【感想・ネタバレ】酔狂市街戦のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『青鬼』
 格差社会の下層にいる男。ある日からまぶたの裏に青鬼がうつって消えない。現実から逃げ出すと、自分が鬼になっていた。

『カナリア』
 大学時代に芝居をはじめてから、ほとんど生活を変えることなく飲んでばかりいたら五十歳になっていた男。カナリアを飼うことに決め、購入に付き添ってくれたモンちゃんがその帰りに事故に遭う。

『酔狂市街戦』
 飲みすぎてちゃんと演奏の出来ないバンドのメンバーである3人の男たち。ツアーで訪れた京都の市街地で、いきなり市街戦を始める(幻想)。

『川っぺりらっぱ』
 サックス奏者の男。やっぱり酒好きで、前歯が一本ない(前歯がなかったらサックスは吹けないと思う)。サックス教室の生徒たちと家族と川辺でバーベキュー。

 西加奈子さんとのトークイベントで初めて知った作家さん(兼俳優)。肉眼で見た彼は「色気のあるダメ男」という印象で、生涯通じて誰かに媚びたことなんてなさそうな雰囲気が漂っていた(トークは終始彼のペースで進み、とにかく自由だった)。
 著書もそんな彼の印象に違わず、誰にも媚びてなくて、ストーリー性もなければ夢も希望もない。文字だけなら笑えるけど、現実にいたら冷たい視線を浴びせてしまいそうなダメ男ばかりを描いている。でも、誰にも迷惑かけてなくてむしろ善い人ゆえに割りを食ってばかりでちょっと辛くなった。がんばれ、中年。
 町田康さんに影響を受けているようだけど、やっぱり町田康の描くダメ男には敵わないかな〜と、個人的には感じてしまった。

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2016年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4編の短編集。「芥川賞5回落選作家!による、血まみれダメ男ブルース」と帯にあるとおり、たしかに主人公は血まみれのダメ男たちばかり。「川っぺりらっぱ」はいい感じで終わりそうだったんだけどな。やはり最後は血まみれ。

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2016年08月26日

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