【感想・ネタバレ】落ちぬ椿~上絵師 律の似面絵帖~のレビュー

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時代物は身構えがちになってしまうけれど、これはとても読みやすかったです。
亡くなった父親の仕事を受け継ぎ、上絵師になる律ですが、父親の技術力には及ばず、弟と二人、細々と小さな仕事を請け負って暮らしています。そんな律に似面絵を描く機会が訪れ、似面絵で才能開花します。
貧しいながらも実直に生きている律に好感を持ちました。
幼馴染みの涼太との関係も気になる!律には幸せになってほしいです。
つづきもありそうな感じの終わり方なので、読みたいな~と思います。

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2022年05月08日

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ネタバレ

常連のお客様で読書好きの方がいて、よく本の話題になって、紹介されたり、紹介したり。

今回の知野みさきさんの『上絵師 律の似面絵帖シリーズ』第1巻「落ちぬ椿」、良かったです。

私がきっと好きなテイスト、と教えてくれた通り。とてもいい本でした。

時代小説、女性が主人公、手に職を持とうと精進します。
父母が次々なくなるのですが、そこにも伏線の謎が。
近所に住む面々もキャラクターが深く表現され、
幼馴染との関係も大切な軸となっています。

着物の生地に絵を描く上絵師ですが、まだ一人前とは認められていません。
でも、似顔絵が上手なので、しばしば頼まれそこでもわずかではありますが収入が得られます。

21歳の主人公律は、10歳にも満たない弟、慶太郎とともぬ暮らしています。

第1巻からギュギュギュッと話が詰まった読み応え十分な作品!

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2020年09月21日

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内容(「BOOK」データベースより)
辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は、幼い弟のためにも、父の跡を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指していた。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似面絵に「私が描く方がまし」と口走り…。副業として請け始めた似面絵が、様々な事件を解決へと導いてゆく!恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ。

平成30年10月9日~12日

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2018年10月12日

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じれったいーー。
涼太と律がお互い想い合ってるのになんとじれったいことか。
律の気持ちもわからないではないけど、歯がゆい。まーだから、面白いのだけど。
次巻も楽しみ!

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2017年01月05日

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苦手な時代物だけど、この方の小説は相性がよいのか読みやすい。勿論おもしろい。
ちょっとじれったさもあったりして(笑)、今後への期待もこめて★は4つにしておきます。

最近の読書量的にシリーズものは敬遠していて読むのが遅くなってしまったけど、これは読み進められそうです。まぁ焦らず今年の読書目標の1つ、の気分でいきたいなと。

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2024年01月13日

ネタバレ 購入済み

健気に生きる

辻斬りに母親を殺され、父親は、利き腕を切られて、満足に上絵師の仕事が出来なくなり、失意の内に亡くなった。残された娘は、父の後を継ぐべく、精進し、年の離れた弟と、慎ましく暮らしている。その周辺で起こる色々な事件と人々の人情。この作家の描く江戸の庶民の姿が健気で、愛おしい。

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2023年09月15日

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女絵師が主人公のシリーズ1作目。
上絵師とは、着物の柄を描く職人のこと。注文に応じて描くので、芸術性も高い仕事ですね。

律はふた親を亡くし、一回り下の弟と一緒に、神田相生町の裏長屋で暮らしています。
父は上絵師で腕が良かったのですが、5年前に母が亡くなった時に父も怪我をして、以前のようには仕事が出来なくなっていた。
子供のころから父を手伝っていた律は、父の代わりに仕事を仕上げるようになっていたが、やはり怪我で腕が落ちたとささやかれる。
父も亡くした今、弟を育てるためにも、自ら腕を上げて上絵師として認められたいのだが‥

長屋の隣には教養ある寺子屋の先生が住んでいて、見守ってくれているし、幼馴染の涼太やその妹の香もおやつ時にやってくる、心地いい環境。
涼太とは、ほのかに思いあっているが打ち明けたことはなく、律の方は身分違いと諦めていました。
涼太は大きな茶屋「青陽堂」の跡取り息子だから。

ある日、頼まれて事件にかかわる似顔絵を描いてみたところ、これが良く似ていて解決に役立つという出来事があり、律のところへは何かと相談が持ち込まれるようになります。
と、要素がてんこ盛り!
どっちへ転ぶのか? 1作目では先が見えませんが。
律のつつましく真面目な人柄と、丁寧な書きぶりが合っていて、好感が持てます。
周りの人たちも江戸の町なかに現実にいそうで、ほとんど良い人ばかり。
楽しみなシリーズの始まりです。
この続きも、ずうっと読んでます☆

