【感想・ネタバレ】さがしもののレビュー

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Posted by ブクログ

短編集で、そのどれもが秀作だった。すべて本にまつわる出来事だが、それぞれ本の楽しみ方、読書の大切を再認識させてくれる。何年かたったらもう一度読みたい。

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2024年01月01日

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初めて読んだら面白かった。エッセイなのか小説なのかわからないけれど。もっと色々読んでみたい作家さんだと思いました。

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2024年06月07日

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ネタバレ

再読。
やはり読書はいいなと思える短編集。

かわっているには本ではなくて、私自身。
私の中身が少しずつ増えたり減ったり形を変えたりするたびに、向き合うこの本はがらりと意味をかえるのである。(旅する本)

出来事より考えのほうがこわい。それで、できるだけ考えないようにする。目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。そうすると、いつの間にか出来事は終わり、去って、記憶の底に沈殿している。(さがしもの)


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高校生の時に読んだ夏目漱石の「こころ」を、40代で読んで衝撃を受けた。いかに自分が未熟でただ文字を読んだだけであったのか..

本は全く変わっていないのに…

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2024年06月03日

Posted by ブクログ

読書っていいなぁ。ページをめくれば、すぐに別の世界へ連れて行ってくれる。そんな角田光代さんの思いに共感し、さらに本を読みたくなった。本を読んでいる間、私は自由だなぁ。とても幸せな時間をありがとうございました。

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2024年04月29日

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とっても良かった…。本にまつわる短編集。わたしにとっても、この本が、次に読むまでの自分の変化を感じられる鏡になってくれそうだと思う。何年かに一度読み返したい本。

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2024年03月09日

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前読もうとした時はなかなか進まなかったのに今回はサクサク読めた。この短編集にも自分の成長や心の状態によって同じ本でも感じ方が変わるというお話があったが、わたしはそれをこの本自体に感じた。この短編集を通して感じたゆったりとした雰囲気が今のわたしにはちょうどよかったのかもしれない。

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2024年03月03日

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角田光代さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。
九つの作品からなる短編集ですが、読書好きの人にはたまらない魅力を持っていると断言します。
(私は完全に魅了されました)
その大きな要因として、どの作品も「本」が主人公と言っても過言ではない内容になっていることが挙げられるでしょう。
また、九つの作品を読み終えた最後に収録されている「あとがきエッセイ 交際履歴」も秀抜で、本書の内容と共に、角田さんの作家としての矜持と、読書好きの人ならば何度か経験したことのある(なくとも共感できる)ことが書かれていることも、本書の満足度を向上させています。
自分が読みたいと思う作家さんに出逢えた時が、読書の喜びの一つと言えますね。

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2024年02月10日

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単行本の原題「この本が、世界に存在することに」というタイトルがとてもぴったりで深く頷いた。最後のあとがきエッセイや解説まで含めて、余すところなく本との思い出がひしひしと伝わってくる。この世界の人の数と本の数を掛け算すれば、たくさんの物語があるのだろう。読み終わった後、自分の本棚から1冊抜き出してみたいと思った。そこにはどんな物語があるのだろうと思うとわくわくせずにはいられなくなった。

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2023年10月11日

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〈本〉をテーマにした短編集

以前、NHKのEテレ番組で個人の本棚を紹介する番組に角田光代さんが出演されていた。自宅の広々した本棚を公開し、その前に座ってお話しされていた中で、以前別れた彼の本と自分の本を分けるのが大変だったと。
今の彼と生活し始める時にそれぞれの本を分けて並べようと提案し、なぜ?と言われたと言うお話をされていた。

4編目の〈彼と私の本棚〉の中に、一緒に暮らしていた人と別れ、本棚の本を分けている場面があり、あのテレビでのお話を思い出した。

5編目の〈不幸の種〉は若い頃出会った本が理解出来ず、面白くないと思っていたら、歳を重ねる事で違った読み方が出来たり理解できるようになった。
それは、自分が成長し続けているということか。

どちらかと言えば、私は長編物が好きだけど、
短編 イイなぁー、今更思った。

著者あとがきエッセイ より

本の一番のおもしろさというのは、その作品世界に入る、それに尽きる、と私は思っている。一回本の世界に引っ張り込まれる興奮を感じてしまった人間は、一生本を読み続けると思う。…〈中略〉
世の中には私の五百倍 一千倍の本を読んでいる人がいて、そういう人に追いつこうとしても無駄である。そんな追いかけっこをするくらいなら、知識なんか無くたっていい。私を呼ぶ本を一冊づつ読んでいった方がいい。
そう、本は人を呼ぶのだ。

