【感想・ネタバレ】自分を生きる学校-いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール-のレビュー

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Posted by ブクログ

「薬を使わずに自分のうつを治した」医師、みやじっち先生の本に、デモクラティックスクールというのが紹介されていたので、読んでみました。

デモクラティックスクールの様子が本当に生き生きと伝わってきました。

本当の教育、自分がやるべき(待つ?)教育はこれだ!と確信しました。
教育は、ラテン語でエデュケアーと言いますが、これは「引き出す」という意味。

教職を取っているのですが、現代の学校制度や教員、生徒の負担、あるいは日本の価値観に疑問を抱いていました。
「押しつけ」「植え付け」「型にはめる」教育。
そして、教員もそのための技術の習得を学び、それができる人ほど「できた教員」だったり、生徒だったり、社会人だったりする。

しかし、デモクラティックスクールでは、スタッフがそれをしてはいけない。
教えてしまったり、アドバイスを出してしまうのも、子どもの妨げになる。
いかに、マニュアルを棄てられるか、子どもを信じ、愛し、待てるかなのかだろうと思う。

本書を読んでいて驚いたのが、インタビューをうけた子どもたちがものすごく大人顔負けの、いやそれ以上の自分の意見や視点を持っているということ。
「自分で責任を持って学ぶ」ことがこんなにすごいものとは思わなかった。

本当に「生きる」とは、自分を思いっきり生かして、生きることなのだろうと思う。

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2012年11月04日

Posted by ブクログ

40年間にボストンで誕生したサドベリーバレースクールに始まり、その後この精神を受け継いだ学校が世界中にできた。
日本にも1997年に「宙・そら」「まっくろくろすけ」「フリープレイスなわて」の三カ所できた。
残念ながら日本政府公認の卒業証明がなく、行きもしない公立学校の名前でしかでないけれど、義務に縛られることなく自分らしい選択肢が増えた。
それ以前にもフリースクールと言う場所が、有志によってつくられていたけれど、一歩進んで子供が運営の中心になって親とつながり教師を選んでいくと言う多数決による民主主義を実践しようとしている。

憲法にも違反する強制的に義務化された洗脳教育が進めば進むほど、落ちこぼれと差別で労働ロボットに成りきれない子供達が増えている。
そうして居場所を失った個性ある彼らが、自分を発揮できて成長できる場として始まった東京シューレのようなフイースクールができた。
更に一歩踏み出し参加者すべてで自主運営しながら模擬社会を実践する方向へと発展して、デモクラティックスクールが世界に増えてきた。
そこには英国のサマーヒルなどが模索し続けてきた歴史がある。

義務教育が国家による国民に対する義務だと誤解されているけれど、実は国民が国家の指示に従う強制的なものだと言うことである。

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2011年12月12日

Posted by ブクログ

自分を生きる学校とは?
日本のデモクラティックスクールの紹介。
学校の誰もが平等な一票をもつ、民主主義の学校という意味からデモクラティックスクールと呼ばれるようになった。
子供は、好奇心と向上心を生まれもち、自ら学んでいくことができる。
大人か強制せずとも、子供はなりたい自分になるために自分に必要なものを学んでいく。
子供たちは、本来学ぶことが、大好きである。自ら気づくことの歓び、その歓びが次への原動力になる。
つまり、本来、学ぶという行為は、自分の幸せに繋がっているはず。だからこそ、自ずと学びたくなってくる。

今大切なことは、自分の時間をいかに使って学び、目標を設定し、自分を磨き、世界に羽ばたいていくか、自分をチャレンジしていくかということ。
その為には、自分のための自由な時間がなくては、不可能といえる。自分を思いっきり解き放つ、自由な時間こそが、人生のカギである。

教育に強制はいらない…


デモクラティックスクール
大人の誘導や権威が一切通用しない。自分の学びがあるだけである。
①遊びから全てが生まれる。
決められたカリキュラムがない。
②異年齢ミックス
大きい子、小さい子、誰もがみんないっしょ
③お金の使い方を身をもって学ぶ。
④テストなし、自分の興味から集中して学ぶ。
⑤誰もが、納得できるまで、話しあう。
⑥人事、予算、運営まで、全てが、子供、保護者を含めた話し合い。

全てのことに対して、自分で責任をもって洗濯していく…

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2011年09月05日

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