【感想・ネタバレ】夏の終わりの夕凪に 吐息は熱を孕む 上のレビュー

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匿名

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大人の恋物語

好きになって忘れられない死期の近い男性を思い続ける女性と、そんな彼女を好きになってしまって、思いをあきらめられない男性の心理描写が丁寧に描かれていて、何度も読みました。

情景描写も丁寧で、うるさいセミの鳴き声が聞こえてくるようだったし、田舎の情景や、庭の様子など、目に浮かぶようでした。

私は染色というものがどんなものなのか全く知識がありませんが、染色についてきちんと調べられているのか、その工程や材料、作品など、詳しく描かれていて、興味をそそられました。これはおまけかもしれませんが、作品を通して、消えつつある日本の伝統を広く知ってもらうという、素晴らしい役割もあると思います。

この巻では、あかりが悠介と別れることを選んでしまい、かなり焦れてしまい、次巻の展開が気になって仕方がありませんでした。

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2020年09月14日

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