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物語は4部に分かれ、それぞれの物語の主人公宅の片付けを依頼された片付け屋の十萬里さん。
どの物語も主人公の心理状態に共感でき、他人なんだけど他人事じゃなく、自分や自分の家族のところに十萬里さんが来てくれたような感覚になりました。
自分ではこのままじゃいけないとわかっていても、前に進めない事ってありますよね。けど、
最初は不信感しかない十萬里さんに対して、心を開いて、ちゃんと良い方向に向かっていった4人が本当に凄いなと。
自分の気持ちと、大切な人を大切にするためにはどうするべきか考えないとな、と思わせてくれた作品でした。
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垣谷美雨さんの本ははじめてかと思ったら
「老後の資金がありません」「定年オヤジ改造計画」を読んでいました。どの本もとても良かったので
他の本も読みたいです。
断捨離や片付けの本かと思っていたら、心に問題がある人の悩みを片付け屋十萬里が解決していく話でした。
短編4話ですが、どれもとても面白くもう一度読みたくなりました。
断捨離がしたくなる本です。
最後は泣いた
温かい小説です。偽善でも押し付けでもなく自然体なので心にスッと入ってきます。日常どこにでもある風景のように思えますが、そこに必死で生きている人の人生を垣間見た気がしました。読んでよかったです。
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テレビの断捨離番組を見ているようで、おもしろかった。片付けられないのは、時間がないこともあるけれど、心の中に満たされないことがあるからなのかもしれない。
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人生どん底な時代があっても、誰かの支えがあればいつかは光が見えるのだと感じて勇気が出た。短編集でどれも面白かったが、特に最初の話がお気に入り。
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垣谷さん作品を読むのは3冊目!先日読んだ作品の姉妹作。部屋が片付けられない人は心に問題がある。これは共感できるなぁ。仕事が忙しかった時、土曜の朝の部屋の状態に驚愕してた時を見てるようだった。笑
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実際に家を片づけるノウハウ本ではなく、片づけられない人の心の問題に寄り添い解決していく4つの連作短編集。
タイトルで軽い内容だと決めつけて読みだしたが片づけられない主人公の悩みは深く、片づけ屋十萬里さんのあたたかく、でも潔い対応で良い方向に向かっていく。
読後は気持ちがスッキリして面白かった。
片づけのノウハウ本ではないが、片づけたくなる言葉がジワジワ効いてきて自分の生活にも意味を見出せる作品だった。
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面白かったです。心の問題が片付けに現れるのって心理学的になぜなんだろうと思います。問題も人それぞれですが、現れ方もそれぞれで。。。
物語の趣旨とは離れますが、何でもポイポイ捨てればいい、目の前から消せばいいという片付けは賛成できません。もったいないと思う気持ちも尊重しなければ、罪悪感と後悔が残ります。これまで役に立ってくれてありがとうと感謝し、普段から無闇な買いすぎは控えること、それが一番と思います。
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面白かった。
片付けができない、その原因となる心の問題の4つのケースを挙げている。人間関係の複雑さ、躓き、ひび割れに当事者本人が気付くようにする十萬里さんの手腕は天晴れ。ホロリとする中にも爽快感があった。
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面白くってあっという間に読み終わった。
4つの話しにでてくる人達、片付けられないのはそれぞれ事情を抱えているから。物の断捨離と一緒に心の断捨離を進めていく十萬里さん。
自分には片付けられない深い事情などないけど「もったいない」「いつか使うかも…」「思い出の品だから…」あるあるそんな気持ち。
「女も50歳過ぎたら死ぬ用意をするべきだと思います。」
その言葉肝に銘じて断捨離します…。
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様々な事情を抱えて部屋を片づけられない人達の短編集。どの話も身につまされるような話で自分や周りの人にも起こり得る話でした。片付けることがきっかけとなって人生また1からやり直すことも大切なことだと思いました。とても読みやすい本だったのでしばらくこの作家さんの本を追ってみようと思います。
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読み応えがあるとは言えないけど
短編なのであっさり読める
だけど、自分の家は片付かない笑
この主人公は片付けができない人の心の中に興味があるようで(確かにそうなんだろうけど)
片付けられない人の心に働きかけていく
戦争を経験した世代はため込む、とあったけど
私も似たようなもんだなーと
まだ使えるものが捨てられなかったりします
大量消費社会にNOと言いたいという言い訳があるけど、この方きてくれたらどんな感じになるだろーかと考えました
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読後感スッキリ!!!
