【感想・ネタバレ】ねむりめ姫 1巻のレビュー

宇仁田ゆみ

[ブクログ · ★★★★☆]

ある日眠りの精霊を目視できるようになった主人公、茨木夜寝子。
なぜそうなったかというと
彼女自身が眠りの精霊ふさわしい素質を持っているからであり
家族や友人関係がそこそこ希薄な夜寝子が
人間として生きるか、それとも精霊になるかの狭間で揺れ動く心を見守る作品。

物語は高校2年生から大学1年生までの間が描かれるので
その間に夜寝子がどちらの人生を選択するか、この心の葛藤が面白い。

家庭や友達の繋がりがそこまで深くない夜寝子が
作中3年間の生活で絆の重要性に気付いたり
一方で眠りの精霊の素質が抜群な己の適正と正面から向き合い
人であらざる者になるかどうかの選択の過程が
基本的にはドライながらも
表情豊かで「かなり」したたかな夜寝子の性格と相まって
短い作品ながらもグイグイ世界に引き込まれます。

まあ・・・なんだかんだ言ったところで、この作品の一番の魅力は
現在では希少な、黒髪ロング前髪ぱっつんJKが一番なのではないでしょうか？
実際にそんな子が寝かし付けに来てごらんなさいよ、寝られないよね。

[ブクログ · ★★★★☆]

おそらく作者の漫画初めてなのですが、書店にておまけのペーパーの、しれーっとしたスレンダーなセーラー服が良かったので購入。

冷めた少女と眠りの妖精のやりとりがかわいかったです。
セーラー服やら服やらかわいくって。