【感想・ネタバレ】悪いヤツほど出世するのレビュー

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タイトルは気を衒った感じがするが(タイトルに惹かれたのは間違いない)、内容は「現実を受け止めろ」ということが主たるメッセージであるように、さまざまな事例を用いて現代のリーダーシップ論が現実と乖離しているかを論じており、冷静に思考することの大切さを伝えている。
見たくないもをつい見ないようにしてしまう自分にとって、良いことも悪いことも存在する現実を直視すべきであるという考えを常に持っておきたいと思わせてくれた著書である。
著者の別の作品もすぐに読みたいと思った。

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2024年04月21日

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1.ずっと気になっていたリーダーについての本音の部分だったので読みました。

2.「リーダーとは謙虚であれ」という理想を裏切る内容が書かれています。本書ではリーダーについての実態が調査され、実際に出世している人達はどのような人格なのか、どのような立ち振る舞いをしているのかを書いています。

3.謙虚とは控えめで素直であること、と定義されているのですが、リーダーにおける謙虚さは定義がズレるのだと思いました。そもそもリーダーは人の前に立つことが求められるので控えめでいることは難しいと思います。
リーダーにおける謙虚さは
・素直さ(ミスした時に他人のせいにしない等)
・人を傷つける嘘はつかない
と言ったことが当てはまると思いました。

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2022年08月29日

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同じ著者が書いた前作「権力を握る人の法則」はあまり好きでなく後味悪い読書だったが、そうは言っても多々支持されている人なので続編も読んでおこうかという意識から読んだ。結果良かった。リーダー育成産業が盛んなのにも関わらず、なぜほとんどの人は上司に不満なのだろう。リーダー育成プログラムが役に立ってないどころか、まともなこと教えてないんじゃないの?という視点から書かれた本。確かに!人は役職が上がると、周りは皆真実を言ってくれない。間違っていても指摘されない。周りもも上に上るような人は間違いなどしない、という思い込みから、ゆがみが生じていくのは、確かになあ。
結局は自分の身は自分で守るしかないのだ。リーダーが常に正しくて正義感があって誠実だなんて限らない。良いリーダーについていてもそれは永遠なわけがない。なので、リーダーに頼ることはしない。また、そしてリーダーに依存しなくてよいシステムが作れたらそんな会社が最強だ、ということだ。これがこの本での私の最たる学びだ。
COVID19さなかの読書。賞賛されるNY州知事Cuomoが、文中に登場する。NY州検事総長だった彼は悪名高きビジネスマンからわいろを受け取っていたという・・・これが真実だとしたらとしたら、この本にあるように、Cuomoの悪事も忘れ去られているということか。
どんな不祥事を起こしても責任を取らされるリーダーは少なく、取ったとしても返り咲いているリーダーの多いこと。すごくげんなりするけどこれが現実。ただ、自分はそうなりたくないな。ってえらくないからその心配はない。ただ、目は養っていたい。
メモ)
裏切るのは、自己の利益が損なわれようとするから。裏切りは個人社会だと罪深き事とうつるが、ビジネスではそうならない。なぜなら裏切った相手が今後も利害関係が生じて、噛みつくことが時として利とならず、それどころか抑止するよう折り合いをつける事も生じる…信頼の裏切りは、コスト高を生む。

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2020年04月22日

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長くも短くもない個人的な社会人経験から正にこのタイトルの事は真理を突いているなと感じた本でした。世間が描くリーダー像と実際のリーダーとの乖離を、個人が持つ感情や想像では無く、学問として研究し説明された良書です。無論、例外がある事もしっかりと認められているがその数は極めて少ないと言ってくれている事もスカッとします!

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2016年11月13日

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現実の世界に立派なリーダーが少ない理由が良く分かった気がする。自分がそうなるのも難しそうだ。現実と対峙して生き延びるためのヒントを与えてくれました。

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2016年09月17日

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正論だけではない リーダーとしての資質。示唆に富んだ内容。リーダーはアイドルのような 偶像なのかもしれない。また 読みたい。

リーダーの資質に感動させる要素は必要ない。必要なのは事実であり データであり アイデアだ。激励や応援はスポーツの役に立っても仕事の問題解決にはならない。

上司の情報を収集しよう。新入社員の情報よりもよほど重要である。欠点のない人間はいない。

人間は誰しも 他人の仕事に駆り出されるとか上司の命令 よりも自分の仕事の方がやる気が出る。

男性は女性よりも ナルシストになりやすい 。男性 は 競争 好きだが女性は協調を好むことが原因だろう。

決定的な瞬間にリーダーに求められるのは自分らしさではない。リーダーはその瞬間に 素の自分であってはならない。自分の気持ちに忠実に振る舞うことはむしろ リーダーが最も やってはならないことの一つである。

