【感想・ネタバレ】「暗黒・中国」からの脱出 逃亡・逮捕・拷問・脱獄のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白かった。
今の中国政府が反体制派と見做した人間にどのような行動をとるのかがよくわかる。そして何より彼がさすらう中国全土のそれぞれの土地の様子もとても面白い。
ミャンマー軍閥割拠地域やメコン川沿いの黄金三角地帯、チベットから雲南の冬の山越えなど、旅行記としての価値も高くて最高。

0
2021年12月06日

Posted by ブクログ

中国で民主化運動を行っていた人物の逃亡記。
正直、この程度の些細な活動で拘束される中国の恐ろしさを味わった。家族と離別し、命からがらタイへ逃げるという話は、あまりにも壮絶である。
あとは一度拘束されても、民主化運動を継続しようという意思の強さに敬服する。家族や仕事があれば、運動から身を引こうとするのではないかと思う。しかし。それでも続けようとするのは、本人の意思の強さにに加え、現代中国社会があまりにも酷いからなのかもしれない、とも思った。

0
2016年07月08日

Posted by ブクログ

筆者は1974年生まれ。中国共産党のエリート養成校出身だが、公民権運動の中心人物となったため、習近平政権後の弾圧により苦難の後に2015年2月にタイに出国するまでの手記。2016年6月第一刷。中国共産党による独裁体制の歪みをインサイダーの視点から書いていることが本書のリアリティを増している。

0
2016年09月05日

Posted by ブクログ

中国で人権を訴えていた顔(がん)氏が国家権力から目をつけられて以来、拘束を逃れるために逃亡し、そして逮捕され、拷問を受け、ついに脱獄してタイに亡命するまでの体験を綴った逃亡記。国家権力が法的な根拠もなく、国家にとって都合の悪い人物を強制的に拘束することが許されている現代の中国がいかに歪んだ政治形態であるかを読者に訴えて来ます。顔氏が拘束されそうになったとき、かつて共産党当局によって拘束された経験を持つ友人の語った次の言葉が中国という国の持つ闇の深さを物語ります。「南アフリカでアパルトヘイトと闘ったネルソンマンデラのような獄中闘争ができると思ってはならない。マンデラが闘ったのはまっとうな教育を受けた西側諸国の白人紳士だ。彼は獄中でも基本的人権は保証されていた。共産党当局の検察は獄中で肉体的、精神的に徹底的に破壊しようとする」
逃亡記の内容については是非、本書を読んでみてください。手段を選ばない中国共産党当局のやり口が詳細に述べられています。

0
2016年09月09日

Posted by ブクログ

公民運動を行って当局から迫害されタイに亡命することになった顔伯鈞のルポ こちらの常識からするととんでもない人権侵害が行われているのだが、思ったほどめちゃくちゃではないと思った。線引きはものすごく低いところにあるがそれなりの法の抑制が効いている印象。 山塞携帯の時も思ったが中国人は水滸伝が好き。これは一度読まなければいけない。

0
2018年10月29日

「ノンフィクション」ランキング