【感想・ネタバレ】18歳からの格差論―日本に本当に必要なもののレビュー

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Posted by ブクログ

資本主義に行き詰まりを感じていて、かといって共産は違うしなぁと思っている私にとってはとても納得のいく本だった。

実現には、現在の政治に対する不信感があって難しそうだし、悪い意味での島国根性も邪魔しそうな気もするけれど。

近頃やけに、強盗事件が多くなってきている気がして。本当に生活が立ち行かない人たちが増えているんだと思う。
最低限の生活の基盤がしっかりしていたならば、犯さなくてもよい罪もあったのではないだろうかと思っている。

本気で考えていかなければいけない時期なんじゃないかなぁ。
その考え方のひとつとして良いと思う。

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2023年04月20日

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18歳から何歳でも読む価値がある書籍。
筆者の生い立ち経歴を見ると、筆者の社会に対する真摯で愛情を持って臨んでいる姿がそうぞうされ、感動しました。

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2019年12月05日

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ネタバレ

日本社会は、格差、格差といいながら、所得格差が広がっている、かわいそうだ、何とかしたい、不公平と思うが、格差社会を是正したいと思う人は少ない。余裕のある、思いやりに満ち溢れた社会ではない。
税への抵抗が強い社会は誰かのための負担を嫌う。「冷たい社会」
今日の予算委員会を聞いていても、高齢者、低所得者につめたいよな~~って思う。そういう私も、税金払いたくないわ。
弱者を生み、放っておく社会は人間の顔をした社会ではない。

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2016年10月06日

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学者がその研究をふまえて、若者に持論を語り行動を促す。旗幟鮮明だが決して扇動的ではない。最近見ることがなくなったこうした本が、今こそもっとあってもいいし、それが読まれてほしいと思う。もちろん、私は著者の主張に納得した。この考えが広がっていくことを望む。

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2016年09月15日

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簡単に書かれていて、なおかつポイントを押さえながら説得的な内容となっており大変良い本だと感じた。格差論を社会の信頼関係と関連付けて論じているのはとても説得的に思えたし、同時にそのような観点は必要不可欠だろうと思った。著者の井出さんのファンになった。

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2016年08月12日

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ネタバレ

助け合いは、多くの場合、人間に共通の必要を満たすために生まれました
税への抵抗が強い社会は、誰かのために負担を嫌う冷たい社会
貧困に喘ぐ人々を見て、見ぬふりをする社会を僕達は生きている
すごいのては9再生あると同時に、カーブドッチに、そして深く人間を傷つける
同情とは、愛する人を張りつける。十字架である。哲学者、ニーチェの言葉
僕たちは、連帯や団結を強いることはできません。なぜなら、人間は人間の心を支配することはできないからです。

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2023年07月28日

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 イラストとわかりやすい文章で書かれているので、格差について知るための入門書にも最適。鬱々とした気持ちを抱える中間層が、なぜこんなに生活が苦しいのかを知るためにも役立つ。自己責任って知らず知らずのうちに使っているが、改めて嫌な言葉だと感じた。
 弱者を助けるのではなく、全員で負担し、全員がサービスを受けるとは、例えばどういうことなんだろう。具体的なイメージが湧かない。犯人探し・責任追求の政治は、国はもちろん、もっと小さい企業や地域、家庭単位でもダメだよなぁ。

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2022年04月07日

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18歳からのとあるようにイラストが織り交ぜられていて容易に理解できる。このテーマに興味があるのならば、18歳未満の高校生にも勧められる。
作者も書いてあるがこの意見の賛否は分かれるだろう。
私としては賛成だ。
ただこの国で税金を上げるのに抵抗があるのは、負担率が他国より低いということへの無知のほかに、政治に対する信頼の無さがあると思う。そのため、本書でも語られる分断を煽る政治の罪は大きい。

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2022年02月06日

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若干筆者の意見が強く主張されている部分はあったものの、自分が知らない世界が広がる「格差」について考え始めるには良い本だったように感じる。