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2023年02月23日

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 時は江戸時代。着物や商人の前掛けなど、布に家紋や絵を描く上絵師として自立を目指す女性職人の活躍を描く短編集。
 シリーズ第1作目となる本作は、主人公の律がなぜ上絵師として独立しようと決意したのか(江戸時代においては女性は若くして嫁ぐため、女性の職人は珍しい)、その経緯と苦悩が丹念に描かれている。また、上絵師を目指す傍ら、ひょんなことから始めた似面絵(似顔絵)が、様々な依頼解決の手掛かりになるというストーリーも見逃せない。上絵師として成長していく姿と似面絵描きとして活躍する姿の複線構成になっているので、どちらに比重を置いて読むかで、面白さが変わってくるように思う。
 依頼解決なのでミステリー要素が強いのかと思ったが特に複雑な要素はなく、どちらかというと人情色がかなり濃く出ており江戸町人の人情と生活感が存分に味わえる作品という印象を持った。
 「時代物はちょっと苦手だな」と思っている人でも、すんなり読めて楽しめる作品だと思う。

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2020年02月09日

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読みやすくて一気に読めた。律が副業で描く似面絵が事件を解決に導く……というあらすじだけど、幼馴染の涼太にも特技があって、涼太もけっこう活躍してくれる。脇役もみんな良いキャラだ。二人の恋は切ないというかじれったいというか。今のところ律は、寒さに耐える残雪の「落ちぬ椿」だけど、この先はまた違う絵を描くようになるんだろうか。「落ちぬ椿」でも「絵師の恋」でも、脇役の類の台詞がすごくいい。

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2018年08月11日

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知野みさき 著「落ちぬ椿」、上絵師 律の似面絵(にづらえ)帖シリーズ№1、2016.7発行です。母は辻斬りに殺され、父も不審な死に方をし、9歳の弟慶太郎と暮らしている律21歳、上絵師として修業中、上手な似面絵が功を奏して事件などの解決に。律の幼馴染みで、今は茶屋「青陽堂」の若旦那である涼太22歳の思いは律一筋。涼太の妹、香21歳は律と大の仲良し、相生小町と呼ばれ銀座の薬種問屋に嫁ぎ、兄涼太と律の気持ちを応援。律と涼太、お互いを思いつつ、身分の違いを越えられるのか、どうなのか、これからの進展が気になります!

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2018年05月25日

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「恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ」
とのことなので、続きが今後出てくるのだとは思いますが、
終わり方が私個人としてはちょっともう少しスッキリ終わらせてくれた方がよかったなーという感じ。
ただ、話は読みやすく律がこれからどう色んな気持ちを受け入れるなり、見切りをつけていけるのか気になるので、続きはきっと読むだろうなー。次に期待で☆4。

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2016年09月18日

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辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は幼い弟と、父の後を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指している。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似顔絵に私が書いた方がましと口走り・・・
副業として似顔絵を描くことになり、様々な事件を解決していく。

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2023年06月26日

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202202/1~7巻まとめて。先に読んだ「神田職人えにし譚(しろとましろ)シリーズ」が面白かったので、こちらも購入。弟がいる女性職人が主人公ってことで、似たようなところも多いけど、こっちもなかなか面白かった。

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2022年03月04日

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亡き父の跡を継いで着物の絵付けをする上絵師となった律。だが、女であり、実績もない律には着物の上絵の仕事はなく、巾着や風呂敷などの小物の仕事を細々としていた。とあるきっかけから律は頼まれて似面絵(似顔絵)を描くことになり、それから副業として始めたその似面絵師の仕事から様々な事件に関わることになる。
馴染との身分違いの恋もからんで話は面白くなる。上絵師として一人前になりたいと思う律を応援したいと思いつつ、涼太と結ばれるのか、見合い相手の基二郎もいいじゃないかとも思えるし。続きが楽しみ。

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2018年02月25日

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シリーズ第一弾
母を辻斬りに殺され、父も疑問の残る事故死
幼い弟を育て、父の後を継ぐ律、彼女を助ける商家の跡取りとその妹、手習いの師匠、同心たちの手助けで真相に
似面絵で生計を立てながら?

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2017年11月15日

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内容(「BOOK」データベースより)

辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は、幼い弟のためにも、父の跡を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指していた。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似面絵に「私が描く方がまし」と口走り…。副業として請け始めた似面絵が、様々な事件を解決へと導いてゆく!恋に仕事に一途な女職人の活躍を描く新シリーズ。

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2017年07月05日

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