作者の考えが記されていたので納得。日本では到底起こりそうもない論争だなあと思いました。
Posted by ブクログ
2017/1/7 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2018/4/11〜4/20
この本の内容は、まさに大学入学時に私が研究をしたかったこと。能力の無さに早々に見切りをつけて別分野に移ったが、ここまで解明されてきているとは...感動である。
読んでみて改めて自分にはこの分野の才能が無かったのを思い知らされた。
Posted by ブクログ
「昨日のない日」
ジョルジュ・ルメートルは、アインシュタインに「あなたの数学は正しいが、あなたの物理学は忌まわしい」と否定されながらも、宇宙の始まりの時をこう名付けたのだった。
137億2000万歳
WMAPによる宇宙マイクロ波背景放射から得られた宇宙の年齢。
突然、宇宙の膨張を加速させる何かが起こったわけではなく、膨張にブレーキをかける力(物質のエネルギー密度)が膨張によって弱まり、ダークエネルギー(空っぽの空間のエネルギー)の方が上回ったために、膨張が加速した。
ダークエネルギーが宇宙の膨張を支配するようになったのが、過去50億年かそこらの比較的最近。p163
第七章がこの本の真骨頂。
今から二兆年後、われわれの銀河団を除いて、すべての天体は観測不可能になる。
かつて可視光線だったものは、波長が伸びて赤外線やマイクロ派になり、いずれその波長は、宇宙のサイズよりも長くなる。
そのような未来の観測者たちは、1915年の観測者たちが見ていた宇宙「広大で空っぽの静的な空間の中に、われわれの銀河だけが存在している宇宙」を見ることになる。
「物理学は環境科学なのか?」
われわれが知る物理法則は普遍的なものではなく、たまたまこの宇宙で成り立つローカルな法則に過ぎないのか。
Posted by ブクログ
最先端の現代科学によって解明されている、宇宙の謎の最新のお話。
難しい話を、一般人でも理解できるようになるべく平易な内容で解説を試みています。・・・ですが、やっぱり難しい(苦笑)
日本人の場合、宇宙の成り立ちが宗教に結びつくことはあまりありませんが、欧米では、やっぱり“神”の存在との関連を指摘されてしまうようです。著者は科学者であり、『反神論者』。宇宙の成り立ちの謎を“神”の存在に逃げようとする姿勢はなく、あくまでも科学的にアプローチしていっています。当たり前ですが。
NHKの白熱教室で、著者の授業があった様です。見たかったなあ。