【感想・ネタバレ】エスカルゴ兄弟【電子特別版】のレビュー

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Posted by ブクログ

渦巻きに美を感じるプロカメラマンの実家が立ち飲み屋。弱小出版社の若手編集マンが担当になるなりクビになり二人で本格エスカルゴ料理を出す店を開店する話。
カメラマンの男が個性的で妹も個性的なこの家族と過ごす日々が面白い。

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2021年05月26日

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面白かった。この続きが読みたい!憧れの人との関係はどうなるのか、お店の人たちはどうなっていくのか、気になる〜

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

期待以上に楽しめたエンターテイメントだった。強引な部分もあるが、流れのテンポが良いのが心地よい。

書籍紹介サイトから
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 主人公は、出版社に勤務する柳楽尚登、二十七歳。ある日、社命でカメラマンの実家を訪ねた尚登は、自然界の螺旋=ぐるぐるに魅せられたそのカメラマン・雨野から、ある計画を聞かされる。立ち飲み屋をエスカルゴ料理メインのフレンチレストランに変える、ついては、シェフは尚登だ、と。要するにワンマン社長から、問答無用の出向というか、実質上のリストラをされたのである。

 かくして、尚登の人生そのものもまた、ぐるぐるし始める。三重にあるエスカルゴの養殖場で、“本物”の美味しさに開眼した尚登は、「日本初の、本物のブルゴーニュ・エスカルゴをふんだんに供する店」の実現を雨野と共に目指すようになるのだが……。
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2018年12月02日

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エスカルゴをメインにした料理店に挑戦する元編集者とカメラマンの凸凹コンビの成長物語。キャラがそれぞれひねくれているので、会話が楽しい。続編のありそうな最後、楽しみ!

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2016年08月05日

Posted by ブクログ

まず装丁がびっくりするほど中身に合っていないです。まるで70年代の怪奇小説のような佇まい。これでは書店でジャケ買いする人は皆無に等しいでしょう。
所が、中身はテンポが良くてシュールな成長物語となっております。何故この装丁にしたのか小一時間問い詰めたい。
出版社からリストラに近い出向を命じられ、得意の料理の技術でエスカルゴ専門店の料理人になります。そしてエスカルゴの魅力と周囲の人々の魅力に支えられて、エスカルゴと料理の世界にのめり込んで行く。恋もあるよ。
こういうとよくあるお仕事小説風で「ふーん」で終わりそうなんですが、読んでみるとこれが妙に癖になる文章と台詞回しで、シュールさをまぶしたストーリーが大いに気に入りました。
エスカルゴと思って食べていたのはアフリカマイマイが多いという事にびっくり。アフリカマイマイというと沖縄の木が多い所に行くと沢山いる巨大カタツムリの事ですよね。サイゼリヤのエスカルゴでも充分美味しいですが、あれはそうだったのかあ・・・。これからも美味しく食べよう。
そしてこの本の中で出てくる本物のエスカルゴが美味しそうで食べてみたくなりました。
そしてそれ以上に食べておけばよかったと後悔したのは伊勢うどんです。こしの無いうどんなんてとバカにしていましたが、これ読んだら食べるべきだったと思いました。

あと文庫では題名も爽やかになり、表紙も爽やかになっています。それを見ると、このへんちくりんな装丁が逆に愛おしく感じるのだから不思議なものであります。

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2019年12月13日

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突然実質的クビを言い渡された、調理師免許持ちの編集者のナオノコトノボルこと尚登が送り込まれたのは、ぐるぐる写真家秋彦が開店を目論むエスカルゴレストランだった。
個性的な家族、讃岐と伊勢のロミオとジュリエットなど、人間的魅力のある面々のやり取りが面白い。笑えることをさらっといれてくるのがよい。桜がちょっと何を考えているのかよくわからず、あまり好きに慣れなかった。女性でいうなら梓の方が、何だかんだで大人で格好いい。尚登と秋彦のエスカルゴ兄弟も何だかんだで息があってる。飲食業はそんなに簡単ではなかろうと思いつつ、楽しい気持ちになれる本だった。

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2019年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幸せになる。
「何かを作る(創る)」ことに対する、著者の深い愛情を感じる。

