【感想・ネタバレ】岬にて―乃南アサ短編傑作選―のレビュー

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ネタバレ

*かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。夫の子を産むと決めた女を尋ねる女。次々と夫が死ぬ魔性の女。彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写の名手による短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾*

これは…ホラー?ホラーなの?!
と言うくらい、怖い。出て来る女性陣が強者過ぎる…

どの作品も、バラエティ豊かに女の業をまざまざと見せ付けてくれます。
そして、一見淡々とした情景が、次の瞬間にくるりと変わる様が本当にお見事!

後味はよろしくないけど、それを超えた心理描写に感服です。時代背景が少々古いのと、少し丁寧過ぎる情景が冗長なのを除けば、本当にこれはまさしく傑作集。

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2022年04月18日

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14の短編が収録。しかし、すべてがミステリー作品ではない。ホッコリするものあり、旅ものあり、ゾッとするものあり、一編一編の雰囲気がガラッと変わり、ついつい次々と読み進んでしまう1冊。
長編とはまた違った魅力を感じる乃南アサ短編。

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2017年02月07日

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乃南アサ短編傑作選 第2弾

・岬にて 書き下ろし
・今夜も笑ってる
・ママは何でも知っている
・母の家出
・鈍色の春
・脱出
・泥眼
・春の香り
・花盗人
・微笑む女
・はびこる思い出
・湯飲み茶碗
・愛情弁当
・悪魔の羽根

女性の心理描写の短編が盛りだくさん。

「脱出」が一番好きだな。

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2018年11月18日

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14の短編たち。14人の女達がそれぞれの想いを生きている。苦しい、辛い、哀しい、ホッとしたり思いつめたり、私にはよく分からない心情も有るけれどそれも彼女の世界。少し重たい世界達でした。

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2016年04月12日

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表題作の「岬にて」。自分に置き換えて読む人は多々いるだろう。乃南作品、久々に読んだが、やはりうまい。

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2016年04月05日

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乃南アサさんの「岬にて」、2016.3発行、14の短編が収録されています。「岬にて」以外は、過去に刊行された短編だそうです。乃南さんお馴染みの旅もの、職人もの、家庭ものが乃南さんらしく静かに、楽しく、そして怖く、たまにハッピーエンドで進行しています(^-^) 私としては、家庭ものの「ママは何でも知っている」と「愛情弁当」が強烈にインパクトを受けた作品でした! 

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2016年03月27日

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ポップな話の中にも何処かに乃南アサらしい仄暗さを感じられて面白かったが、長編小説の方がより作者ならではの緻密な心理描写なども感じられて好きだと思う。
個人的ヒットは「ママは何でも知っている」

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2023年04月21日

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始めて乃南さんの作品を読みました。少しブラックなものから、軽い内容のものもある短編集。他の作品も読んでみて考えます。

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2021年10月04日

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短編傑作選 14編

夫の子供を産もうとしてる若い女の元へ向かおうとする女。
ひたすら芸の道を極めんとする舞踏家

他、中年にさしかかった女たちの心を描いた短編集

しんしんと心に響き、身につまされる作品たち

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2020年10月19日

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前作より、希望が持てる終わり方の話が多かったように思う。
解説は長く感じましたw
本人も長さを持て余して、登場人物の名前まで分析した感がある(笑)
でも、短編集の傾向を聞いて、いつか読みたいなと思った。

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2017年09月20日

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ネタバレ

短編集で、どの話も最後にちょっとしたサプライズが。
でも、オチが読めたり、「それはちょっと無理があるかな?」とか「新潟ディスってんの?」とか、個人的にはイマイチイマニイマサン…。
『微笑む女』は最後明るくて、北海道のキレイな景色と相まって良かった。

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2017年06月21日

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選ばれた14篇からなる短編集。トラベルもの,職人もの,何気ない家族の不気味サを描いたもの…,分類するとこんな感じかなあ。繊細な女性の心情を描かせるとさすがの作者さん。男の僕には「?}のものも。ミステリー色は薄くコワサも少ないので,そちらを期待する人には向かないかもです。

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2016年08月20日

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短編傑作選。
表題作であり文庫本初収録の”岬にて”他、13編。

一番好みなのは”岬にて”
背筋がぞわりとするような作品もあったり。
”愛情弁当”はぞわりを通り越して、本を閉じたくなってしまいました。

好みの作品と、そうではない作品が入り混じっていて、★3つになりました。

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2016年05月22日

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