【感想・ネタバレ】人間仮免中つづきのレビュー

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感情タグBEST3

匿名

購入済み

素晴らしいです。
人間の強さと脆さがかききってあって、何度も読みたいけど精神が磨耗するからなかなかくり返しは読めないのが悲しい。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

歩道橋から飛び降りての顔面崩壊、失明…
統合失調症を患いながらも必死に生きようとする
おいら卯月妙子を支える25歳年上のボビーとの日々を
ユーモラスに描いた、前作『人間仮免中』から4年半。

あらゆる読者が知りたかった、
おいら卯月妙子とボビーの二人の人生はその後どうなったのか。

苛烈で型破りで規格外だけど、ピュア。
誰よりも強靱で、誰にも真似できない
「愛と冒険の物語」の行方が今、明かされる…!

各マンガランキングで高い評価を得て、
大きな話題を読んだベストセラー。
感動のコミックエッセイ続編、ついに登場!

前作から4年半後、卯月妙子さんは、北海道の障害者福祉施設でお世話になっていた。ボビーとは電話とメールでしか繋がれず、年2回しか会えなかった。そのせいもあり、卯月さんの統合失調症の症状は悪化していた。
定年退職したボビーは、東京で再就職して卯月さんを東京に呼び寄せようと職探ししたが果たせず、北海道で刑務所の夜勤して暮らすことになった。
ボビーと卯月さんの感動の再会「あなたが退院して来た時の顔が忘れられないよ。本当にいとおしいと思った。生きて良く帰って来てくれたって、それしか思えなかった。生きてくれてありがとうな」。
ボビーと近所の八百屋の木下さんのユーモラスな掛け合いでの値切り合戦「私あなたのナスがママ」「ナスがママならきゅうりはパパよ。はいお買い上げ」。
料理好きのボビーがスーパーのタイムセールで食材を買い込みどっさり作りおきしてくれるのはありがたいけど、卯月さんはボビーがどこまで自分を太らせるか心配。
卯月さんが人格水準が落ちて、今度入院したら出てこれないと知ったボビーの決意。
卯月さんが陰性症状がひどくなって、幻聴が頻繁に出た時のボビーさんなりの卯月さんの気持ちのまぎらわせ方。
調子が悪くなったボビーとの共倒れを不安に思った卯月さんにボビーが言った「人生なんて成り行きだ。面白え方に転ぶもんだ」。
息子に背中を押された卯月さんとボビーの入籍秘話。
「春眠に 並べる布団 心地よし」「狂いたら 共にと君の 言いし春」「お互いに 死を背負い 日々を越す」などの卯月さんの心情を素直に綴った俳句も、味わいがある。
卯月妙子最大のトラウマになった東北震災の秘話。前作以上に卯月さんとボビーの夫婦愛がより濃く描かれた「人間仮免中」待望の続編。

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2022年12月30日

Posted by ブクログ

病気の症状が重くなっていくこと、老いていくこと。
残酷なようにも見えるそれは、自然なことでもあり、ただもしかすると今は仕方なくても未来にはもっと別の道筋があるのかもしれない、とも思う。夢みたいに苦しみを消してしまうというわけじゃなくて、もっと人間的な形で。

最後の震災に関連した部分は、作者の感情の揺れがダイレクトに伝わってきて、しんどくなった。震災で病状が悪化した人がたくさんいたのも当然だとよく分かる。

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2020年07月23日

購入済み

凄いとしか言いようがない

これだけ生死を凝縮した、濃厚な漫画があるだろうか…
何が彼女をそんなに迄責めるのか、病気をわからない私には理解できない事だが、病気に翻弄されて、愛する人を傷つけたり、傷つけられたりしながら、毎日怒涛の渦を乗り越えて、何とか、だけど必死に、大切に生きているという感じ。
病気故に自分も他人も傷つけるけど、病気故にそれを乗り越えて愛を深めるという、諸刃の剣を抱いて生きてるような、ズタボロの人生。
グチャグチャで、息も絶え絶え…辛い。死んだ方がいっそ楽…だけど死なない、死にたくない、生きたい!!という、生死が常に表裏一体になった世界を生きる人故に、綺麗事がなく、どストレートに、悲喜交々表現できるし、嘘がない。
こんなにグチャグチャなのに、なぜか真っ直ぐなものを感じるのは、生に対する執着?というか、生きることを大切に思う、純粋な気持ちからなのか…理屈じゃなく、本能に訴えかけてくる、真っ直ぐな卯月妙子の「生」を読むことができる。

