感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年05月15日
キャサリン・ダンスシリーズの第三作。
前作の最後で交錯していたキャサリンの恋愛模様が気になっていたので、
冒頭で二人のうち片方とつきあいはじめているのがわかって、一安心。
と思いきや、不穏な方向へ。
でも、いわゆるコージーミステリーではないので、
あまり恋愛関係を絡ませてほしくない。
事件の方は...続きを読む、休暇で会いに行ったカントリーシンガーへのストーカーからはじまる。
他人のシマでの捜査は、キネシクスのエキスパートをもってしても、
なかなか思うように進まない。
(下巻へ)
Posted by ブクログ 2018年01月13日
◆作者の深い知見が邪魔をすることもある?
売れっ子女性カントリーシンガーに、影のようにつきまとうストーカー。そして彼女のヒットソングの詩に沿って殺人事件が起きる・・・・
面白い。上下合計600ページを超える分厚さなのだが、一気にすいすい読めてしまう。
が、この作品は弱点があるだろうな、と思う。...続きを読む作者であるディーバが「評論家」とも呼べるレベルの音楽好きということだ。自分がなまじ音楽が好きで、知識・知見が広く深いがゆえに「語って」しまうのだ。話の筋とはちょっと違うところに、深い音楽への造詣が語られてしまい、どうしても緊迫感が削がれるきらいがある。
ディーバは音楽が好きで好きでたまらない。自分の(音楽への)思いを語りたくて仕方が無い。それが、時として顔を出し、冗長化してしまうんだな。
そして、今回の探偵役はキャサリンダンス。
ディーバのミステリーの主役・探偵役は、
・リンカーンライム+アメリアサックス
・キャサリンダンス
この二種類に分かれる。
前者は髪の毛一本、砂粒一粒から犯人へアプローチしようという「証拠アプローチ」。
後者は人間の態度やしぐさから、本当の心の奥底の気持ちを表に出す「心理アプローチ」。
本作は、ライム・サックスもわき役として登場はするけれども、主役はキャサリンダンス。ということで、「心理」がベースとなり、人と人とのコミュニケーションのあやが、結構重要な要素になる。客観的な証拠ではなく、人の気持ちや心がベースになるということ。そこでの、音楽への熱い造詣は私の気持ちを脇道に誘ってしまう感があるのだ。
ドキドキ・ハラハラしながら、「次は・・?次は・・・?」と、ページを繰るテンポが鈍る・・・という感覚かな。
話自体は、流石のディーバ。
今回も二転三転するジェットコースターストーリーに、脳みそが快く揺さぶられた。やっぱりディーバは面白い!
Posted by ブクログ 2017年02月18日
キャサリン・ダンスシリーズ。
人気歌手に付きまとうストーカー。そして殺人事件がおこる。
歌手ケイリーの友人としてそこにいて、捜査に加わることになったダンス。
なんか、警察社会って閉塞しているよね、って思うのはまぁ、お決まりのパターンなんでしょうね。
話は、二転三転していき…...続きを読む。
ただでさえ、転がっていっているのに登場人物の過去とか思惑とかが、交錯するので完全に五里霧中。
ま、これがディーヴァーの醍醐味なんだけど。
ケイリーの歌というか歌詞が重要なアイテムになるのだけど、ディーヴァーが書いてるそうな。
すごいな。
ついでに、ライムも出てきて…。
まるでオールスターゲームのようでした。
面白かった。
Posted by ブクログ 2022年06月30日
ダンスの友人のカントリー歌手のコンサートに出向く。ストーカーの存在により不気味な背景を維持しつつ、連続殺人が発生する展開。ライムと異なり、物証から迫るのではなく緻密に事実から推測するのがライムシリーズと差別化がなされていて面白い。かなり複雑な人間関係な印象。
Posted by ブクログ 2019年07月01日
キャサリン・ダンスシリーズ#3。
ダンス捜査官の友人であるカントリー・シンガーにつきまとうストーカーの影。犯人は、彼女の歌の歌詞に沿って、次々に彼女の周りの人間を殺していく。ストーカーの素性はわかっているが、相手はなかなか尻尾を出さない。ダンスのキネシクス(相手を読むスキル)と利口な犯人との渡り合...続きを読むいの行く末は・・・という話。
途中からリンカーン・ライム物になっててワロタ。
読みどころはやはり、そのスキルを使った自白誘導の醍醐味。