素の自分を出さないリーダーの方がはるかに多いこと また その方がリーダーとして力を発揮しやすいことは覚えておくべきだろう。

態度は行動に従う 置かれた環境で変わる かりそめの真の自分に いつまでも こだわるべきではない。

割り当てられた役割は その人の意識に多大な影響を及ぼす。要するに 物事にどう対処するかは その人の立ち位置 次第だということだ。

ほとんどの状況で そして 大方の人間関係においてはあまり信頼しすぎず ほどほどに 疑ってかかる方が賢明である

過去に注目しなさい。その人の将来の行動を最もよく表しているのは過去の行動である。




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2023年07月26日

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ネタバレ

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結局良いリーダーシップなんて理想論なんだね。
期待せず、自己の利益を淡々と追求しよう。
世間的に成果をあげたリーダーがよい人とは限らない。(スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ)

リーダーになったら、演技も必要。
自分らしさを出しすぎると失敗する。
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既存のリーダーシップ研修よろしくない。研修を受けた人が満足するだけで、実際の効果を検証していない。

★ナルシスト型の人はリーダーに向いている。

オーセンティックリーダーシップ(自分らしさを全面に押し出すリーダーシップ)教育が大流行だが、実はうまくいってる例がほとんどない。
⬇️
素の自分を封印して、求められている役割を演じる。


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2022年08月08日

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みんなが思う理想のリーダーは、実際に活躍しているリーダーの中にはほぼいない
それに良いリーダーでも永遠には続かない

公正世界仮説 過度の単純化は危険
東京電力、重役のほうが減給率高くした
暗黙のエゴ 

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2019年06月20日

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リアリストリーダーを解説した本と言うべき内容。日本語タイトルは興味を惹かせる釣りかと思う。
内容はリーダーシップ教育産業や研修で言われてることと、実態は違うと言うことが、よくわかる。著者はスタンフォードの人気教授で皮肉屋と呼ばれているそうですが、本に書かれている通り、一般的なリーダーシップ本とは趣も違う。でも、会社の中でリーダーシップを発揮しなければいけない立場にはこれが真実だと思う点が多いはず

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2019年06月12日

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邦題が俗っぽくてハウツー本みたいな印象になっているけれど、スタンフォード大学ビジネススクール教授が書いたお堅い本。内容は「リーダー論」は耳障りの良い嘘であり、実際のリーダー達を見ればそれが理想論でしかないことがわかると語っているなかなか過激なもの。リーダーシップ研修やセミナー、リーダーによる自叙伝やビジネス書に喧嘩を売るような内容だけれど、過去の権力者や成功者を振り返ってみれば確かにリーダーと人格者はイコールではないなと気づく。なぜか経営者に潔癖な人を求めているけれど、めったにいない人種を求めても仕方ないし、いたとしてもいつまでもその人がリーダーでいるわけではない。ではどうするのかというとこの本の結論としては「自衛しろ」という素っ気ないものだけれど、そもそも「現実を見つめ、自分で考えろ」ということなのだろう。

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2019年06月10日

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ネタバレ

日米の企業で管理職階を経験、ビジネススクールを卒業し、人事部経験もある僕からみて、フェファー教授の著作はガチ。名著「権力を握る人の法則」とあわせて読むことをお勧めします。
 
まず重要なのは、「アリソン・デービス=ブレークは、現在ミシガン大学ロス・ビジネススクールの学長である。このビジネススクールは全米トップテンにランクされ、公立では全米最高と言われることも多い」という一文。正しくは前学長だし、学校名もやや異なりますが、皆さん憶えて帰ってください。
   
そして、人事部時代に「人事研修はゼロでいい」と提唱して非難された身として、以下を引用して感想文を終わります。
 
・リーダーシップについてよく耳にする教えの大半は、事実ではなく期待に、データではなく願望に、科学ではなく信仰に基づいている
・知識も経験も資格もない人が、元気よく教えている
・マーティンは必要なときに怒りを示すことができない、強引さが足りない、自信もなさそうに見えると指摘した。これはまた、驚くべき発言である。スキルや価値観や信頼の大切さを強調するセミナーを長年提供してきて、感情的になるな、攻撃的になるな、自信過剰になるな、と教えてきたはずの人物の言葉とも思えない
・実際の感情とは裏腹につねにポジティブな感情を表現しなければならない職業は、心理的に負担が大きく、ストレスが多い。ただしそうした職業は金銭的見返りが大きい。
・リーダーが嘘をつくのは、嘘のもたらすメリットが大きいうえに、デメリットはごく小さいからである
・知名度が高いことは、それ自体が財産だ。
・組織の善意や寛容に期待するのは、端的に言って愚かなことである。
・他人は自己利益に基づいて行動すると考え、他人の行動をそのように予測するほうが身のためだということだ

