感情タグBEST3
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祖父が秘めていた秘密をなぜ佐和子にだけしか糸口を開かなかったのか、彼女の生き様や性格を見ていれば納得できるような気がする。
彼女は情に生き、祖父が犯した罪をすべて溶かしてくれるような人物だと思う。すべてを許し、人のためを思う考えを持つ彼女だからこそ祖父は秘密をあかしたのではないだろうか。
マリーのその後、佐和子と滝井、ドイツ人娼婦、なぞはたくさんあるが著書がそれを読者に投げかけている終わり方。マリーやアントセンに会わずじまいだったが、それが彼女が考える今一番いい終わり方だったんだろうと思う。思い出したくない過去としてマリーたちをそっとしておくことも彼女としての気遣いだったのだろう。
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久々に没頭して読みふけった。今から22年前、この本が発行されて間なしに購入したきり、まったく手に取らなかった。
今だから読みこなせたような気がする。
宮本輝さんらしい作品であった。
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謎を追ってこんなところまできてしまうのか!!と、驚嘆というと大げさですが、あのお人形さんの様だったおお嬢さんは年齢相応の精神的な成長を遂げます。
さらにそこで出会った女性のこれまでの人生と、お嬢さんのこれまでの人生があまりにもかけ離れている
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スリルとロマンが一杯詰まった小説。
ヒロインの成長がよく書かれている。
宮本さんだからこそ、こんなにわかりやすく丁寧に、且つワクワクさせる文章が書けるんだろうな。
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200602/最後にも謎は解けないままなのに、それでもなぜか、頑張
ろうという気になる。―以上、終わり―にも納得。私はきっと、宮本輝以外の人がこの小説を書いていたら好きにならなかったと思う。
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二段階で読める書き方が、新しいな、って思いました。
…って言うても結構前の作品だけども。
自分が生まれたこの時代、自分の意志の届かない生まれた環境・状況。
それに対して思いを巡らしてみると、戦争については一度、考え込んでみても良いのかもしれない。
答えを探してしまったら、この物語は満足できないかもしれないと考えます。
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高校時代からすごく好きな本。
宮本輝にはまるきっかけになりました。
ミステリーで人間ドラマで成長物語で。
人間のおもしろさ、不思議さ、ずるさ、優しさが
いっぱい詰まった作品。
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いつもどおりの男女の話かと思っていたが、下巻に入ったとたん急展開で驚いた。
祖父の過去を辿って行くのは面白かったが、ややボリューム不足な感は否めない。また、真相もイマイチぼんやりで良い意味では読者の想像力に委ねているが、個人的には不完全燃焼。
さらに、主人公の女性が魅力的に思えず共感もできなかったのは、自分が女性目線で読んでいるせいなのか…?
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戦争が人々に残した傷は時が経っても決して消えない。そうだろうな。
そうなるだろうな。と。歴史の話。現在の話が交錯しながらの展開。でも現在といっても今から20年くらい前の光景。
会社社長のご令嬢。軽井沢の別荘。「そんなことはなくってよ。」と、普通の会話で話しちゃう、そんな雰囲気の女性。日常とかけ離れたところで、一生懸命になる人たち。フランスでの生活、ちょっとやぼったくてもフランス語を話せる日本人の男の人にちょっと憧れてしまう。
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もちろん「上」も読みましたよ。
おもしろい。けど、謎が残ってるよ!
こんな旅ができるといいね。怖いけど。
でも、最後はほほえましい感じでした(ちょっと違うかも)。