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2017年06月06日

Posted by ブクログ

ようやっと前著の続編が出た。
前著同様、すさまじい内容。
絵柄がシンプルなだけに、そのすごさが一層際立つような気がする。
男と女がここまで深くつながれることにあらためてすごい!と思った。
陳腐な言い方しかできないが、二人に末永い幸あれと祈念するばかりである。

あと、巻末付録の3.11についてのマンガも圧巻。

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2017年02月02日

購入済み

最高

前作はタイトル惹かれて買っただけ。本を読んで自分の中に衝撃が走ってから数年、
頭の片隅に必ずある作品でした。今作もたまたま見つけて完読。
生きてるって素晴らしい‼︎
自分の人生がちっぽけである事を教えてもらった作品であり、またこれからの人生に楽しみを見出せる一冊でもあります。
読んだ事のない方には読ませたい作品の一つ。卯月さんとボビーさんに心から会いたいと願っております。

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2017年01月17日

購入済み

たくさんの元気と勇気をもらった気がします。
ここまで死ぬ気?生きる気?っで戦ってるカップルが入るのかと…。エピソード1つ1つが胸に刺さり自分ももっと真摯にいきよう!人を愛そう!そんな気にさせてくれます。

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2017年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この前作品も持っているのですが、こっちを最近読んだのでこっちを先に感想アップします。

本人も言っている通り、”漫画からすっかり毒っ気が抜けて”いるのは確かで、前作のような凶器の世界ではありません。でも、日常にある作者とボビーさんとの間の何気ない愛情がしみじみと伝わってくるのです。

一緒に酒飲んだり、ご飯食べたり、ホテルのユニットバスをボビーが使っている時に作者が下剤のためうんこしたくなって、うんこしたり。(ボビーはスカトロではありません)

盛大なノロケを聞かされているかのような気分ですが、「なんだよ、のろけかよ!」とならない過去と現在と事情がこの二人にはありまくるので、ただただ、愛がうらやましいです。

番外編として3.11の時の漫画が載っているのですが、太平洋側は本当にひどかったのだな…。と実感しております。自分も東北出身ですが、山側だったので津波とかはあまり…。停電とかの方が深刻だった気がします。

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2016年12月19日

購入済み

変わらぬ二人

前作は統合失調症の症状や、歩道橋からダイブ後の入院生活等、かなりハードな内容でしたが、
今作は日常生活の話がメインなので、だいぶマイルドになっています。
作者本人もあとがきで言っていますが、症状が安定した為、漫画から毒っ気が抜けてしまったとか。
まあでも、相変わらずケンカしたり号泣したり、卯月さんとボビーさんの仲は変わりません。
こちらも読んでいて応援したくなるというか、ホントこの二人には幸せになって欲しいなぁ。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

しぶとい。このしぶとさは1人きりでは生まれない。生き続けるのは本当に奇跡の連続だ。人間誰もが最後に終わりを迎えるのだから。終わりの始まりに、引き継ぐものがあれば、この上もなく幸せ。

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2017年01月14日

Posted by ブクログ

201612/続編が読めるとは!そしてこうして作品として作られているすごさにただただ涙。それにしてもバレが大きく影響する作品じゃないにしても、今回の帯はあんまりでは…。

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2017年01月01日

Posted by ブクログ

前作『人間仮免中』を初めて読んだときに衝撃的だったのですが、続きが出ていると知って読みました。ついでに前作ももう一度読みました。(不思議と最初に読んだ時のような衝撃はなく、病気と闘う本人、ボビー、家族の愛をとても感じました。)

相変わらずの絵と、時系列が若干バラバラで読みにくいところはありますが、幾分穏やかに...というか病気と上手にお付き合いで着ているようでよかったです。
ボビーさんはもちろん、家族やご友人、主治医にも恵まれているのが救いです。とはいえ、自分の周りにこういう人がいたら大変だろうな...と思ったのも事実です。(昼夜問わず意味不明のラインがバンバン来たり...)

次入院したらもう病院からは出られないと言われている卯月さんと、老いてゆくボビー。どうか少しでも長く一生にいられるようにと願います。

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2021年02月01日

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