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2023年10月02日

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貯金をするぞ〜と毎月数万円の積立となるとなかなか気構えが必要になって始めるのに躊躇するけど、これが500円玉貯金なら手軽に始められる。
角田さんのお話ってまさにこの「500円玉貯金」のような感じがします。
手軽に読み始められて、気がつくとそこそこのお金が貯まってる。
軽めの「うんうん!そうそう!」があとになってドンとくる。
また近いうちに500円を貯めようと思います。

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2023年09月13日

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流れで読み直す。所々で出てくる彼氏に本をプレゼントとか二階のバス無しアパートとか本当の自分の事なのかな、旅先で自分が手放した売ったらダメな文庫本に出会うのはよかったし、最後にまた手放すとか男気でした。死ぬのが怖いのではなくて死ぬ事を想像するのが怖いってなんか入り込みました。

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2023年08月21日

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ちょっとした感情がありありと手にとるようにわかる表現をされていて、少しだけ独特の雰囲気があって癖になる。「手紙」が特にお気に入り。

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2024年03月24日

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本って読むたびに思うことはかわるし、
人と巡り会うきっかけになるし、
知らない世界に行けたり新しい考え方を得たりできる。
いいものだなと改めて感じさせてくれた一冊。
「手紙」が特に好きだった。
自分の境遇に似た人を客観的に見ると、自分のことも俯瞰的にみれて、ほっと気持ちが落ち着くことってあるよね、と思う。

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2024年06月07日

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いつだってそうさ、できごとり、考えの方が何倍もこわいんだ p183
核心ついてる!と思った文章
何か起こった時よりも、こうなったらどうしようって考えてる時間のほうが怖いし不安
本の巡り合わせ、魅力に気づいた もっともっと本が好きになったし、沢山読みたい

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2024年06月04日

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子供の課題図書で購入、読んでみたら以前読んだ本だった。本を介して登場人物の想いが語られる形式。面白いと思うのだが、子供には全く面白さが感じられなかったとのこと。外的な動きがある物語でないと楽しめない人なのであれば少し残念だと思って心配になった。

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2024年05月30日

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著者も言っているように、「ひどく偏った短編ばかり」だったけれど、読み終わって2ヶ月以上経った今も1つ1つの物語の情景が自分の中に色濃く残っている。
読み終えた直後だったらもしかして、☆4よりの☆3だったかもだけど、なぜか不思議とまた読みたくなった。
また、登場するフレーズが自分を支えてくれる一つとして心に残っていたりもする。それだけでこの本を読んでよかったなと思える。
なので、☆4にしてみた。
特に本書のタイトルにもなっている「さがしもの」が自分は好きだった。

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2024年03月11日

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本をテーマにした短編集。プレゼントする本、古本屋に売った本、見つからない本、何故か手元にある本。ホント生活の様々な出会いや関わりの面白さを感じた。

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2024年01月28日

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いろんな本を読むことも大事だけれど、そのとき自分が呼ばれた本を読むことの方がずっと大事かもしれないと気付かされた。

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2023年12月03日

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読後、本とわたしの大切な時間を色々と思い返して、幸せの反芻をしました。
本を読んでいる時間は別の世界にいる感覚、長編やシリーズものだと登場人物達との別れが悲しくて堪らなくなること、若草物語とナインチンゲールの伝記の2冊を同時に買ってもらってどちらから読もうか真剣に悩んだ小さい頃の記憶。
角田光代さんの本は視線が温かくて、大好き。文庫のカバーに、角田光代さんと堀江敏幸さんお二人共著が載っていて、大好きなお二人!次に読みたい本も見つけました。

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2023年11月23日

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新潮文庫の100冊と帯の「読書の魅力」読んで
即決で手に取った1冊。

本好きとしては頷けたり共感できることばかりで
読みながら改めて本の魅力を再確認しました。

読書をしなくても別に困らない。

読書をしないからって人生が終わるわけじゃない。

でも
読書をするから得られることは沢山ある。

小6の春に転校して様々な現実に
この世の終わりのように感じていた私に
いくつもの贈り物をくれた。

話せる友達がいなくて孤独で朝が来ることが怖かった。
でも学校を休むと二度と行けなくなるような気がして、
学校を休むという選択はできなかった。

そんな時に読書に出合った。

読書をしている間は現実から離れて
本の中の世界を自由に旅することができた。

絶望していた私に読書という逃げ場所ができた。

そして
世界は広くて知らないことで溢れてるよ、
辛かった逃げてもいいからとにかく生きなさい、
もっと視野を広げて世界を見なさい、
と沢山のことを教えてくれた。

それから月日が流れた今の私はとても幸せです。

あの辛かった日々があったから
絶望や孤独を知ることができたし
人の痛みを理解し手を差し伸べられるぐらい強くなれた。
どんな辛いことがあって永遠には続かないと
あらしが去るまで耐えられるようになった。

