【感想・ネタバレ】逆襲、にっぽんの明るい奥さまのレビュー

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Posted by ブクログ

夏石鈴子は、みんなちょっと心の隅に持ってはいるけど、口にするとちょっと恥ずかしい感情をすくい取るのがうまい。本書もそう。
いろいろな奥様の、口に出しては言えない、だけど小説という形でコッソリ覗いてみると「そうそう、いけないとは思いつつ、そう感じちゃう」がずらり。
しかも、ある短編の登場人物が別の短編に「わかってくれない他人」として登場して、両方に共感してしまう、という離れわざ。
相田みつをの「いいじゃない、人間だもの」に通じる「ダメさを抱えた人間という存在」への愛が感じられる。
あとがきで著者の壮絶な結婚生活(の破綻)の顛末が書かれているけど、良し悪しかも。そんなひどい人、もっと早く別れればよかったのに、と同情せざるをえない。

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2016年07月15日

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