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2019年03月02日

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ナルシズムがあり、嘘をつき、信頼感がなく、思いやりのない人が出世しやすいというだけで、それがリーダーに向いているというわけではない。資質というよりは、選抜・入れ替えの問題があるかと思う。

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2018年12月31日

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これはアメリカ人がアメリカ人に向けて書いた物である。日本人の感覚からすると少し違和感があるが、普遍的な真実を言い当てていると思うところもある。
曰く、アメリカのリーダーシップ論では以下の5箇条が良いリーダーの条件とされているらしい。
①謙虚さ、②自分らしさ、③誠実、④信頼、⑤思いやり。
この内①謙虚、③誠実な人はリーダーになる前の競争でふるい落とされるので、そもそもリーダーには備わっていない資質であり、またリーダーも一人の利己的な人間に過ぎず、闇雲に④信頼したり、⑤思いやりを期待したりするのは間違っていると言う。もっともである。ただ②自分らしさについて言えば、日本ではそれほど重視されない資質であり、個人の感情や都合を優先させない冷静で犠牲的な行動が評価される日本ではピンとこない。
でも、出来ないからと言ってそれを良しとするのはいかがなものか?自分が入社した25年以上前には、会社にも心から尊敬できるリーダーがいたのだ。いつの頃からか、狡猾かつ利己的で、自己主張が上手なだけのつまらないナルシストばかりが上に昇っていき、この本で書かれている通りの展開になっている。正直で部下思いで奥ゆかしい人は決して出世しないどころか、ある時期が来るとお払い箱となる有り様である。
著者も日本におけるリーダー像の変遷を研究すれば面白い成果が得られるのではないか? なんならウチの会社でも調べてみては?

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2017年10月29日

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「リーダーシップ」と名前がついた研修、授業、講座はありふれていて、叱られる時も、人材がいないと嘆かれる時も、足りないのは「リーダーシップを持った人材」ということになっているようです。

リーダーになったこともない人が語るリーダーシップはうさんくさく、名リーダーが語るリーダーシップは、単なる自慢話のことが多いように感じます。

「リーダーシップ」は再現可能な資質ではなくて、環境と人格がたまたまうまく合った時にだけ現れる状態のことではないのかなぁ、と感じていたところ、なるほど、と頷ける本に出会えた気がしました。

卓越したリーダーであるはずの人が、実はどうにも食えない人で、社内の評価は全然違ったりすることにも、この本を読めば納得できるでしょう。

変なセミナーや、不勉強な上司のとんでもない「指導」に心の中で反論して自分を守るためにとてもよい本です。

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2017年03月26日

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「巷で喧伝されるリーダーシップ研修のような理想的なリーダーはそういない」と説く。自分自身も世間で謳われる理想的なリーダーとかけ離れているため、その乖離を嘆くことが多くあったが、結局、世の中の偉大なリーダーもひとりの人間であり、長所だけでなく、短所もあると気づかされると、少し気が楽になる。リーダーシップの一要素として、「自分らしさ」ではなく、「リーダーが演じるそのキャラクター」であることは、非常に同意。

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2017年01月13日

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上に立つ奴がろくでなしばかりなのは何故なのか?
それが知りたくて手に取りました。
やっぱりそうか、と納得しました。

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2021年09月02日

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予想はなんとなくしていたが、現実に成功しているリーダー像と、セミナーや本などで教える理想のリーダー像が異なっていると言うことを、理論的に書いている。
給料はもらって生計を立てていかないといけないから、やっぱり自分を認めてもらいたいと思う。この本にある謙虚さと言うのはどこまで謙虚さと言うのだろうか。
実際には、声の大きい人の方が目立つし、印象にも残り、成果がそれなりに出ていればさらに評価も高くなる。
簡単にこれをすれば良いリーダーになれて収入も上がると言うものは無いんだろうと思う。

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2021年08月12日

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悪いヤツほど出世する
著:ジェフリー・フェファー  訳: 村井 章子