苦手分野だった短編集、触れていくうちにそれぞれの物語を楽しめるようになってきた。この本はその中でもかなり読みやすい、それぞれ心があたたまる物語だった。最後に登場人物がそれぞれ未来への期待で終わるのがよかった。部屋と心、繋がってるんだな〜〜
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捨てれないと思っていたものでも、いざ捨ててみたら、それも持っていたことすら忘れてしまうなんてことは良くある。人生なんてそんなものなのかもしれない。
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主人公はお片づけ屋さんの十萬里さん。
汚部屋の登場人物たちが部屋の片付けとともに生活を整えていく短編集。物を捨てることと同時に執着している事柄から解放される様子がスカッとした。どの話も好きだが、豪邸に住む気高い老婦人の話が心に残った。
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続編を読みたいです。
片付けられないという目に見える現象の裏にこんな理由があったなんて、おもしろいなあーと思いました。
こんがらがった糸を解くように整えていく、こんな人が現実にいて欲しいです。
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「部屋を片付けられない人間には、心に問題がある」
片付け屋 大庭十萬里が、片付かない部屋の原因を探りながら綺麗な部屋に甦らせる物語。
ケース1 精算
主人公 アラサー独身OL
ケース2 木魚堂
主人公 妻に先立たれ男寡になった職人
ケース3 豪商の館
主人公 資産家で一人暮らしの老女
ケース4 きれいすぎる部屋
主人公 一部屋しか片付けられない主婦
どのケースでも、その人の生きてきた証が背景にあるので、とてもリアリティがあった。
十萬里さんは単に部屋を片付けるのではない。
彼女のお仕事は片付けることではなく、
な、なんと片付けの方法を指導することなのだ!
えっ!そうだったの?
片付けてくれないの??
彼女は主人公達が何故その状態になっているのか自ら気付かせ、時には家族を巻き込んで、そこから抜け出せるように導いていく。
この設定が面白く、また依頼者が本人ではないため、毎回主人公たちは面食らうことになる。
また十萬里さんのキャラがなかなか良い。言いたい事は殆ど口にせず、主人公に同調しない。ため息と刺さる一言を必殺技にしているようだ。
「もしも明日が人生最後のゴミの日だとしたら、どうします?」
この言葉には流石にドキッとした。
そして十萬里さんは言う。
「今やゴミ処理場はどこも満杯だから、そういう日が来てもおかしくないと私は思っている」と・・・
なんですと?
これは大変だ!!
呑気に読後レビューしている場合じゃない笑
でも、確かにお家が片付いている度合いと、心の状態って比例していると思う。
豪商の館の老女ほどではないが、私も時々、勿体無い症候群が捨てられない原因になっていることがある。
まずい・・・
何だか家中パトロールして片付けたい心理状態になってきたぞ。でも深夜だから明日にしよう♪
それにしてもすごい影響力だ!
流石は垣谷美雨さん。
巧妙な構成と登場人物のリアルな心理描写で、主人公が時折、自分の合わせ鏡のように感じられた。心の隙間に響く作品で誰しも何処かしら思い当たる節があると思う。読後はじんわり温かく爽快な気持ちになれる作品だった。
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旧アカ時代のおすすめ本を移設リポスト中。
2019年に読んでた本です。
↓↓
この作家さんの本、どれも本当に面白くて好き。今回も絶妙なシュールさと、コミカルさと、深イイ感じがあって、あっという間に読み終えてしまった。今まで読んだこの作家さんの作品3作(「老後の資金がありません」「子育てはもう卒業します」「定年オヤジ改造計画」)もそれぞれ面白かったけど、今回のやつは、自分の生活やマインドにも活かせそうなキーワードがたくさん出てきたので、より一層楽しめた。部屋の片付けをしたくなる。笑
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おもしろかった★
友人に薦める★
何系なのかな?★
スラスラ読めた★
また読みたい☆
○バリバリ働かながら不倫している女性
すごくお人好しな人。休日に同僚の家でのホームパーティー、その主催者の子供の面倒を最後の最後に放棄してホッとした。
読んでて『さっさと断ればいいのに』と思ってた。
気持ちに整理をつけて次の人生を満喫して欲しい。
○妻に先立たれた頑固職人のおじいさん
一番好きなお話でした。
この方みたいなおじいさん達はたくさんいると思う。洗い物の面倒臭さ、洗濯物の大変さ、買い出しの手間、今までやってこなかったからなにもわからないんだろう。だけど娘にハッキリと文句を言ってもらえて、不登校気味の孫が泊まりにくるようになり、なんやかんやで前向きに家事をするようになって、孫もいい方向にすすんですごくよかった。
○大きいお屋敷に一人暮らしのおばあさん
