感情タグBEST3
面白かった。
どれもいい話で、短く区切られてるからすらすら読めたな。
何個か、これはあの人の話じゃないか?ってのがあったな。
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はじめは面白くないと思いました。
途中から「あれ?」と…
最後には自分の中の残しておきたい本のひとつになりました。
好みはあるかもしれません。
1日寝る前ひとつのお話。
終わってしまったのが寂しいです。
「実話をもとにした」という前提のフィクションです。作者冲方丁の周りで起こる、不思議でいていかにもありそうな、ちょっとホロリとするエピソードの数々。ショートショートの名手、眉村卓の「普通の家族」を思い出させました。
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ホントにいろいろな人生があるんだなぁ。
33エピソードの中で、20エピソードは心の琴線に響いた。もちろんポロポロと泣けたエピソードもある。心がささくれ立った時に読み返そう。
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一青窈を思い出しますね。
•金庫と花丸
厳しい母の本当の気持ちに涙
•心霊写真
亡くなった奥さんの手に、ありがとう
•ぬいぐるみ
この子は光を奪われたんじゃない、この子の中に光があるんだ
•運転免許とTシャツ
異国の地にいる息子を車に乗せたい
•心臓の音
これはあなたの心臓の音ですよ
などなど。
どれもこれも涙が止まりません。
ぜひ読んで欲しい、推薦の一冊ですね。
Posted by ブクログ
どの話ももらい泣くことはできなかったけど、知り合いの小咄を聞いているみたいで楽しかった。個人的には「爆弾発言」と「旅人たちのバス」は登場人物に興味を引いてとても印象に残った。
本の後半、震災後に書かれたショートストーリーは、どこか人の繋がりを強く感じた話しが多かった。「盟友トルコ」の『近くの親類より、遠くの他人』は今の自分の人間関係の共感性が強くグッときた。
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馬瀬あずささんの漫画版を読んでからいつか読もうと思っていた冲方丁さんの原作。
ショートストーリーとある通り、33 話いずれも短く入りやすく読みやすい。また、個人情報や物語の構成上の理由からまるまるノンフィクションというわけではないが、それでも実話をもとにした話かと思うと、どの話も胸をあたたかくさせるものがあった。
特に好きなのはこれ。
「ぬいぐるみ」
「ノブレス・オブリージュ」
「空へ」
「地球生まれのあなたへ」
「先にいきます」
「タクシーと指輪」
人の想いや信念、やさしさやあたたかさが織りなす素敵な一冊。
Posted by ブクログ
一話約5ページのショートストーリー集。待ちに待った文庫版が発売、さっそく買おうとわくわくしていた矢先に例の報道を聞きました…。それはさておき、この本を手にとった人がどの程度訴えてくる『涙モノ』を期待しているのかはわからないけれど、自分以外の人生を垣間見ることのできる素敵な一冊だなと思います。あっさりとした書き味だけど、それが泣ける話特有の押し付けがましさを無くしていて好ましい。自然と私にとって一番響く話にもらい泣きさせられました。好みだったタイトルは次の通り。『化粧をする人』『教師とTシャツ』
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作者がインタビューした第三者の「泣ける話し」をまとめた連作エッセイ(改変があるのでノンフィクションでは無いよう)。
作者も文書修業のために書いたと言ってるが、これは本当に厳しい作業だっただろうなと感じる一作。
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感動しやすい私なので、いかにも泣かせます!という話は意識的に避けてしまう。
ただ、こちらは冒頭の「金庫と花丸」を読んで、泣くというよりぐっとくる感じだったので、すべて読んでみたくなり購入した。実話というのもよかった。
33のショートストーリーのうち、嗚咽をあげて泣いたものもあれば、あまり入り込めなかったものも。
何に心を動かされるかは人それぞれだと思うが、本当に様々な話が詰め込まれている。
ちなみに私は「運転免許とTシャツ」「化粧をする人」「先に行きます」で、もらい泣き。
毎日のように嫌なニュースが流れ、人間であることをやめたくなる瞬間もあるけれど、世の中は捨てたもんじゃない。人間って案外悪くない。そう、思った。
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冲方丁の泣ける話を題材にした連作コラムの単行本化。
色んな人が色んな経験をして来たことを垣間見させてくれるお話。
人間はいつでも感動している。
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冲方丁のもらい泣きを読みました。
冲方丁が知人から聞き出した感動的な話を収録した短編集でした。
特に気に入った話は心霊写真、ぬいぐるみ、爆弾発言、でした。
心霊写真は6人で写真を撮ったらテーブルに手が13本写っていた、と言う話です。
