【感想・ネタバレ】音楽入門のレビュー

伊福部昭

[ブクログ · ★★★★★]

まさに音楽の入門書。わかりやすくて面白い。
言葉の端々から著者の高い教養が伝わってくるが、それを鼻にかけるでもなく偉ぶるでもなく、ただただ懇切丁寧な説明がとても嬉しい。
かかっていることに気づいてもいなかった霧がぱっと晴れるような、そんな読書体験だった。

[ブクログ · ★★★★☆]

作曲家、伊福部昭がエッセイ風に音楽史や音楽との関わり方を説く一冊。示唆に富みたいへん興味深く勉強になる。
注意点は、一般音楽入門ではなく「伊福部昭の音楽観」の入門であること。対象読者は入門者よりもむしろ、深く音楽に携わる愛好家や音楽家に思える。

[ブクログ · ★★★★☆]

まずもって芸術を主観的現実の模倣と捉えるのはあくまでロマン主義の立場であって、芸術をわれわれの存在と分離して捉える即物主義というのが存在しているというのが知らなかったので目から鱗。

[はまじ · ★★★☆☆]

敬愛する伊福部先生の秀作

ゴジラ映画といえばこの著書の作者である伊福部昭先生を思い浮かべるのは私だけではないはずだ。この敬愛すべき秀才が現した書籍というだけでも欣喜雀躍しそうだが、内容も興味深い。