和洋様々、そしてエスカルゴ!!という馴染みのない?料理の数々。
どれも美味しそうで、もう、食べたい……

うどん対決にも笑ってしまったが、まさかエスカルゴを乗せるとは???
まるっきり発想しなかったレシピなので衝撃。
なお、軍艦巻きが一番食べたい。食べたいったら食べたい。

キャラクターがどれも愛おしく、読者の「コレ!」というツボを押さえている感じもいい。サービス満点。
みんなちょっとずつはた迷惑で、可愛い。
桜というキャラの存外無遠慮なところと、酒豪に笑った。

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2019年03月01日

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出版社に勤める尚登。彼は調理師免許を持っており、料理の腕は美食家の社長を唸らせるレベル。

社長は彼の料理の腕を見込み、突然彼を解雇しエスカルゴバルを出店しようとしていた写真家の雨野秋彦の元へ料理人として出向するよう命じた。

エスカルゴ料理、と最初に見たときはうぇーっと思ったけど読み進めるうちに少し食べたくなったのがすごい。

尚登も秋彦も梓もマスターも桜もみんないいキャラしてて読んでいてたのしかった!

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2017年09月30日

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リストラされた編集者尚登(実家は讃岐うどん店)が、ぐるぐるを偏愛する変人秋彦とエスカルゴをメインにしたレストランを開く、そこには明らかに外国人の血が混ざっている秋彦の妹の梓がいて、伊勢うどん店の娘である桜まで絡んでくるんだから、設定からして面白い。何度も声を出して笑いました。コメディと酒、肴が好きなら楽しめること間違いなしの傑作です。

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2017年04月17日

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ネタバレ

小さな出版社の編集者からいきなりエスカルゴを扱う店の調理師になる主人公。螺旋好きの写真家兼店長、高校生ながら家計を助けるためにガールズバーで働くその妹などその店の家族も複雑ながら面白い。
主人公の実家は讃岐うどん店なのに、伊勢うどん店の娘とほのかな恋愛も何だかロミオとジュリエットみたいで面白い。
物のエスカルゴはどういうものなのか、ちょっと興味も湧くし、とにかく出てくる料理が全て美味しそう。
何となく原宏一さんみたいなテイストながら、出てくる登場人物たちはみんな良い意味で大らかでやっぱり津原さんらしいなとも思う。
終盤、あの猿渡がチラッと出てくる(名前だけなのが残念)のが嬉しかった。相変わらず豆腐と伯爵と仲良くしているみたいでニンマリする。
こういう気取らないお店なら入ってみたい。

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2017年04月01日

Posted by ブクログ

食べ物にまつわる話 好き
これはエスカルゴ、うどん
面白かったな
其々深いんだなあ
吉祥寺 またぶらぶらしてみたい
作者初めて読みました
また読みたいです
≪ ぐるぐるの かたつむりじゃない エスカルゴ ≫

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2017年01月18日

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変人スパイラル。
負の方向から一転、見事なスパイラルアップ。
しかしゴールは遠い。
続くよね?
沢渡氏、印象深い。

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2016年10月18日

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この男・・・ただの変な奴ではない。
物凄く変な奴だ!

兄弟でエスカルゴの養殖をする話かと思ったら、全然違いましたwww

お仕事小説になるのかな?w
とにかく面白くて一気読みでした♪
秋彦いいわー♡ 私もぐるぐる、くるくる、螺旋好きだしw

エスカルゴ食べたくなるよねー。
和風で日本酒は海の貝に任せておいて、エスカルゴバターで戴きたいものです♡
ワインは、赤でも白でもいいわ~www

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2016年09月29日

Posted by ブクログ

4/5は楽しめた。
のっけからジェットコースターのような
展開に目が回りついていくながやっと
中盤には落ち着き楽しみやワクワクが増えていく。何より作品中出される料理や飲み物がどれも美味しそうで欲しくなる。
もちろんエスカルゴも。
楽しくて美味しそうな本。
一言で言うならソレだと思う。
最後が自分的には納得がいかない。
もう一度読むと腑に落ちるのだろうか…