私には本があったから
読書に出合うことができたから
今生きていられると思います。

それくらい本は
私にとって無くてはならない存在です。

もちろん本以外にも
私を救ってくれた存在はあるけど
本は最初に救ってくれた大切な存在です。

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2023年11月05日

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本というものをテーマに、主人公それぞれの本とのつきあいかたを描いた短編集。「さがしもの」と「ミツザワ書店」が好きだなぁ。ミツザワ書店の店主であるおはあちゃんは、退屈な町で生まれ、東京へも外国へも行ったことがない。いつも本ばかり読んでると、孫から本のどこがおもしろいの、と聞かれ、「開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」とこたえる。私も、また違う世界をみるため、新たな本を開こう。

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

本、書店、古本屋などについての短編9篇。
どれも何となく思い当たる節がある。
あぁ、本ってそうだ。と思わせる。
古本屋も最近はちょっとオシャレになって、人のメモがあるような本はなかなかお目に掛からなくなったけど、そういうの見るのも結構好きだった。
本を読んでも読まなくても、生きて暮らしていることには変わりないけど、読んだ後の生活は少し色づいているような気がする。

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2023年08月31日

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とある山小屋で読書をしていた素敵な女性が読んでいた本(何を読んでいるのか聞きました)
あまりにも佇まいが素敵すぎて。
その女性の世界観を知りたくて近くの書店に走りその日のうちに読み終わってしまいました。
わ〜好き!!またあの女性に会えますように!!

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

最近、角田光代さんの本にハマっていて、古本屋で手に取った小説。そしてこの本もまた、古本屋が何度も登場する物語だ。

本を通して、過去を思い出したり、偶然の必然、みたいな出来事が繰り返されたり。最近、好きな人とお互いに同じ本きっかけで、麻雀に興味を持ったということを知ったり、わたしの一番好きな本を、彼の母親が唯一彼に薦めてくれた本だと知ったりした。偶然のような出来事なんだけど、なんだか嬉しくて2人でたくさん笑ったのを思い出す。

本は素敵だ。本を通して、相手を知って、もっと好きになる。私の大好きな本を、私の大切な人たちにシェアしたいし、時には私の好きな古本屋へ持っていって、そこに通うまだ会ったことのない誰かが手に取って、何か感動してくれたらいいなとも思う。
 

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

短編集なので一気に読めたし読みやすかった。
本と恋愛に関連したストーリー。最後の初バレンタインはなんだかあまずっぱくて好きだったかも。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

「本」をテーマにした短編小説。
登場人物たちが、日常の何気ない生活の愛しさの愛しさをくれる一冊だった。この本を読んだ後に、自分にとっての特別な一冊は何だろう、その本とどんな経験をともにしただろうと過去に想いを馳せた。
ただ単純に本に身を任せ、気の向くままに読むことを楽しむ読書をしようと思えた。読書の魅力を改めて感じることができた。

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2024年01月23日

Posted by ブクログ


出会いと別れの中にある本の短編集
全部で九つの物語があったけど好きなのは『ミツザワ書店』『さがしもの』かな
この二つは家族との別れや書店主との別れの中にある一冊の本の話
他の男女の恋愛に関しての物語は興味なかった
読み手の読む時期によって印象か変わる本なんだろうな
10年後読むとどう感じるのだろう

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2023年12月01日

Posted by ブクログ

角田さんの本ははじめて。
本が持つパワー、
一冊の本を繰り返し読むことの良さをしれたなぁ。
一瞬で読んでしまった。

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2023年11月21日

Posted by ブクログ


本にまつわる短編集。

読書好きな人は共感できる場面が多いのではないだろうか。

一見、同じ本でも、読み手の心情や立場によっては特別な1冊になる。
色々な感情や思い出をのせられる。
値段以上の価値を持つ.
本とはそういうものである。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

本をテーマに描かれた短編小説

「人間は本を読むために生まれてきた動物だ」
解説でそう語られている。
乳幼児の段階で、母親が膝に抱いて本を開くと、ページを指でめくろうとするらしい。
まだ見ぬ世界を知ろうと、本能レベルで組み込まれていると。

不幸の種はその中でも、読むタイミングによって本の中身が変わるという話。
自分の成長やタイミングで、姿かたちを変えて寄り添う1冊になる。
そんな本の魅力が伝わるお話だった。

どの短編も、主人公と本との付き合い方が記されていて、次はどんな本を読もうかな。と思える。

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2023年10月22日

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