敷地、収納があるが故に、目に見える部分に物が少ない。だけど収納部分には無駄なものがたくさん詰まっている。いつか子供が泊まりに来るかも、孫が来るかも、そのときに出してあげたい。その気持ちはとてもわかる。でも管理しきれない。でもそれを無駄とは思ってない人に無駄だと理解してもらうのは難しいのに、そこはさすがのとまりさん。
最終的に子供や孫に会えて、次に会う約束も出来て、いろいろ前向きになって良かった。
家族に会えないのは寂しいよね。本当に良かった。
○心が止まってしまったお母さん
気持ちを共感しあえるって本当に大事。
こんな悲しいこと、想像してもしきれないけど
わかり会える仲間を揃えてくれて本当に良かった。
近所付き合いやおせっかいを避けてる身としては
人生において他人との繋がりが時にはとても温かいもので、捨てたもんじゃないと思わされた一冊。
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普段あまり読まないタイプの一冊だったけど、
読んだ後、猛烈に断捨離したくなり…
45ℓゴミ袋3個分断捨離したよ(笑)
ついでに同作家さんの本も読み漁りました
おせっかい、ってなかなか最近流行らないけど、
こういう人、身近にいたらいいな〜
匿名
読みやすくて面白かったです
読んでいる途中から、自分の抽斗も使っていない物で溢れてる!と思い、ためらう事なくバンバン捨てることができました^_^
スッキリしました。
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片付け屋・大庭十萬里の連作集。
* * * * *
片付けられない理由は心の問題にある。
そこに着目した十萬里がクライアントの心を悩みから解き放つ過程を描いた4つの短編。
垣谷美雨の作品のなかでも秀逸だと思いました。
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感動。全部の章に涙。
『女も五十歳を過ぎたら死ぬ用意をすべきだと思います』
散らかっていたり物が溢れてしまうのは、何か心に問題を抱えているから?ま、病んでしまうと、散らかっていることにすら注意が向かなくなる。関心無い。現実逃避。いつも不満で面白くない。
問題解決の糸口が見え、元気になってきて初めて、
「じゃ、片付けるかな」とかなる。
十萬里さんは、お掃除大好きだが、見事に心の問題も解決?自分の問題気付かせ、時には耳の痛い事も。
思っている事を言って、言わせて、導いてくださる。
4つのケースは形を変えてはいるが、世代、環境、男女、どれかに自分を当てはめる事ができるようにしてある。
垣谷さんは家族や人との繋がりが一番大切だと言いたいんだな、と。人によって病み、人によって元気になる。
一人で悶々と考えてたって、解決しないなぁと改めて思う。あとは行動力ですか。
そう、私も断捨離!物を減らさねば!
スッキリとした部屋を想像して、決意を新たに(笑
でも、現実はこんなに上手くいかないからね‼︎
私の問題は山積みなのよ!!
という感想。
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片付けで停滞した人生が動き出す4人のお話。片付けできてない部屋って人生が停滞するんよな。わかる。。片付けと一緒に自分の心も片付けていく、それが難しいからお手伝いしてもらう人がいるとありがたい。
清算
ずるずるダメだダメだと思ってることを続けてしまうことってある。でも思い切って捨ててみたらスッキリする。まさに今の自分に近い
木魚堂・豪商の館
歳をとって、親と離れて住んだらちゃんと様子を見に行かないとな…
綺麗すぎる部屋
亡くなった子どもばかりで今を生きられないのは悲しすぎる。姉妹が救われて欲しい、と同時にお母さんもお父さんも幸せになって欲しい。
辛すぎると話を共有できる人が必要っていうのがよくわかる。時間がたった今だからこそ3人の親が救い合えたんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
「コーヒーが冷めないうちに」系の、普段本を読まない人たちが面白いって言うタイプの本。
本好きだったら実際面白くないと思う。
同じような構成、先の読める展開、簡単な言葉で書かれた文章。
だから読書が苦手な人にはおすすめ。
嫌味でもなんでもなく、わかりやすいものがうける世の中なんだなあと思った。
Posted by ブクログ
書いていなかったけど前に聞いていた本だった。
ちょっと主人公の人ってかなり神経質でしっかりしたおばさんなんだろうなと思いつつ、髪はおかっぱかな?となんとなく想像してしまう。なんでだろう、オーディブルの人の声がちょっと阿佐ヶ谷姉妹に似てるから??
本聞きながら子供たちと過ごして家事すると大分心にストレスかかえずにできる気がしてる。
読了後は澄んだ気持ちになりまし
自分の部屋はある程度いつもきれいにしているけど、この本を読んでいると久しく触れてないクローゼットの奥のものを引っ張り出して、思い出だからととっておいてあるものを選別したくなりました。
最後のお子様を亡くされた遺族の話は、看護師として働いてる自分としてもとても深く考えさせられました。