本書は、リーダーシップに関する従来の知識やリーダーシップ研修の類が実際の職場で役に立たないのはなぜかを探る。もしほんとうに役に立たないのだとすれば、人間の行動をもっと別の方法で理解しなければならないし、企業や組織におけるリーダーシップの教え方も変えなければならない。

リーダーシップというテーマに関して、読者に再考を促すこと、そして読者の見方を変え、さらに行動を変えることを目標に以下の9章により記されている。
①リーダー教育は、こうして失敗した
②「リーダー神話」は、百害あって一利なし
③そもそも控えめなリーダーはいるのか?
④「本物のリーダー」への過信と誤解
⑤リーダーは真実を語るべきか
⑥上司を信じてよいものか
⑦リーダーは最後に食べる
⑧自分の身は自分で守れ
⑨リーダー神話を捨て、真実に耐える

リーダーではあるものの経営者の悪いヤツについて書かれている。アメリカでの私でも知っている巨大企業の経営者の悪事やマイナス面について辛辣に書かれている本書。日本的な目の前にいるリーダー等を想像すると少しギャップを感じる。

本書からはそうなってはいけない等の教えを感じるのではなく
そういう生き方や事実があると受け止めて少し離れてところで自分がどうすべきかを考えるのが良いのかもしれない。

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2019年07月21日

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タイトルから想定される内容ではなかった。日本と欧米の考え方の違いもあるだろうが、リーダーを信用したり、依存することは危険であり、距離感をもつことが必要らしい。半分ほど読んで、あとは斜め読み。

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2019年01月20日

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確かに理想のリーダーは身の回りには見当たらない。結果、悪い奴ほど出世してるとは妙を得ている。現実を見て、我が身は自分で守れ。こういった現実を飲み込んで、どうできるか。

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2018年01月18日

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概要: 謙虚で気配りのできるリーダーが理想とか嘘。実際のリーダーは自信過剰で嘘つきで信頼を裏切り思いやりに欠ける。神話を捨て、(1)実証的的にリーダーの資質を測り、(2)現実を見て自分の身は自分で守れ。
感想: 内容は同意するが、だからどう?ていうのはあんまりない。そもそも控えめで信頼できて人柄がよいみたいな理想のリーダー像を信じてるやつがそんなにいる?

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2017年12月29日

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リーダーシップの定説に対するアンチテーゼを紹介している本。サーバントリーダーシップ、謙虚なリーダーシップなど巷で持て囃されている理想のリーダーなどは、現実には存在しないと、筆者は断言する。
むしろ、ナルシスト、社員への冷徹な姿勢、部下への約束を守らない、といった行動が合理的になっているのである。
に面白かったのは、ナルシストなリーダーが多いことだ。出世の階段をだれよりも早く駆け上がる為には、自分の成果を周囲にアピールするプレゼン力が必須になる。ナルシストであれば、自分のアピールはお手もので、出世へと繋がる。一方で、謙虚な人は自分の成果を卑下する傾向があるため、周囲からの評価が低くなりがちである。このため、リーダーは往々にしてナルシストで自己中心的な人物になってしまう。
この本を読めば、リーダーはナルシストで
めっちゃ仕事できる人という認識に変わるはず。

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2017年08月20日

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タイトル通り、今の世の中には謙虚で部下思いないわゆる好ましいリーダーは少なく、自分の利益を追求する悪いリーダーが多く権力を握っている、と説く。
出世したかったら悪い奴になれ、というわけではないが、リーダーシップ教育で語られがちな理想的なリーダーを目指したり求めたりするよりも、自身も自己利益を追求しなければ、むしろ他の利己的な人々の餌食になってしまう。
現実的に組織の力関係を理解しなかった人たちはキャリア形成に失敗する、というのはもっともだろう。
ただ、自部署の系列の役員がオススメの本としてあげていたのはいかがなものか。と個人的な意見。

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2017年07月12日

Posted by ブクログ

7章:自分の身は自分で守れ
自分の身は自分で守り、自分の利益を自分で確保するほうがよい。リーダーシップ神話に頼るのをやめたら、ずっとうまくやれるはず。信頼に値しない人間を信頼して裏切られたり、失望したり、キャリアを台無しにしたりする危険性も大幅に減るはずである。

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2016年10月23日

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数多あるリーダー教育で教えられるリーダー論は、現実と乖離しており、現実の世界では逆効果を生んでいるという話。納得する部分もあるが、気付き、学びは少なかった。
しいて言うと、リーダーシップ教育無用ということか。

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2016年07月24日

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