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童話をモチーフに、違った視点で解釈されるこのシリーズが好きで、待ちに待った続編。
月子の編集者としての成長も垣間見たり、夢センセへの想いにも変化があったり...。
作中に出てくる作品『彼女』。
いつも月子の目線で読んでしまうので、一度は気づきたいなあと思う。
屁理屈ばかりなのに、一理ある大人の男性という感じが夢センセにはあって、最後は本当に胸キュンでした。
夢センセと月子の今後の関係も気になるところなので、これからもシリーズとして続けてもらいたいです。
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続きもあるかなぁ?
前回に続き童話の解釈が好きです。あれがいちばんの魅力。
聡がどうしてもとってつけたようなキャラで好きになれませんでした。スパイスにもならない。
でも、カエルの王子様の話はなかなか残酷な結末でしたね。よくトラウマにならなかった月子。
ラプンツェルの大御所歌手にはかなりスパイス効いてて悪い人だけどなかなか切ないお話でした。
続き、期待してます!
2017.3.12
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やったね続編。
今回も童話の解体が面白い。
そしてセンセと月子ちゃんが…いい。
前作読んでから結構経ってたから覚えてるかなーとか思ったりもしましたが、ばっちりでした。
前作読んでない人も童話の内容覚えてない人も楽しめるのではないかなー。
それにしても森さんの本は不思議なくらいグングン読めてしまう。
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作家が語る童話の解釈が好き。特にカエルの王様は驚いた。王女様に投げつけられる解釈に納得させられてしまう。作中作は今回も恋愛小説と見せかけて実は…という偽っぷり。続ではなく俗なのもいい!
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童話の解釈が面白い。盲点を突かれるというか、よくもまぁこんなことが思い付くなと感心。特に「かえるの王様」の解釈とそれを含めたオチは何ともやりきれない気持ちにさせてくれる。
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シリーズ二作目。相変わらずの偽恋愛小説と偽恋愛論……ロマンス懐疑派の私としては、陳腐な恋愛小説よりはこっちの方が何倍も楽しいなあ(笑)。お伽話に秘められた恋愛論も面白くって。そうか、「かえるの王さま」は私も納得いかないと昔から不思議だったのですが。やっと謎が解けた気がしました。とてもすっきり。
月子と夢宮との恋愛?話はまあ恋愛小説と言えなくもないのだけれど。ちょっとひねくれてていい感じに楽しめます。さらなる人物の登場でいったいどうなっちゃうのかどきどきでしたが。そうかあ、そう来るかあ、という印象。作中の小説にも騙されてしまいました。ほんっとひねくれてるなあ。夢宮先生の小説、ファンになっちゃいそうだわ。
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幼馴染とお見合いしてプロポーズされた月子。他の人を思いながら思わずプロポーズを承諾したような返事をして、訂正しようとしながらなかなか言い出せない、てなんなんでしょ?結局相手から指摘されてようやく・・・、てイライラする。 今回もおとぎ話を夢宮先生が新解釈。その部分は面白かったんですが、夢宮先生がなぜ月子を好きなのかわからん。ハッピーエンドだけど納得いかない。涙子はストーカーされてばっかり。なぜそんなろくでもない男にばかり好かれるのか、不幸すぎる。
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『偽恋愛小説家』続編。
「白雪姫」や「かえるの王さま」などよく知られたおとぎ話を解体しながら、夢センセと月子が事件を解決していくこのシリーズ。おとぎ話にこんな切り口があるんだという新しい発見と、おとぎ話に絡めて現実の事件を解決するミステリ要素、そして主人公二人の恋の行方。一冊で三度美味しい感じ。
黒猫シリーズの美学講義よりもとっつきやすくて読みやすい。今回、ラプンツェルとくるみ割り人形は、元のストーリーを知らなかったけど、十分楽しめた。このままシリーズ化してほしいな。
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夢センセによる独自解釈が、童話を穢すとか貶めるとか言われても全くもって理解出来なくて、むしろぼやぼやしたある意味取るに足らないとも言える曖昧なものを、しゅんっとした価値あるきれいさに生まれ変わらせてくれるように感じてしまって
でもなんか、性格が悪い的なことをことごとく言われているので、わたしも大概らしい。。
とりあえず夢センセ本人も美しいつもりで言っているらしいので、だよねー!となった。
感覚を共有出来る訳がない、食い違わせずに共同体験として括ろうとすれば当たり障りない感想に終始せねばならない、細かい分析まで始めたら結果的に相手の底の浅さが透けて別れ話に発展しかねない、とかいう考え方も、最大級にうあー!となった。
なんて明確な言葉……。凄くしっくり来る……。
(「底の浅さ」とされちゃうといかにも性格が悪い……)
でも夢センセ、月子のことは「別れ話に発展」しないんだ。ふふ。
涙子のことだけじゃなく咄嗟に基本姿勢として受け取ってしまった「簡単に嫌いになることなんかできない」発言は、ちょっと結構意外だった。
でも納得もする。何だかんだ人間嫌いじゃない感じ。
優しいとか優れた人間性とか言われても、聡は、自分に都合の良い欺瞞を感じてしまってだめだったなあ……。
……性格が悪いからかなあ。
でもなんかすごい警戒させるし。。こわいって、裏あるって、というオーラがすごい。
一巻があんなだったし、電話の声の時点でそれにはあっさりと気付いたけれど、涙子の扱いが中々にえげつなかった。
気付く前は、かなあ……、いくらなんでもイケメン無罪にも限界があるぜ?と思うちょっとしたきもちのわるさがちらほらとあって、あああ……となった。
自分と周囲をモデルにして、平然と相手目線含む(偽)恋愛小説を書いちゃう時点で、ある程度はお察しなんだけど、
それを利用した月子関連の駆け引きはふつうに見守れるんだけど、可愛くもあるんだけど、
まあその短所が、人間味だとは思う。しかたない。(なんだかんだ良い意味で)
月子が夢センセの作品を見当外れに受け取って、それを彼に当たり前のように「わかりにくい」「信じられないくらい丁寧に書かないと最近の読者は」などと言えるのは、何というかちょっと不思議だ。
とても自分基準。ある程度読書量があるからこその自信……?いや今回は、現実と合わせて結構、たぶん、わかりやすかったぞ……?自分事だとやっぱり難しいのかなあ。
夢センセはわかって欲しい、でもわかって欲しくない、みたいなわざとさでやっていそうだし(恐らく)良いんだけどもっ。
全く面倒くさい男である。……ちょっと褒めてる。
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前回の続き。今回も似たようなテンポで話が進むので読みやすい。何度もこんな解釈があるのかぁと思ってしまう。
最後は収まるところにおさまった感じになって一安心。
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偽恋愛小説家の続編。
前作同様に童話の異なる面を曝け出させる。白雪姫、ラプンチェル、カエルとお姫様、くるみ割り人形。今回はそこに夢センセと月子の恋愛が絡む。前作のように盗作疑惑が絡んだミステリ仕立ての方が好みだった。最後のオチも少し無理がある。童話の解釈などは面白いので読み応えはある。
Posted by ブクログ
夢センセの書いた小説の違和感はそれだったのか!とすっきり。相変わらずひねくれたおとぎ話の解釈をするけれど、その方が納得できるんですよね、不思議。夢センセが割と嫉妬丸出しで面白かった。月子も嫌いではないけれど、もっと早い段階で決断していれば死人は出なかったのではないだろうか。