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短編で読むのが楽。その割には各登場人物の背景が深く明かされていくので読み応え満点。「第狸奴の殖」面白くて二度読み直した。最後の毛の話が現代バージョン?になっており、何やら不穏な終わり方をしているところが引っかかった。オチに爽快感があるばかりが小説ではないけれど。
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直前の巻までに至る、&+1編の複線的な短編集。
著者自身が"あとがき"に書いている通り、"せっかく思い付いたサブストーリーとか設定とか、本編に書くとわき道に入り過ぎてしまうので書けないけど、捨ててしまうのは勿体ない!" 集。
面白い。下手をすると本編より面白かったりする。
登場人物の、本編では細かくは描かれない掘り下げもあって楽しめる。
最後の1編だけが、未だ本編では描かれていない遥か未来を舞台にしている。
ひたすら本編だけを読み進むよりも、やっぱり本作もちゃんと読んでおいた方が、先を楽しめると思いますー!
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このところ続く長編、大冒険路線から、一転して、スピンオフ小品集。
それぞれ独立した短編。
この本からシリーズを読み始めてもいいのではないか、とも思う。
自分のミニチュアを駒とする双六遊びや、船乗りたちを船ごととじこめ、「守ろう」とする島など、意味深な話がたくさん登場する。
第狸奴にも「春」がやってくるというのには、びっくり。
全体としては、王弁君の成長への渇望を感じたけれど、ちょっと大げさか?
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短編集。
僕僕先生に関しては実は長編よりも短編の方が面白いと個人的には思っている。
6つのお話が入っているけど、これまで出てきたキャラクター達のこぼれ話的なお話が多かった。
個人的には雷少年達の話が好き。
少年はいつの間にか成長するものなんだよね。
それに比べて王弁くんは成長したのかなあ?(笑)
あと第狸奴の生態が詳しくわかってチョットびっくりだよ。
彼(彼女?)も大人の階段登って成長したしね。
それにひきかえ王弁くんは……以下省略。
ラストの話がいきなり舞台が現代でチョット趣が異なるんだけど、つまりは王弁くんは少しはヘタレから進歩したけど、まだまだだってことでいいのかな?(笑)
うん、未来でがんばれ。
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三作目から六作目まで。長編の合間に起きた、小さな出来事(致命的な場面もいくつかありますが)を中心にかたられた短編集です。
僕僕先生よりは、これまで登場したサブキャラクターが話の中心。前作までを楽しめた人ならば、見知った人物が活躍する新たなエピソードにニヤニヤしてしまいそうです。
個人的には天気の子、ならぬ、雷の子になったトウケンが活躍する『雷のお届けもの』が好みです。
恋愛パートも好みですが、友情を語る話も悪くないんですよ。一読の価値ありです。
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最後のお話は、王弁くんの性格を表しているんだけど、切ない気持ちになった。
でも、できた時もあったのにってことは、ずっと一緒にいるってことなんだね。
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短編集。僕僕先生と王弁が登場しないものも二篇。
最後は「福毛」。なんと舞台と登場人物は。
主人公は、まったく何が起こっているのか判っていない。伏線の回収という言い方は好きではないが、このままじゃ可哀想すぎるし、読んでる当方も疑問だらけだ。
時空を超えて僕僕と王弁の旅は完結していないということなのか。何処までが夢だったのか。いつかちゃんと教えて欲しい。