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2021年01月10日

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内容は以前に読んだ『幸福の増税論』のエッセンス。税金はみんなから集めてみんなに還元していく(もちろん必要なところには厚く)、つまり「弱者救済社会」よりも「分かち合い社会」のほうが社会全体が住みよくなると説いています。
無党派層や支持なし層とは「ムダの削減か」「弱者救済か」選択肢を迫られ我慢を強いられ続ける中間層の静かな抵抗ではないかとの著者の指摘のとおり、分かち合い社会は分断社会からの脱却の処方箋です。

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2020年01月19日

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読みやすく、わかりやすい、経済的側面からの格差論。

私たちの間に引かれている「分断線」。
私たちの見方に影響を与える3つの罠。

「救いの手」が人を傷つけるという側面。

「政治」からの解決策の提案。

経済とか、政治とかが苦手な私にとって、問題の概要をつかむのに適切な一冊でした。井手さんの他の本も読みたくなりました。

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2019年08月15日

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日本には大きな分断が横たわっている。これをなくすにはみんなを受益者にする。
深く同意したけれど、実際にこういう社会に変えていくにはどうしたらいいのかな。
経済を論じた文章で、著者の情熱?あたたかさ?を感じたのは今までになかった経験でした。

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2019年06月23日

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ネタバレ

高負担高福祉ベーシックインカムの話。わりと見えにくいところに話が行く。税金上げても還元してないとか。これはこれでよく出来ている。

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2018年03月03日

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予想通り、『分断社会を終わらせる』の要約版だった。1時間もかからず読めてしまうので、誰にでもおすすめ。まずは、「増税前に公務員を減らして経費削減!」と主張する夫に読んでもらって、感想を聞きたいと思う。
願わくは、みんなが必要とするサービスを提供し、将来的には借金も返済できるだけの財政と税収はどれくらいなのか、具体的数字で示して欲しかった。
私の想像では、現状は低負担中福祉で、現状を維持するだけでも相当な増税となると思う。
受益感がでるだけのサービスは、果たしてどれくらいの増税になるのだろうか。

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2017年02月12日

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日本は誰かのための負担を嫌う「冷たい社会」である。では何故そんな冷たい社会になってしまったのか?

必要な政治とは、所得に関係なく「人間に共通の必要」なサービスを全員が享受できるよう、受益感を高めながら租税抵抗を緩和する戦略を取るべきだ、とするもの。

いまの日本社会がどう出来上がったのかすぐ知れる

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2021年01月20日

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ネタバレ

・国政では、所得によらず、負担は一定割合で、再分配は一率にする
・地方自治体では、税を上げてその税収増加分で、教育・福祉への負担を減らす
の2点の主張。もっともな話ですが、現在の国民の認識、政治家への不信感を考えたら無理だよねーってなってしまう。

2016年当時の18歳目線で考えると、池田内閣がやったことについては書いてあったけれど、消費税導入の竹下内閣や、規制緩和の小泉内閣についてもあったほうがよかったかな、という気がする。

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2020年06月20日

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「必要の政治」とは,受益感を高めながら租税抵抗を緩和するという戦略である。サービスを分厚くするために負担から逃げない。みんなの利益を守るために中間層と貧しい人たちがサービスの安易な引き下げに手を取り合って抵抗する,そんな政治。

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2019年08月28日

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ネタバレ

読んでて希望がある内容でした。ただ累進課税制度の導入に関しては一筋縄ではいかないような気がした。それでも哲学的に経済を読み解くと、人間として大事なものを忘れないで経済活動を行う必要性は伝わってきました。

深澤義旻 「人間のうた」
自分を大切にすることが同時に人を大切にすることになる生き方をなんとしてでも見つけ出し、作り出さねばならぬのだ。それは、人間にだけできるのだ。それが、人間の権利であり、義務なのだ。

ニーチェ
同情とは愛する人を張りつける十字架である。

国の財源
所得税・相続税・法人税など
→生活保護・貧困対策

地方の役割
住民税・固定資産税
→幼稚園・保育園・医療・介護・障害者施設

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2016年09月15日

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