【感想・ネタバレ】ノベライズ この世界の片隅にのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

すずさんの、微笑ましいのんびりした生活が戦争によってあっという間に変わっていく。
お使いに行ったら妙な人攫いに遭い、そこで運命の男の子に出会う。
子供だけで浅瀬を歩いて親戚の家に遊びに行ったら、不思議な座敷わらしに出会う。
お兄さんを海難事故で亡くした幼馴染を気遣う。
急に来た嫁入りの話。
お義父さんもお義母さんも優しいけど、出戻りの意地悪なお義姉さんに虐められながら頑張るすずさん。
防空壕を作ったり、敵機が見えたあとに遅れてくる警報、「被害は極めて軽微」というラジオ放送など、戦争の中にも日常が見える。
そして、突然の晴美さんの死。
右手を失ったすずさんは、それでも一生懸命できる事をやる姿勢が凄い。
そして、8月6日。
笑顔で別れた家族は、お母さんは行方不明。お父さんは原爆症で亡くなり、妹さんも謎の目眩に…。
そんな中で、出会ったヨーコちゃん。お母さんと別れ、ずっと一人ぼっちだったのかと思うと、胸が締め付けられます。すずさんに会えて、本当に良かった…。
そして、このドラマ版は晴美さんが「ちむどんどん」の子役に、ヨーコちゃんが「舞いあがれ」の子役に登場していたのが凄く嬉しかった!

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2023年01月05日

ネタバレ 購入済み

命懸け

重く,ずしんときた。
原爆の話は,決して他人事ではない。
語り継がなくてはいけない。
幸せな日常が,戦争という残酷な悪魔によって,どんどん奪い取られていく過程に胸が締め付けられた。
命懸けで時代と戦い,最後まで人間を愛し抜く。
彼女はなぜ,そんなにも強くいられるのだろう。

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2020年07月02日

Posted by ブクログ

戦時中の人たちは本当に現代の私達とは比べものにならないくらい、タフだったと思う。

配給制の食料、竹槍の訓練、警報、防空壕、消火活動

それらが“日常”である日々は、どれだけのストレスを抱えて、神経を擦り減らして生活していかなければならないのだろう。

すずさんの、天然でぼんやりとした感じが大好きだったから、右手を失う事故があったあの日を境に、すずさんが変わってしまったのか悲しかった。

誰のせいでもないのに大切なものが失われて、奪われていく。明日は自分かもしれない。それでも今日を大切に大切に生きていこうとする人々の懸命な姿勢が丁寧に描かれた作品でした。

映画を先に見ましたが、細かな描写や聞き取れなかった方言の部分の補填用にノベライズ版も読んでみました。映画の中の風景がそのまま文章に落とし込まれたような感じで、非常に読みやすかったです。

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2019年06月03日

Posted by ブクログ

映画がまだあまり評判になっていない時に観て
圧倒された
こうの史代さん、大好き
コミックも読みたかったのだけれど、リンさんのことが映画ではカットされていると聞いて読んだ
やはりよかった
すごい
この映画はすごいよね
もう一度観てみたい

≪ 大切なもの 失くして生きる 片隅で ≫

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2017年03月25日

Posted by ブクログ

広島。戦争の影響で食べるものが無かったり、家族が亡くなったり、そんな厳しい状況の中にも日常があり、炊事洗濯もするし、笑いだってある。
ぼーっとしてるうちに周作の嫁になったすずの、かわいらしさ、悲しみ、強さ。淡々と描写されるだけに胸にくるものが。
よく笑う子だった晴美のために「この先ずっと、うちは笑顔の容れもんなんです」というすず。
リンさんの存在が辛く、苦しい。
戦争だめ。

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2017年02月11日

Posted by ブクログ

映画を見て、あまりに圧倒され、心を動かされたのです。あのホワッとした絵の中に、今まで見たどんなドキュメンタリーよりも空襲を目のあたりにし、あの頃の日本で暮らした人々そのままを描いていました。
映画ではすずたちの心の動きの何もかもを明確に言葉で表現される訳ではないから、自分で読み取るものがすべてです。どうしても知りたくて原作を買い求めました。
そして、映画はどうしても端折りますからね。

読んでみて、この本の中にはわたしが映画で感じることが出来なかったもう一つ大事なテーマがありました。
それには気づけなかった。
そういえば、あの数秒のシーンにその情報を盛り込んだり、結果のシーンだけで中身を含めようとしていたりしていたのか、と思い返します。
そしていろいろ見落としてる。

もう一度、映画を観たいなあ。

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2017年01月08日

Posted by ブクログ

映画のノベライズ。映画を観ていないので比較はできませんが、良い作品と思います。戦争モノは、読むたびに新たに知ることが多くて、自分の知らない当時の人々の生活を知ることになり勉強にもなりました。時間が出来れば、映画のほうも観てみたいと思わせてくれる作品でした。

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2016年12月25日

Posted by ブクログ

たとえ戦時中であっても、たとえ愛する人を亡くしても、人は日常を生きていかなければならない。一人の女性の平凡な物語にこれほどハラハラしたのも初めて。電車の中とかで読むとヤバイです。涙腺崩壊します。

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2016年11月11日

Posted by ブクログ

僕は元来読み飛ばす癖があるのか、深読みが出来ないのか。ダメですね。
この小説を読みコミック(それにアニメ)で読み取れなかった部分が補完されて満足しました。

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2020年07月24日

Posted by ブクログ

連綿と続いていく生活

朝と夜をなぞるだけの毎日で、ただただ消化していく時間。
学校や仕事で家を出て、終われば帰ってくる。そんな繰り返し続いていく毎日が詰まらないものと思っていた。

でも、そんなことはないんだと思わされる。

理不尽に大切なものを奪われたりしたことがないからか、当たり前に過ぎていく毎日を、当たり前に感じてしまってる。
それがダメだとか、昔を忘れないとかではないけど、昔は良かったではないけど、もっと大切に生きていきたい。

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2019年06月05日

Posted by ブクログ

映画を観て,色々考えさせられたので,もうちょっと詳しい背景を知りたいと思い,まずは小説版を読んでみました。

映画ではカットされていた,周作さんとリンさんのエピソードも述べられていました。
このエピソードはあった方が,作品としても深みが増すと思います。

実は心に残るセリフもあり,映画を一度観ただけでは流してしまっていたなあと少し反省。

声高にテーマを主張していないのに,心に訴えかけてくる素晴らしい作品です。
一度訪れたことのある呉の街を,また訪れたくなりました。
次は原作である漫画を読んでみます。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

「この世界の片隅に」の映画を見に行って、すごくよかったのですがよくわからなかったところがあったので、ノベライズを読みました。
映画で私がわからなかった所は、あの時代に、口元にほくろがあるくらいの情報でどうしてすずを探せたのか、映画冒頭に出てくる大柄な妖怪みたいなものは人さらいなのか?そして妖怪なのか人間なのか・・・
ノベライズを読んでもわからなかったけれど、すずの世界に引き込まれました。
嫁ぎ先で義理の姉に辛い思いをさせられ、さらに絵をかくのが好きだったのに利き手の右手を失い、絶望を味わっても自暴自棄にならずに、どこかのほほんとしたすずに憧れます。

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2017年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

基本的には映画ベースなのですが、
この小説の良いところは、リンさんとのからみや、周作さんとリンさんのなれそめにも触れられているところです。いや、映画のリンさん比率の少なさに悲しがっていた身としては嬉しい限りです。
やっぱりこれでも泣けてしまうし。
知多さん、おじさんもなのか、ということもわかりましたし。

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2016年11月29日

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