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

ぐるぐる、ぐるぐる。
なんか色々食べたくなった。エルカルゴにはそれほど惹かれないけど、讃岐・伊勢・稲庭のうどん比べはしてみたい。

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2016年12月03日

Posted by ブクログ

新聞の日曜版にある書評欄で見つけた。ふだんはあまり日本の小説を読まないので、どんな小説を書く人なのかも知らなかった。読んでみる気になったのは、作品のモチーフがエスカルゴと伊勢うどん、という点にある。エスカルゴの養殖については隣の市のことなので前から知っていた。三重県という極めて地味な地方都市でエスカルゴの養殖なんか手掛ける奇特な人がいるなんて、という程度の認識でしかなく、興味はあったが、現地を訪ねることもしなかった。

エスカルゴ自体は好物で、パリでも食べたし、英国女王御用達の鳥羽のホテルでもいただいたことがある。まさか、あれも全く別物のアフリカ・マイマイだったのだろうか?本物のエスカルゴを養殖している松阪市と鳥羽市は伊勢を挿んで隣同士だから、鳥羽の某有名ホテルで供されるエスカルゴは松阪由来のものと信じたいのだが、小説を読んでいると、ほとんどの日本人が食べているエスカルゴは本当のエスカルゴではないということになる。

もう一つの伊勢うどんのほうだが、これは郷土のソウルフードで、小さい頃はあれが「うどん」というものだと思っていた。浪人時代、京都の町で立ち食いうどんを食べに入り、出てきたつゆの薄さに驚いた。まちがってそばつゆを入れたのではないか、と本気で訊こうとしたくらいだ。

小説の中では、卵の黄身をのせて食べる食べ方が何度も出てくる。今は知らないが、伊勢うどんといえば、子どもの頃から、ごく少量のたまり醤油主体のたれをからませた上に小口切りにした青葱と一味をふりかけ、うどんがたれの色に染まるまでかき混ぜてから食べるものと決まっている。卵の黄身でカルボナーラ状にした伊勢うどんなど気味悪くて食べられない。

主人公が讃岐うどんを商う店の次男坊で、伊勢うどん店の娘と恋に落ちるというロミオとジュリエットをパクった設定。腰の強い讃岐うどんを愛する一族と茹ですぎたように腰のない伊勢うどん命の一族の互いに相容れないうどん愛の悲劇を描いている。全国区となった讃岐うどんに対するに、伊勢うどんのほうは、遷宮とサミットで少しは知られるに至ったが、まだまだ全国的にはローカルな食べ物である。その意味で、郷土食を宣伝してくれる小説をちょっと推してみたく評など書いている次第。

今、人気のアニメが売れるべき要素を全部詰め込んでいるだけ、という評価が玄人筋から出されているが、この小説にもそんなところがある。就職難の時代、やっともぐりこんだ職場が出版社で、仕事が編集業というのは、マンガ原作でテレビ化された『重版出来』や『地味にスゴイ!』を思い出させる。

それがすぐリストラされ、社長が送り込んだ次の就職先がモツ煮込みが売りの吉祥寺にある立ち飲み屋。ところが、マスターの事情で写真家の長男が後を継ぎエスカルゴ専門のフレンチレストランに模様替え。調理師免許を持つ主人公にはうってつけの職場だと料理通の社長は考えたらしい。

物分かりはよいが適当すぎる上司、スパイラル(螺旋)に固執する変人写真家、といった男たちに、味は分かるが料理を作ることはできない女店員、写真家の妹で高身長の女子高生、酒豪の伊勢うどん店の娘、といった女たちがからんで、ストーリーは軽快に展開する。

ちょっと昔の音楽にイージー・リスニングというジャンルがあったが、あの毒にも薬にもならない聴き心地のいい音楽に似て、読んでいて楽しいが、特に後に何も残らないイージー・リーディングな読み物である。

料理が主題なので、いろいろ美味そうな料理が出てくるのがご愛敬だ。油揚げを斜めにカットした中にチーズを挿んで弱火で焼いたチーズキツネという酒肴は、ちょっといけそうで作ってみたくなった。しかし、伊勢うどんにエスカルゴを併せたウドネスカルゴはいただけない。ましてや、スパイラル好きの店主の気を引こうとグルグルに巻いて出すなど狂気の沙汰だ。

軽妙な会話のノリを楽しんでいるうちに、あっという間に読み終えてしまう。ちょっと重いものが続いた時など、口直しに手に取るにふさわしい一冊といったところだろうか。深夜に読むと食テロと化すので要注意。。

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2016年11月14日

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