でも、その13本目は師匠の亡くなってしまった奥さんの写真で、師匠がずっと付き添って手をさすってあげていたのをみんな知っていたのでした。
全然怖いとは感じませんでした、というのが写真を撮った人の感想なのでした。
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『天地明察』の著者冲方丁による、じんわり泣ける実話のショートストーリー集。
無理に泣かせるような書き方でなく、普通の人がさらりと語ったような書きぶりで、その分胸に染み渡る。
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冲方丁の短編集。人の心が震えるときというのは何らかの普遍性があるのだろう。
どこかで既視感を感じながらも時折自分の中のじわっとあふれてくる来る感情が押さえられない。
・・・そして、以前ハードカバー版も読んでいたことに気が付いたのでした。
何回読んでも良い本は良い本、ということにしておこう。
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宝石とは言わないまでも
貴石と呼べる、心洗われ磨かれるエピソード。
もらい泣きしてしまう話を集めた
連載コラムとのこと。
泣かないまでも、胸がきゅっとなるものは多い。
これだけのエピソードが集まったことが、凄い。
コラムというだけあって
小説の濃厚さとは異なるさらさらとしたタッチで
程よく力を抜いているように思う。
それだけに、よい意味で不意打ちをくらう。
Posted by ブクログ
雑誌に三十数回に渡って連載された、
他者から聞いた「泣ける」話をまとめたコラム集。
タイトルのハードルが高い。
「まえがき」によると、
作者が雑誌での連載を始めるにおいて
「泣き」か「怒り」に関する話をテーマに
しようとしていたらしい。
「怒り」の話は
(上手い話にまとめられるかは別として)
比較的入手しやすい(もしくは思いつきやすい)
ものであるだろうし、綺麗ごとじゃない分
反感も得にくい。
かたや「泣ける」話、感動できる話というものは
話の主体となる人物がその体験を「泣ける」話と
みなすわけではないため、入手するのが難しい上に、
話の内容を共感してもらうことの条件が限られていて
難易度が高いように感じる。
その上であえて「泣き」をテーマにコラムを
長期に渡って連載してきたのは大変だったに違いない。
実際のところ、自分が読んで感じた分には
「感動」というよりは
「かっこいい」とか「いいはなしだなー」どまりの
話が多かった。
「金庫と花丸」「地球生まれのあなたへ」
「国境を越える眉毛」あたりの話は感動した。
Posted by ブクログ
3.5
実際にあった話を元にした、
泣ける話の短編集。
実際に涙を誘われたものも数話あったのだけれど…
冲方さんの本と言うと、どうしても大好きな「天地明察」を通して考えてしまうからなのか、文章自体、何かこうピンと来ないと言うか、上手さを感じない本だった。
コラム向きではないかな?
Posted by ブクログ
「心に触れる」ありきたりな言葉だが、本当にそんな本だった。
感動って、他人の「価値」(大切なもの)との邂逅とそれを自己消化することで起こると思う。それは、本書の中で言わせれば常に「在る」ものであり、気付くか気付かないかだけの違いであるらしい。
著者は本書に描いた千差万別の話の中にも共通点を見つけた。その共通点こそが人類共通の「良心」の存在だという。誰しも自分の良心に気付きさえすれば、これらの物語の主人公のように強くなれるんじゃないか。他人の「価値」を推し量り、後悔する前に伝えたい誰かに「ありがとう」を伝えられるんじゃないか。そう思った。
Posted by ブクログ
【きっかけ・目的】
またまた、冲方作品を読んでみたくなり、もらい泣き。
【感想】
本当に個人個人が大事にしている心の中のちょっとした話を「ほんわか」したものに話を昇華している。
泣きこそしなかったもののじんわりと心が温まった。
ついついもらい泣きしてしまうぐらいの話って自分ではどういうものなのか考えさせられた。
著者はその人の良心にこそ原石があるというようなことを書いてあった。誰にでも心温まるエピソードはあるらしい。自分も話を探そうと思った。
Posted by ブクログ
実話を元に創作した33話の短編集
ショートなのでしょうがないかもですが、感情移入する前に終わることが多かった。連作コラムであり、文字数などの制約もあることは重々承知のうえですが。
Posted by ブクログ
単なるお涙頂戴なものではなく、人間にはこんな感情もあるのね、とか、文章にすることで伝わる切なさ、儚さ。皆それぞれに持っているストーリーは本人が思うより泣けるのかもしれないし。
著者がこだわり、もがいて、書き続けて綴られた連載なのだろうと思いを馳せます。
Posted by ブクログ
「天地明察」は良かったんだけど、これはタイトルとは裏腹にあんまり泣けなかった。仁義の人くらいか。
しかしどうでもいいが、冲方丁は、うぶかた・とうって読むんですね。。
Posted by ブクログ
連載されたコラムを集めた掌編集。もらい泣きというタイトルの通り、確かに泣ける作品が集まっているのだけど、どうにも生々しすぎて、続けて読むと気分が落ち込んでくるのも事実。コラムとして定期的に読むぐらいでちょうどよかったのかもしれない。